まだストーリーをパヴァーヌまでしか見れてないので、口調等に違和感あるかもしれませんがご容赦ください。
ハルカ妹概念です。
今回は先生視点とハルカ視点でお送りします。
先生視点
アビドスへの襲撃を画策する傭兵たちを察知して迎撃するために出た先で、私は思いもしなかった再会をすることになった。
”ハルカ……?”
過去に実家に、酷い親の元に置いてきてしまった義妹、ハルカ。記憶にある姿より背が伸びて雰囲気も少し変わっているけれど、そこにいたのは間違いなく私の義妹のハルカだった。
ハルカも私に気づいたらしい。目を見開き、とても驚いたような表情で私を見ていた。
セリカ 対策委員会
ラーメン特盛にしてあげたのに、この恩知らず!!
ムツキ 便利屋68
あははは、その件はありがと。でもそれはそれ、これはこれ。こっちも仕事でさ。
カヨコ 便利屋68
公私はハッキリ区別しないと。受けた仕事はきっちりこなす。
アル 便利屋68
ええ。それこそが私たち、便利屋68!
生徒たちの問答の声も耳に入らない。正直、ハルカとの数年ぶりの再会がこんな形になるなんて、誰が予想できるだろうか。今すぐにでも抱きしめに行きたい衝動に駆られるが、それと同時にハルカへの罪悪感が湧いてくる。
あんな親の元にひとり置き去りにしてきてしまったのだ。きっと嫌われてるだろうし、恨まれてるかもしれない。いや、嫌われてようと、恨まれてようと、それはまだいい、受け入れられる。本当に辛いのは、私を兄だと、家族だと認めてくれないことだ。もしハルカに拒絶されたらと思うと、足が竦んで動けなくなってしまう。
???
……生、先生!
”っ……な、なに?”
いつの間にか問答は終わったのか、シロコが私の顔を見上げていた。シロコだけでなく、ホシノもノノミもセリカも、私を見ていた。
シロコ 対策委員会
先生、戦闘に入る。指揮をお願い。
”っ!”
シロコ 対策委員会
先生、大丈夫?学校に戻った方が……。
”いや、大丈夫だよ。指揮はまかせて”
シロコ 対策委員会
ん、でも無理はしないで。
私が不甲斐ないばかりに生徒に心配させてしまった。とにかく今はアビドスの脅威を払わなければ、その結果ハルカを傷つけることになっても、今はハルカの義兄ではなくシャーレの先生なのだから。
自分にそう言い聞かせて指揮を開始する。ただ人数差は如何ともし難く、更には傭兵たちがカタカタヘルメット団よりも強かったこともあり徐々に押されて後退し、ついにアビドスの校門にまで押し込まれてしまった。
今のところ踏み込まれるには至っていないが、それもこのままでは時間の問題だろう。この状況を打破するために生徒たちにある作戦を託す。
ホシノ 対策委員会
はあぁぁぁぁ!いっくよぉ!
傭兵A
な、なんだ!?ぐあっ!
傭兵B
ヤケを起こしたか!?いてっ!
セリカ 対策委員会
これ以上好きにさせないわよ!
ノノミ 対策委員会
大人しくしてください!
その作戦とは、まず盾持ちのホシノが突撃し、ホシノに注目が集まってる間にノノミとセリカが前に出て陣形の乱れた傭兵たちを攻撃、それで生まれた隙をついてさらにホシノが前に出て敵陣に食い込み、混乱させるというものだった。
ハルカ 便利屋68
あ、アル様ッ!くっ!
敵陣に食い込んだホシノとリーダー格の少女を守ろうとしたのだろうハルカが激突する。一瞬の攻防、それを制したのはホシノだった。ハルカの銃を盾でカチ上げ、無防備に晒された腹部にショットガンが撃ちこまれた。
”ッッッ!”
ギリッと唇を噛む。途端に口の中に広がる血の味も痛みも気にならない。そんなものよりも、ハルカが撃たれたことが、それが自分の立てた作戦によるものだという事実が、何よりも痛くてたまらない。
まるで自分でハルカに手をあげてしまったかのように胸が痛む。いや、ような、ではなく実際にハルカに手をあげてしまったのだ。ハルカが傷つくことも承知でこの作戦を立てたんだから。
ハルカ 便利屋68
うっ……!
