じりじりと距離をとるアビドスの生徒たちと先生、そして便利屋68。
対するは先ほどの位置から動かず、じっと機を窺っている特務士官と、カイザーの軍勢。
そのにらみ合いは彼女らにとっては永遠に続くようにも思われた。
実際はほんの数十秒程度だったが……事態は動く。
ヴヴン
特務士官のスラスターが唸りを上げ、彼女が僅かに前傾姿勢をとる。
先生は一瞬のその予備動作を見逃さなかった。
「"ムツキ、シロコ、正面に絨毯爆撃!!その後ノノミは掃射っ!!"」
先生がそう言うが早いか、特務士官の身体が弾かれたように加速した。
正面から降り注ぐミサイルとバッグに詰められた大量の爆薬の嵐。
彼女はそれを右肩の簡易シールドを正面に構え、直撃だけを的確に避けて爆風の中を強引に突破してきた。
その白い装甲に幾重にも傷が刻まれるがそれを気にする様子はない。
「……やっぱり、そう簡単にはいかないっ」
「う、うそでしょっ!?あれ本当に大型のオートマタ!?」
「"!!全員、迎撃をっ!!"」
シロコはそう言って唇をかみしめるが、その様子を初めて見たムツキは珍しく驚いた表情だった。
その心のうちは、アルが代弁する。
続けざまに襲い来るノノミの掃射、更に自身を狙う火線を特務士官は
急激なジグザグ走行でかく乱して接近しながら、
背中のサブアームにドラムマガジンのついた奇妙な銃を保持させ、正面に向けた。
2本のサブアームにそれぞれ保持されたそれから、
アサルトライフルを遥かに上回る口径の弾丸がマシンガンの如く飛び出す。
「いたっ!?」
「ノノミ先輩っ!!」
「っ!!遮蔽が!!」
その銃弾の嵐が、彼女らが展開している一帯を文字通り耕した。
正面の遮蔽物は残さず砕け、後方とはいえ掃射のために身をさらしていたノノミは
その攻撃を少なくない量食らった。
慌ててセリカが遮蔽物の奥に引っ張り込んだもののしばらくまともに動けそうにない。
「……大体16mm。馬鹿げてる……!」
必死で迎撃しながら近くの弾痕から口径を推測したカヨコが、そんな声を上げる。
その時、背部のスラスターを一際大きく瞬かせた特務士官が大きく跳躍した。
数多の銃弾をかいくぐりながら目指すのは……
「"アルっ、避けて!!!"」
スナイパーという性質上後方に展開し、更に銃弾を避けて遮蔽物に身を隠していたアルだった。
その遮蔽物が特務士官の集中砲火で粉みじんに吹き飛ばされる。
ガコン、
音を立てて背部に保持した銃の空になった弾倉がパージされたが特務士官は止まらない。
両手の装備を赤熱した斧に持ちかえ、アルに急接近する。
一閃
間一髪で転がるようにそれを避けたアルのすぐ横を、熱風が駆け抜けた。
アルの代わりに切り裂かれた地面が、赤く煮え立ちあたりにまき散らされる。
……斧の刃は無いようだったが、あれではあろうがなかろうが大して変わるまい。
「……外しちゃった」
底冷えするような声で特務士官はそう言うと、アルの方にカメラアイを向けた。
爛々と光る赤い一つ目が、彼女を射抜く。
特務士官は、素早く体制を整えると、再びアルに向かって猛進する。
「離れなさいよっ!!!」
そこに後方から援護射撃、セリカだ。
その弾丸は正確に特務士官に浴びせられたが、その程度では彼女を止めるに至らない。
アルも後方に飛び退りながら正面にスナイパーライフルを向けるが、
取り回しのききにくいそれでは限界があった。
斧を大きく振りかぶり、特務士官がその懐に飛び込むと、
思いっきりそれをアルの頭上めがけて振り下ろした。
しかし、アルを真っ先に潰すことしか考えに入れていなかった特務士官は、
脇からその間に入るように飛び込んできた少女の存在に気が付かなかった。
「ぐっ!!!」
「!!!」
斧の先端が、アルの辺りをヘイローを押しつぶすように止まる。
その原因は、特務士官の両手を下から押し上げるように掴んだシロコだった。
特務士官はそれに気が付くや否や、慌ててスラスターを焚いて後退した。
それを確認すると、シロコは後ろのアルに視線を向けた。
「大丈夫?」
「……えぇ、助かったわ」
アルはシロコに礼を言うと、正面に佇む特務士官の方へと向き直った。
特務士官は虎視眈々と彼女らの隙を狙っているものの、攻めあぐねているようだった。
その時、
[!!先生、展開するカイザーの部隊に動きがっ!!]
