俺こと「筒島 氷(つつじま ひょう)」は25歳独身でアニメ好きの会社員。スキマ時間にアニメを見ては感動すること以外は普通のサラリーマンである。俺は新卒で入った「健康食品」を扱った会社でそこの営業をしている。
ただ、健康食品を扱ってるくせに働いてる俺らの「健康」を一ミリも考えないクソブラック企業。ノルマは月50の契約超えられなければ地獄の残業。そんな中で俺は唯一の3年勤務、他はみんな新人か、コネで何年も居座るクズばかりだ。
そんな疲れきった俺の唯一の趣味はアニメ。これのお陰でいつも倒れず済んだ。
グダグダこんな事を考えていたら某有名コンビニの「ファ◯リーマー◯」を見つけた。ほへーっと見たら、そこではなんと大好きなアニメ「魔王学院の不適合者」の700円くじをやっていたではあぁりませんか!少なくなった生活用品と晩飯の弁当を買って780円。これで引ける!
「やってしまった。」手には2枚のクリアファイルとぬいぐるみが...
コンビニで2400円かぁ。ま、アノス様のぬいぐるみとサーシャ、ミーシャのファイルがゲットできたしいっか。(良くない)
「25歳が軽くスキップしながら帰ろうとする。キモいからやめる。」
アニメは偉大だこんな恥ずかしい行動も幸福感のお陰でしてしまうのだから。
またしても脳内会議が爆血していたら高校生?が微笑ましく白猫を追っかけてるじゃないですか。でも、「あぶねえな」とか思ってボーッと見てたらトラックが蛇行したあと
急にスピードを上げて突っ込んで来ました。咄嗟に「危ない」と叫んで猫と女の子を庇いました。次の瞬間には体から、「バキッグシャ」と嫌な音が。
「あー死ぬなこれ。女の子怒られなきゃいいけど。」
自分が死ぬってのに妙に冷静で他人の心配をしてグダグダ考えてたら散らばったグッツを見つけてまた、
「もっと鑑賞したかったなぁ。この趣味引かれないといいけど」
「…あれ?なんで意識が…ここ何処だ」
そこは上に星が空一面に散らばり大きな月が輝き、下にはその光を受けた「ムスカリ」の花が...
「確か花言葉は...」
「『明るい未来』ですね」
俺は驚いて後ろを振り返った
そこには可憐で今にも壊れてしまいそうな美しい女性がいた。
深い、真夏の夜空を溶かしたような色の長い髪。目は見入ってしまうようなアメジスト色。まるで...女神。
「ふふっ。まるでって女神ですよ。でも、ここまで褒められるのは久々ですし悪くないですね。」
「なっ...心の声を!」
「ここまで正直な反応、嫌いじゃないです。まぁ女神なのでこれくらいは」
そう言ったかと思うとすっと背筋を伸ばし、
「私は転生神アズール、あなたは私の飼い猫を助けてくだいました。佐々木 百合(ささき ゆり)さん。」
「は?俺は筒島ですけど...」
「え?まさか...」
少し驚いたかと思ったら急いでタブレットを取り出して何かいじりだした。
そうすると何故かどんどん青白くなってく女神様。顔を上げたかと思うと...
「なぁにしてくれてんですかぁ!あなた女子高生助けましたよね?今回の転生対象は彼女だったのに...」
どうやら俺は、余計なことをしたらしい。
「助けるって当たり前でしょう!大体ね転生させるなら寝てる時に心臓発作でいいでしょう?わざわざ車使わないでください!日本は人に怪我させただけで犯罪になるんです!」
「何で貴方そんなに冷静なのよ!大体心臓発作って周りの人間が騒ぐでしょ!」
そういえばなんで俺は冷静に反論できるんだ?
「そんなこと一人間にはわかりませんよ!」
数分後
「わぁかったわよ!あなたは悪くないです!確かに貴方の言う通りですし。」
「わかってくれたならいいです。で、なんで俺は冷静なんです?」
「それは...かくかく云々」
どうやらサラリーマン時代に身についた冷静さと、この空間(小神界というらしい)にかかった精神安定魔法が上手くマッチして2倍以上の効果を出したらしい。
「ここは不思議な世界なんだな...」
「そうですね~。まぁ女神パワーなら簡単ですけど」
なにが「簡単」なんだよ、間違えたくせに。
「さて、では説明した通り元への世界に転生は不可能なんで好きな世界に転生させましょう。何がいいですか?」
「うーん...」
悩んでいるとふと、グッズを思い出した。
「魔王学院の世界がいいです。ネクロン姉妹を助けれるような感じで転生したいです!」
「ほぉ、推しですか。いいですね!では、能力を一つ考えてください。それがオリジン、つまりあなただけの魔法になります。」
「なら空間魔法がいいです!」
「では、脳内をちょっと拝見...なるほどここをこうして。」
5分後
「できました。では良い銃生を!」
「はいって、えぇ!銃?!あちょっと女神様ぁ!」
俺の叫びもむなしく視界が暗闇に閉ざされた。
さあ今回から始まりました。魔王姉妹の銃ですが、是非応援してください!不定休だけどボソッ