両親はすんなりと私の家出に了承して、570万円ほどを渡してきた。なぜ中学二年生の女子が家出をすることを止めもせず、現金でとんでもない額のお金を渡してくれたのかは、私からしたら意味が分からないが好都合。すんなりと家を出て、東京駅にたどり着いた。
五条悟という私の叔父?が言うには、東京に五条家がいるらしい。んで、そこまでの案内に五条悟本人が来てくれるそうだ。しかし、私には一つ懸念点があった。
「はたから見たらエンコウみたいに見えないか?これ...」
私は自分でいうのもなんだが、割と恵まれた容姿をしている。そして、日本ではアルビノの人間は少なく、地毛が茶髪か黒髪の人間の方が多い。そのため、私ははたから見ると髪を染めてカラーコンタクトをしている中学生なのだ。そんな中学生に謎の目隠しをした白髪の不審者がやってきて、私を家に連れていく。
...かなり危ない、というか、警察に見られたらやばいのではないか?
そんなことを考えていると、五条悟がやってきた。しかし、いつものように白い包帯による目隠しではなく、真っ黒のサングラスをかけて、服装を黒づくめから変えていた。
五条悟の容姿ははっきり言って、完璧といっていい代物だった。私の髪と同じく純白のきれいな頭髪に、長いまつ毛と整った眉毛、宝石のような美しさを持つ透き通るような碧い瞳。そして高い身長に着こなしたスーツに長い脚。
多分、そこら辺の女なら見ただけで堕ちるレベルの美しさを持っているであろう。なぜかこいつを見ると少しイラついてきた。前世が普通だったからだろうか?
「さっさと紹介してくれません?」
「なんかイラついてない?」
「なにもないですが?」
「...はい。というか、日傘さすんだ」
五条悟はじゃあこっちだよ~と先陣を切り、私の前を歩く。
こいつといるのはどうやら面倒くさいことを呼ぶみたいだ。私が単体で歩くだけならなんで白髪なんだとかの疑問を持たれるだけで済むが、この男と一緒にいるとそうはいかない。
そこら辺の女が私が一緒に歩いていることに嫉妬し、その態度を隠そうとしない。私は自分でいうのは何だが恵まれた容姿をしている。だから、世界一レベルの容姿を持つイケメン男と日傘をさす、色白美人のアルビノが二人で歩いている。現代日本からしたら世界観が違うが、現にそこにいる。だから余計に世界一レベルのイケメンとかなりの美人が二人で一緒にいることに嫉妬を呼ぶのだ。
「早く着かないですか?疲れたんですが」
「え、もう?歩いてまだ2分とかじゃない?あと30分ぐらい歩くんだけど」
私は小さな悲鳴を上げた。
私は幼稚園児と張り合えるレベルの身体能力しかなく、小学生には完全に負ける程度なのだ。筋力だけでなく、体力も同じ。多分性別関係なく体弱く生まれた。前世も体は弱かったが、今世ほどではなかった。
「ハァッ、ハアッ」
「息切れ酷くない?」
私は歩いて5分ほどで息切れを起こした。五条悟は明らかに困惑している。当然だ。私はマジで糞雑魚なのだ。
「ちょっと、休憩っ、させて、っ下さい...」
「え~、もう?さすがに早いよ」
「っもう、無理です」
五条悟にそう抗議する。五条悟はふと考えるような仕草をした。そして、公園を探すために私を担いで運ぶ。
「仮にも、っ私は、貴方の姪っ、なんですけど...」
「ごめんね~、僕これ以外の担ぎ方知らないから」
「っ御姫様、抱っこっ、とかあるでしょ...!」
五条悟は私の背中に手を置き、その手に私の体をくっつかせて歩いている。かなり屈辱的だ、周りに人がいないのが唯一の救いだった。
そして、公園を五条悟が見つけたようだ。ちゃんと
「人げっ、んの、っ扱いが、なってないっ」
そして、私は体力回復のために寝た。まあ、襲われる可能性あるけど、五条悟は中学生の女子を一人で寝かす奴ではないだろう。
「どうしてこいつはこんなに弱いんだ?」
僕は頭を抱えてベンチに座った。
溜息を吐きながら、しっかりと時雨を見る。
「自分のことをアルビノって言ってたけど...髪は五条家特有の遺伝で、紅い眼は『
『天与呪縛』か。天与呪縛で肉体の性能が落ちている代わりに高い呪術の能力を持つ。名をつけるなら...『天与呪縛のカースドギフテッド』か。まあ、天与呪縛にはいい思い出がないや」
目覚めるまで10分はあるだろうと考え、公園を出て歩く。
「暇だな~」
想定外だ。まさかこんなに時雨が弱かったなんて。まあ、それのおかげで10分の休暇ができたわけだけど。
自動販売機を見て、久しぶりに買った。
「変わんないな~」
傑との日常が懐かしい。自動販売機は二つのボタンを同時に押すと左側の処理の方が優先されるため、左側の飲み物が出るのだ。もちろん、上下で同時に押した場合は上の方が優先される。
「コーラはうまいな」
コーラを飲み、そう呟いた時だった。
呪力を感じた。それはどこからか、それは
「時雨!」
瞬間移動で時雨のもとへと移動する。
そして、ベンチを確認するが時雨はいない。