「"わかったよ。セリカ、ハルカ、シロコ、アル、特務士官の方の警戒を、
他の子たちは正面の部隊の迎撃準備をっ!!"」
アヤネから通信の入った先生がそう指示を飛ばし、生徒たちが配置を入れ替え始める。
それと同時、特務士官の方もあちらからなんだかの通信が入ったのか、
一旦シロコ達を諦め、先生たちの方へと攻撃を仕掛けようと急速に向きを変える……が、
「待ちなさいっ!!」
ドガッ
その足元を爆炎が穿った。反射的にバックステップしてそれを躱す特務士官。
その正面に、シロコとアルが回り込んだ。
「……何のつもりかな、シロコちゃん?」
先程と変わらない声色で、特務士官がそう言う。
その問いには答えず、先生のいる方角へと少しだけ振り返った。
「先生っ!先輩は私とアルに任せてっ!!先生はその間にカイザーをっっ!!!」
「"シロコっ!!?"」
「え、ちょっとっ!?」
先生は思わずシロコの方を見た。……その眼には、確かな決意が宿っている。
……先生はその眼をじっと見つめ返すと、
少しだけ目を閉じて考え込み、そして、目を開いた。
「"わかった、任せたよ、シロコ、アル!!"」
「……だって。やってくれるでしょ?」
シロコは、先生からの許可をもらうと、そのままの瞳でアルの方を見た。
先程まで慌てていたはずのアルだったが、
その瞳で見つめられた瞬間、身体の震えが止まった。
「……ふふ、ふふふふふ。シロコ、私達はかつて敵同士だったけど、
今では背中を預けるほどの仲になった、そうでしょう?」
「……そうだね」
シロコが、アルの言葉に小さく頷く。それを確認するとアルは、
ふっ、と息をつくと、凛々しく、そして勇猛に、特務士官をにらみつけた。
「なら、先生に背中は任せたと言われて、あなたにこれほど信頼されて、
この私がそれに応えないなんて言うと思う?」
「ん、思わない」
シロコも、アルの言葉に応え、特務士官に向けてアサルトライフルを構える。
「さあ、あいつを完膚なきまでに倒すわよっ!!」
「……そんなことがさ、出来るとでも思ってるのかな?」
先程まで黙りこくっていた特務士官が、ゆっくりとマシンガンをリロードしながら、
平坦な声でそう2人に尋ねる。
それに応えたのはシロコ。
「……できる。あなたの弱点はもう見切った」
「……ふーん。そっかぁ」
一度はほとんど一瞬にして敗北させられた相手、
その相手に彼女は、確信をもってそう言った。
特務士官は僅かな間をおいてなんてこと無い様にそう答えたものの、
シロコは自分がそう言い放った瞬間に僅かに特務士官の身体が揺れたことを見逃さなかった。
特務士官が今度は背部にマシンガン2丁、手にバズーカを抱え持ち前傾姿勢をとる。
「後悔しても、知らないんだからね?」
そう言った。瞬間、特務士官はマシンガンを正面に放ちながら、吶喊。
対するシロコ達は、シロコを前衛、アルを後衛としてその弾幕を大回りに全力で避ける。
アルに比べて機動力のあるシロコは、
走りながらアサルトライフルを特務士官に向けて撃つ。
特務士官はその弾丸を食らった瞬間に急制動をかけると、
それを装甲に一身に受けながら飛び蹴りをシロコに向けて放った……瞬間、
ガアンッ!!!
脚部の装甲の一部がはじけ飛ぶ。
急制動の一瞬、特務士官の動きが止まったことを確認したアルが急停止、
素早く狙撃体制に移るとシロコに向けて飛ぶ特務士官の脚部をスナイパーライフルで穿ったのだ。
しかし、特務士官の勢いはその程度では殺せない、
2m以上ある金属の質量物から放たれる強烈な蹴り、
シロコはアサルトライフルを側面に構えて盾にしたが、勢いを殺しきれず
特務士官に押し倒されるように地面に倒れた。
「はい。おしまいだよ、シロコちゃん」
特務士官がそう言ってバズーカを倒れ込んだシロコに突きつけた。
そして、シロコは……にっ、と笑った。
「そうだね。おしまいだね」
「……なんで」
なんで笑顔なの?スナイパーライフルは装填に時間がかかる、撃てるはずがない。じゃあなぜ?
