明久のラテアート技術が明らかになります。
ココア「ねえねえ。このお店の名前ラビットハウスでしょ?ウサ耳つけないの?」
チノ「ウサ耳なんてつけたら違う店になってしまいます」
バーとか?
ココア「リゼちゃんとかウサ耳似合いそうだよねー」
リゼ「そんなもんつけるかバカ!」
ウサ耳つけたリゼちゃんかぁ、似合いそうだね。
リゼ「露出度高すぎだろ!」
ココア「ウサ耳の話しかしてないのに!?」
明久「何考えたの?」
バーニー?
ココア「じゃあなんでラビットハウスなのでありますか!」
リゼ「そりゃティッピーがこの店のマスコットだからだろう?」
明久「うん」
ココア「うーん、でもティッピー、うさぎっぽくないよ。もふもふだし」
確かにね
リゼ「じゃあどんな店名がいいんだ?」
リゼちゃんが聞くと、ココアちゃんがビシッと指をリゼちゃんに突きつけて言った。
ココア「ズバリもふもふ喫茶!!」
リゼ「そりゃまんますぎるだろう」
チノ「もふもふ喫茶…」
明久「いい響きだね~」
リゼ「気に入った!?」
リゼちゃんが驚愕した。何故に?
リゼ「よしココア。ラテアートやってみるか?」
ココア「てらあーと?」
明久「ラテアートね」
それはお寺の人しか喜ばないかな。うん。
リゼ「カフェラテにミルクで絵を描くんだよ。この店ではサービスでやってるんだ」
ココア「あっ絵なら任せて!これでも金賞もらったこともあるんだ♪」
明久「すごいね~」
リゼ「町内会の小学生低学年の部とかいうのはナシな」
それはいくらなんでも……
ココア「………………」
ココアちゃん……
リゼ「まあ、手本としてはこんな感じに……」
気を取り直して、リゼちゃんが実際にラテアートを作ってみせる。
ココア「わっ! 凄い上手い!」
リゼ「そ、そんなに上手いか?」
ココア「凄いよー、リゼちゃんって絵上手なんだね! ね、もう一個作って?」
べた褒めのココアちゃん。リゼちゃんがそろそろやりそうな気がする…
リゼ「しょ、しょうがないなー! 特別だぞ! やり方もちゃんと覚えろよー!」
物凄い手さばきでラテアートを作っていく。出来上がったのは……。
リゼ「全くそんな上手くないって私なんか!」
ココア「い、いや……上手いってレベルじゃないよ。ていうか人間業じゃないよ……」
明久「一種の才能だよね…」
ラテアートのはずなのに、やけにリアルな戦車の絵がそこにはあった。リゼちゃん本気出しすぎだよ……ココアちゃん、感心を通り越してちょっと引いちゃってるよ……。
チノ「明久さん」
明久「うん?」
呼ばれたので後ろを向くと、チノちゃんがいた。
明久「どうしたの?」
チノ「ラテアートのオーダーです」
明久「ラテアート? どちらのお客様?」
チノ「あちらの窓際の方です」
どうやら僕に代わりにやって欲しいようだ。
チノ「私の時は不評でしたので……」
明久「あれは専門家に持ってけば評価されると思うよ?」
不評と言うより飲むのが勿体無かったんじゃないかな?
明久「じゃあ、行って来るね」
チノ「はい」
手早くラテアートを作って。あ……ちょっと失敗しちゃったけど、大丈夫かな?
明久「お待たせ致しました。ラテアートでございます」
早速窓際に座るお客さんに持っていく。
明久「ごゆっくりどうぞ」
一礼してカウンターまで戻る。……ん? リゼちゃんは何で悶えてるのかな?
ココア「もー! チノちゃんと明久さんも描いてみて!」
チノ「私もですか?」
明久「僕、さっき描いたとこなんだけど……」
ココア「良いのっ!」
やれやれ仕方ない。何を描こうかな?
チノ「出来ました」
ココア「こ……これは……うん! チノちゃんも仲間ー!」
チノ「仲間?」
出来上がったチノちゃんのラテアートを見て、ココアちゃんは喜んでいた。恐らく自分と実力が変わらないとか思ったんだろうね……普通はそう思っちゃうよね……。リゼちゃんは見抜いてるみたいだけどね。
リゼ「ち、違うぞココア。こういう絵は……」
間違いを修正しようとするリゼちゃん。僕は彼女の肩に手を置き、首を振るいながら言う。
明久「リゼちゃん、諦めよう。ココアちゃんだけじゃなくて、描いたチノちゃんですら分かってないんだからね……」
リゼ「……そうだな」
ハァ、と溜め息をつく。才能の持ち腐れって本当に恐ろしいよね……。
ココア「明久さんのはどんなの?」
明久「ん?僕の?」
苦笑いを浮かべながら作ったラテアートを見せる。
ココア「す、凄い!モナリザだ!?」
明久「アハハ………」
驚愕しているココアちゃんに、僕は苦笑しかでなかった。
そう、かの有名な絵画、モナリザをやったのだ。
リゼ「前回のヴェネツィアのサン・マルコ寺院は見事なものだったが……今回のはまたいっそうに見事だな…」
モナリザをラテアートで再現。
色が似ているから意外と会いますね。
さて、次回の投稿は多分来週だと思います。
次回は何時使えるようになるのやら………