「あ~、油断した」
呪霊が時雨をさらったようだ。では目的は何か...殺すだけならさらう必要はない。なら、時雨をさらう理由がある。それは何か。
残穢を追いかけ全速力で走る。
「僕じゃないとわからないレベルで残穢を残さないとなると、呪力操作がよほど上手い呪霊か。
特級はあるか。おそらくかなり高度な知性を持つ呪霊。
いや...傑が関係してる可能性があるか。傑が関係してるなら、時雨を戦力として欲しがる可能性はあり得る」
そして、走っている瞬間。
「術式か、邪魔だ」
周りに配慮し、「蒼」で破壊しようとする。
しかし、「蒼」で破壊したのは空気のみで透明な壁は壊れなかった。
「あ?術式は壁を作るだけだ」
詳しく考え、地面を破壊し呪力を込めた瓦礫を透明な壁に向かって投げる。
その瓦礫は透明な壁を貫通し、落下して地面を粉々にした。
「僕以外の全てを許容する代わりに、僕の全てを拒絶する縛りか。でそれだけだと僕に壊されるから、入口と出口を作る縛りで壁を更に強化してる」
めんどくさいと呟き、透明な壁の入り口を探し始める。
この程度の術式なら、僕は問題なく破壊できる。もちろん縛り込みでだ。だが、破壊には数十分はかかる。その間に時雨を完全に持ってかれたら、僕でも探すのが面倒だ。
「ふわぁあ~」
欠伸を挙げながら目を覚まし、周りを見渡した。
真っ暗で何も見えない...あの野郎、中学生の女の子を一人で寝かしてどこかに行きやがったな。
お陰様で誘拐されちまったじゃねえか。
「なんだあいつ...くそ。というかここどこ?」
私は外を出歩いた経験が天崎としかなかった挙句、その外出の行く先もすべて天崎に任せている。そのため私は地図を見てもどこがなんだかわからないタイプで簡単に言えば方向音痴だ。この世界は私が生きていた時代よりも結構後なため、どこがどこなのかわからない。
この前にみたいに夜の空間というわけではなく、ただ光が入ってこない場所のようだ。
制汗スプレーとライターを構え、ライダーで火をともす。
その瞬間、背後から声が聞こえた。
「五条悟の姪であり、五条家の相伝である『刻延呪術』と『刻眼』を持って五条悟に並ぶ才能の原石。覚えてるかな?梵咲時雨」
女の高い声があたりに響いた。
瞬時に背後を振り向いて、顔を確認する。
その額には縫い目があり、黒髪で顔自体は普通なのに、視るだけで嫌悪感を感じる。
そして、問いかけの内容で五条悟の言っていた呪詛師であると判断し、ライターの火を女に向けて、制汗スプレーを吹きかけた。制汗スプレーのスプレーにライターの火が燃え移り、火焔となって女を襲う。しかし、そんな行動も
「術式反転」
その呟きとともに簡易式火炎放射器の炎は消え失せ、私の体も地面にたたきつけられる。
「グッ!」
私は五条悟に教わった呪力強化ができず、ただ呪力を放出するだけに終わった。
「ん?あ~、君...変な呪力特性だね。だけど、この特性もいい」
額に縫い目のある女が私の首を絞めようとしたその瞬間
「『術式反転・赫』」
目の前の女は赫い閃光により、吹き飛ばされた。
それと同時に、水色の空が私の瞳に一面に広がる。
「追撃しようとしたら一瞬で消えた...気配を消すのがうまいな」
独り言をつぶやきながら五条悟は私に手を差し伸べ、その手を握るとお姫様抱っこで抱えられた。
「恥ずかしいんだけど...?」
「君が言ったんじゃん、
「こいつ...」
五条悟はいたずらに呟いた。実力は本物だが、性格は悪いようだ。
「じゃ、行くよ~」
五条悟は私を抱きかかえながら空中に浮いて高速で飛び始める。
「私スカートッ!!!」
「どうでもいいじゃん」
「はあ?というか、女子中学生を一人でベンチに寝かすな!」
「ごめんって」
五条悟は悪態をつきながら軽薄に謝った。
何だこいつ?
五条の抱え方は天内持ちだよ。詳しくはアニメ第二期の過去編、懐玉・玉折編を見てね。
誕生日:8/1 髪型:セミロングのストレート
髪色:白色 目の色:
術式:『
呪術センス:10
運動神経:2
座学:7
太らない体質のくせして食いまくって偶に吐いてる。太らないとはいえ大食いなわけではない。
五条悟と並ぶ才能の原石だが、天与呪縛を負ってしまって運動神経が10のはずが2になっている。
だが、その分呪術センスの才能は五条を超えている。だがしかし、呪術廻戦という物語はゴリラ廻戦のため弱いと言ってよい。
効率は本格的に呪術に携わっていないためクソ燃費。総量は乙骨より少ないくらいで出力は乙骨以上。
1話での暴走状態ではただ呪力を放出しているだけと呪力強化してるだけだけど、才能で呪力を練り上げて纏ってる。
けど、暴走して思考能力が無い状態だったため適当に術式を使ったり、適当に呪力強化してて本来のスペックを一切発揮できてない。七海以上の出力は出せてるけど、七海でも対処できるクラス。
ちなみに、誕生日もとあるやつと関係しています。小ネタです。