悪寒を覚える特務士官の視界に、
シロコが左手に……丁度、先程前面に押し出したアサルトライフルに隠れるように持った
ドローンのコントローラーが飛び込んだ。
それと同時に内部に響くミサイル接近のアラート。
特務士官は反射的にスラスターを噴射し前方向に飛び出すと噴射角を急激に調整し反転。
背後には迫りくる大量のミサイル。
「!!!」
特務士官はバズーカのトリガーをシロコ目がけて引くと同時に背中のマシンガンを放つ。
シロコはそれを避けようとしたもののバズーカの着弾と同時に広がった爆発に巻き込まれ、
マシンガンの弾幕は、あっという間に迫りくるミサイルをハチの巣にし、
その姿を爆炎へと変貌させた。
しかし、それによりバズーカの榴弾の着弾による爆発とミサイルの爆発による硝煙で、
特務士官の正面が見えなくなった。
それと同時に、また音を立ててマシンガンの弾倉が排出される。
特務士官の動きが、一瞬、止まる……瞬間、
特務士官の右肩が、爆ぜた。
「ひやっ!?」
特務士官の身体が思わずつんのめる。
何とか体制は立て直したものの、右肩の装甲と簡易シールドは完全に壊れており、
壊れかけの動力系統が露出してスパークを散らしていた。
啞然とする特務士官。その身体に、煙を食い破るように大量の弾丸が殺到した。
「っ!!」
(今、右肩に弾が当たったら片腕が使い物にならなくなる……!)
特務士官はスラスターを焚いて一気に側面に移動してそれを回避、
そのまま煙から飛び出す。
……晴れた煙の先にいるのは、アル、ただ一人。
「逃がさ、ないっ!!」
瞬間、煤だらけ、擦り傷だらけのシロコがそれに追従して煙の奥から飛び出してきた。
至近距離でこちらに向けられたアサルトライフル……
特務士官はシロコを急いで突き飛ばすと、
その背後でこちらに照準を合わせているアルに向けてスラスターを点火。
バズーカを躊躇なく投げ捨てる否や再び斧を抜き放ちアルに急接近……しかし、叶わない。
アルが引き金を引き絞るの確認した特務士官は、全力で側面に飛んだ。
間一髪、弾丸が装甲をかすめて飛んで行く。
着地と共に態勢を整えた特務士官は、今度こそアルを仕留めんと攻撃を仕掛ける……が、
そのやり取りの間に起き上ったシロコが二人の間に飛び込んだ。
「……なんでっ!!」
特務士官から、短く、悲鳴のような声が漏れる。
斧を素早く引くと片足を地面につけスラスターを傾ける。
旋風を伴った回し蹴り。しかし、2m以上ある高身長が仇なしたこともあり、
シロコはその蹴りを間一髪で回避する。
彼女はそのまま、特務士官の軸足を素早く払った。
特務士官の体勢が大きく崩れる。
スラスターを操作し、慌てて後退しながら姿勢を制御するがそこに大きな隙が生まれた。
「今っ!!」
「わかってるわっ!!」
アルは左手のみでスナイパーライフルを保持すると、その照準に特務士官を捉えた。
轟音、
大口径の榴弾が特務士官に迫る。
「動いてっ!!!」
しかし、特務士官を捉えるには至らなかった。
アーマーのジェネレーター及び各部のアクチュエーターが限界ぎりぎりの急制動により軋みを上げる。
寸分の狂いなく放たれたアルの弾丸だったが、
特務士官の限界を超えた超機動により当たることはなかった。
だが、シロコにも、アルにも焦りの表情はない。
「大丈夫、確実に追い込んでる」
「えぇ、最初は正直どうなるかと思ったけど……今なら確実に押し切れる自信があるわ!」
特務士官は何も言わない。
しかし、表情を作る機能のない無機質な顔は、どこか焦燥が感じられた。
シロコの言った特務士官の弱点。
その最もたるものの一つは、特務士官の取る戦法がほとんど一つしかないことだ。即ち機動力に物を言わせた吶喊。
最初の時こそ、その想像だにしなかった化け物じみた機動力に翻弄されたものの要所あれは初見殺しにすぎない。一度わかってしまえば対処はしやすい。