くの字に折れ曲がって崩れ落ちるハルカを私はただ見ていた。見ていることしかできなかった。本当は今すぐにでも駆け寄って謝りたい。だが、ハルカがそうなったのは私が原因なのだ。そんなことは許されないだろう。
その間にも状況は動いている。ホシノ、ノノミ、セリカは傭兵と便利屋の子たちと乱戦状態に突入し、ひとりになったリーダー格の少女を回り込んだシロコが強襲した。そしてふたりの銃が交差し―
キーンコーンカーンコーン
傭兵A
あ、定時だ。今日の給料だとここまでね。
傭兵B
あとは自分たちで何とかして。みんな帰るよ。
アル 便利屋68
ちょ、ちょっと待ってよ!!もう少しなのよ!?
傭兵C
でも給料が出ないんじゃねえ。
便利屋の子たちが雇っていた傭兵たちがぞろぞろと引き上げていく。手強かっただけにあまりにもあっけない幕引きだった。
ホシノ 対策委員会
うへ~、傭兵はお金でしか動かないからねぇ。
ムツキ 便利屋68
こりゃヤバいね。この時間まで決着がつかないなんて……アルちゃんどうする?逃げる?
アル 便利屋68
うう……。
これで終わったと思わないことね!
カヨコ 便利屋68
ハルカ、大丈夫?立てる?
ムツキ 便利屋68
あはは、アルちゃん、完全に三流悪役のセリフじゃんそれ。
アル 便利屋68
うるさい!逃げ……退却するわよ!
カヨコ 便利屋68
ムツキ、ハルカ連れてくの手伝って、ダメージ大きいみたい。
ムツキ 便利屋68
うぇ!?ハルカちゃんが!?
アル 便利屋68
は、ハルカ!?
カヨコ 便利屋68
ムツキそっちもって、社長は銃をお願い。
便利屋の子たちがハルカを支えて帰っていく。少しだけハルカの頭が動き、私を見た気がするが、結局私は、彼女たちが角を曲がって見えなくなるまで一歩も動くことができなかった。
ハルカ視点
お仕事のために来たアビドスで、思いがけない再会をすることになりました。
ハルカ 便利屋68
お兄ぃちゃん……?
アビドスの生徒たちと一緒にいるあの人は、私の義理のお兄ちゃんでした。記憶のお兄ちゃんよりも大人びてますが、そこにいたのは間違いなく私のお兄ちゃんでした。
お兄ちゃんも私に気が付いたみたいです。目を見開いて、とても驚いたような表情を浮かべています。
セリカ 対策委員会
ラーメン特盛にしてあげたのに、この恩知らず!!
ムツキ 便利屋68
あははは、その件はありがと。でもそれはそれ、これはこれ。こっちも仕事でさ。
カヨコ 便利屋68
公私はハッキリ区別しないと。受けた仕事はきっちりこなす。
アル 便利屋68
ええ。それこそが私たち、便利屋68!
アル様たちの会話も一切耳に入ってきません。正直、数年ぶりのお兄ちゃんとの再会がお仕事の相手になるなんて、想像もしてませんでした。今すぐにでもお兄ちゃんの胸に飛び込みたい衝動にかられますが、それと同時にお兄ちゃんへの申し訳なさが湧いてきます。
お兄ちゃんが私を置いて出て行ってしまったのは、きっと私のことが嫌いになったからなんです。私がダメダメで出来の悪い妹だったから、失望させてしまったに違いありません。でも、嫌われるのはまだいいんです。本当にイヤなのは、妹ですらいさせてもらえないこと。お兄ちゃんの妹でいられないなら、私は生きていけません。
???
……カ、ハルカ!
ハルカ 便利屋68
っ、ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!お仕事中なのにぼーっとしちゃってすみません!死んでお詫びします!
いつの間にか戦闘に突入しようとしていたようです。アル様のお声掛けに気づけないなんて、そんなのアル様のお言葉を無視したようなもの。私に生きてる資格はありません。
アル 便利屋68
死ななくていいからっ!?
それよりもほら、さっさとアビドスを蹴散らしてすき焼き食べに行くわよ!
ハルカ 便利屋68
っ、アビドスを……お、お兄ぃちゃんを……。
ムツキ 便利屋68
ハルカちゃんもしかして、体調悪いんじゃない?
