TS時魔術師のエロゲー奇譚 作:カス
俺は死んだ。
俺の所属する組織の抗争で娘を失ったババアに刃物で刺された為だ。
俺を突き刺した事がバレないように刃物の指紋を拭き取り自殺に見えるように隠蔽工作をしてから今までの人生を振り返る。
辛い思い出しかねえな。やめやめ。
親兄弟はいない。何人かいた数少ない友人は今の仕事につく際に縁を切った、もうきっと俺なんかの事なんて覚えて無いだろう。同僚は俺に負けず劣らずのクソ揃いだ。誰一人悲しまないだろう。
完全に自業自得、信賞必罰、当然の末路。これが俺の人生の顛末だ。あばよクソッタレな現世、クソッタレな俺。そして俺は意識を失った。
と思ったら生き返っていた
俺の名前は? ■■■■だ
生前の俺はクズだった、というかヤクザだった。
弱者を虐げるのと同時進行で「弱きをたすけ、強気をくじく」とかいうお題目を大真面目にほざけるクズども、その構成員だった上に出世もできなかったクズ中のクズの落ちこぼれ、それが俺だ。
マジでどうしようもねえな。
そして今いるここは? 決まってる、生前やっていたエロゲー、【アルティメット・ヘブンス・シンフォニー】、通称アヘ死の中だ。
魔族に支配された霧の街【グレイブミスト】からの脱出を目指し戦うゲームだ。正直エロ部分は微妙だったものの治安崩壊、人間に人権無し、弱肉強食をテーマにする霧の街を探索するのは楽しかったし雰囲気も気に入っていた。まあまあ戦闘の出来も良かったので俺はそこそこ気に入っていた。
エロ微妙なら一般ゲーやれよと思われるかもしれないがなんというか、オタクは100点満点中120点くらいのくらいの作品でもそれがエロゲーだと9億点の作品だと誤解する習性があるのだ。
ぬ◯たしとかヘ◯プリ褒め称えてるオタクみたいにな
エロゲーのエロ部分を無視して面白さを評価する俺カッケーとかいう謎の優越感も味わえるしよ。その上アヘ死は世間一般では受け入れられないが俺だけはその良さを分かっているとなるタイプのゲームだった。オタクは俺だけが良さを分かっているとなるタイプのモノが好きだ、大好きだと言っても良い。よって俺もドハマリした。
こんな話をしてる場合じゃねえな。いつまでも目をそらす訳にはいかないか……
Q.今の俺は誰?
A.アヘ死のヒロインの一人、フィリア
神様、アンタには感謝している。本来地獄行きのとこを許してくれるばかりか転生させてくれた。その時点で文句は言えない。
でもこれなら地獄行きの方がマシだったかもしれねえ
無駄にデカい乳をぶるんぶるんと揺らしながら俺はへたり込んだ