キツいんだったらムリしなくてもいいんだよ、アルちゃんが何とかしてくれるから。
ハルカ 便利屋68
い、いえ、大丈夫です。いけます。
カヨコ 便利屋68
本当に無理しなくていいからね。
私が不甲斐ないばかりにみなさんにご心配をおかけしてしまいました……。とにかく今はお仕事をこなさないと、その結果お兄ちゃんを傷つけてしまっても、今の私はお兄ちゃんの妹じゃなくて便利屋68の伊草ハルカなんだから。
そう自分に言い聞かせて戦闘を始めます。アビドスはお兄ちゃんの指揮もあってかかなり手強くて、人数はこっちが圧倒してるのに崩れてくれません。それでも徐々に押していき、アビドスの校門まで押し込むことができました。
ここまでくれば、もうあと一押しでアビドスは落ちると思います。せめて最後は私の手で、そう思って前に出ようとしたとき、アビドスに動きがありました。
ホシノ 対策委員会
はあぁぁぁぁ!いっくよぉ!
傭兵A
な、なんだ!?ぐあっ!
傭兵B
ヤケを起こしたか!?いてっ!
セリカ 対策委員会
これ以上好きにさせないわよ!
ノノミ 対策委員会
大人しくしてください!
盾持ちの子が突っ込んできて、全員の視線が彼女に集中しました。まずいっと思ったときには一歩遅く、陣形の乱れた傭兵たちが他のアビドス生に撃たれて陣形を乱し、盾持ちを止められずに食い込まれてしました。
ハルカ 便利屋68
あ、アル様ッ!くっ!
盾持ちが狙ってるのはアル様だ。そう思った私はアル様を守るために前に出ます。引き金を引き発砲、しかし盾持ちは盾で受け止めずに避けて肉薄し、盾で私の銃を下から殴りつけました。銃に引かれて両腕が上へ伸び、そのせいで身体が反って致命的な隙を与えてしまいました。盾持ちは冷静に私のお腹に銃口を添えて引き金を引きました。
衝撃で身体がくの字に折れ曲がり、撃たれたところが鈍いのに鋭い痛みを発します。だけどそんなのよりも今の状況が、私が撃たれるのがお兄ちゃんが立てた作戦だろうということの方が、痛くて痛くてたまらないんです。
まるで、直接お兄ちゃんに叩かれたかのようで、ショットガンの接射なんかよりずっとずっと痛いんです。いえ、ようなじゃなくて、実際にお兄ちゃんに叩かれたんです。私が悪い子だから、お兄ちゃんは私が撃たれることなんて百も承知で作戦を実行したでしょうから……。
ハルカ 便利屋68
うっ……!
身体に力が入らなくてそのまま地面に倒れてしまいました。お兄ちゃんは私をただ見ているだけでした。それでやっと理解しました。いえ、本当は分かってても受け入れたくなかったんです。私なんか要らなくて、優秀なアビドスの子たちの方が大事だって。
その間にも状況は動いていました。アル様を除いたアビドスとこちらとが入り乱れた乱戦になっていて、浮いたアル様を側面から回り込んでいたらしいアビドス生が強襲します。なのに私は、何も心が動きませんでした。そして―
キーンコーンカーンコーン
傭兵A
あ、定時だ。今日の給料だとここまでね。
傭兵B
あとは自分たちで何とかして。みんな帰るよ。
アル 便利屋68
ちょ、ちょっと待ってよ!!もう少しなのよ!?
傭兵C
でも給料が出ないんじゃねえ。
傭兵たちがぞろぞろと引き上げていきます。あからさまなアル様を軽んじた行い、だというのにやっぱり私の心はちっとも動いてくれません。
ホシノ 対策委員会
うへ~、傭兵はお金でしか動かないからねぇ。
ムツキ 便利屋68
こりゃヤバいね。この時間まで決着がつかないなんて……アルちゃんどうする?逃げる?
アル 便利屋68
うう……。
これで終わったと思わないことね!
カヨコ 便利屋68
ハルカ、大丈夫?立てる?
ムツキ 便利屋68
あはは、アルちゃん、完全に三流悪役のセリフじゃんそれ。
アル 便利屋68
うるさい!逃げ……退却するわよ!
カヨコ 便利屋68
ムツキ、ハルカ連れてくの手伝って、ダメージ大きいみたい。
ムツキ 便利屋68
うぇ!?ハルカちゃんが!?
アル 便利屋68
は、ハルカ!?
カヨコ 便利屋68
ムツキそっちもって、社長は銃をお願い。
私なんかを、ムツキ室長とカヨコ課長が支えてくれます。そうして連れていかれる間にも、愚かにもお兄ちゃんを見てしまいます。目があった気がしますが、結局お兄ちゃんは角を曲がって姿が隠れて見えなくなるまで一歩も動いてくれませんでした。
サクッと再会してもらうつもりが、手癖で曇ってしまいました……
誤字報告ありがとうございます
ハルカの誕生日回
-
ん、書くべき
-
ん、書かなくてもいい