背部のサブアームによる射撃も脅威といえば脅威だが、それのみでリロードは行えず、射撃の精度も低く、武装の受け渡しをする程度。それも慣れてしまえばそれまでだ。
何より、特務士官一番の脅威である斧による斬撃(刃は潰しているので打撃?)を織り交ぜた格闘。それは……
「させない!」
アルに幾度目かの強襲を仕掛ける特務士官。
迫る凶刃。
しかし、それはやはりその間に身を挺して飛び込んだシロコを目視した瞬間に鈍り、
振るわれることはない。
その隙を見逃さず、シロコは特務士官の胴体を思いっきり蹴り飛ばした。
……歪んだ執着はあれど、特務士官は自分たち後輩に致命傷を与えることを
何よりも恐れている。
だから、気絶させることを目的に攻撃してきはするが
殺傷力が非常に高いあの斧を使えない。
地面をたやすく溶断する温度まで赤熱した金属が
そう短時間で冷えるわけもないので少なくともこの戦闘中、
特務士官は絶対に自分に斧を使ってこない。
長時間に及ぶ戦闘で、アルにも避けきれずに喰らった弾丸による傷は目立ち、
最前線を張っているシロコは蓄積したダメージが嵩み今にも倒れそうだ。
しかし、特務士官の方とて無事ではない右腕のダメージは大きくなり、
今やぎくしゃくとした動きしかできず、弾薬はほとんど底をついていた。
装甲にも傷や、へこみが大量に目立つ。
そして、なにより、彼女自身に余裕がなくなっているように見えた。
蹴られた衝撃をバックブーストで殺し、着地した特務士官がシロコの方を見る。
「……なんで、なんでわかってくれないの!私は、私はただみんなを……!!」
「しつこい」
特務士官の声を、シロコはアサルトライフルの掃射で薙ぎ払った。
特務士官は慌ててそれを腕でかばうが、
そのうちの一弾がスパークを放つ右腕の付け根に丁度当たった。
「ひあっ!」
爆発と共に、特務士官の腕が零れ落ちる。
それと同時に、ガクンという音を立てて特務士官が膝をついた。
[右腕部破損。各部アクチュエーター稼働限界。
廃熱処理装置30%破損により駆動系オーバーヒート。
R.P.D.伝達系回路、右腕部の連鎖爆発により破損、
パイロットの生命の保護を優先し、廃熱が適正値になるまで
一時休止状態に入ります。繰り返します]
「うそ……うそうそうそ……!」
狭苦しいコクピットの中では、機械に四肢をつながれた少女が
自動音声から発せられる報告を聞いて明らかに狼狽していた。
自動音声の声は漏れていないが、本人の声は当然聞こえている。
明らかに不測の事態が起こったことは誰の目にも明らかだった。
「出力リミッター解除、緊急処理の停止、今すぐ再起動を……!!」
[命令は拒否されました。繰り返します。パイロットの保護を優先し……]
[くそっ、次こそは必ず……おい、何をやっているんだ……特務士官!!
信号が見えなかったのかっ!撤退だ撤退!]
ユメはOSに必死で命令を出すが、それは無情にも断られ、
無機質な人工音声を繰り返す。
更には、別で戦闘をしていたカイザー理事の部隊も
語外に敗走したことが伝えられる。
ユメは、声も出せぬまま凍り付いたように動きを止めた。
「……なんで」
「"シロコ、アルっ!!"」
「皆さん、大丈夫ってちょ、シロコ先輩怪我が……!」
「ア、アル様もこんなにけがを……」
「どうってことないわ、かすり傷よ。それに……」
「ん、敵は仕留めた」
……次々と、カイザーの部隊と交戦していた少女たちがシロコ達に加勢に来る。
どうやら、校舎のほうからアヤネも出てきたようだ。
状況は絶望的。勝ち目は、なかった。
さく、さく、さく、と砂を踏みしめる音がユメに聞こえてくる。
固定された視界に、少女の身体が映り込むと、音は止んだ。
そして、少女の腕の中にあるアサルトライフルが、
かつんと音を立てて胸元あたりに突き付けられた。
「降参して。あなたにもう勝ち目はない」
シロコの声だった。
一人、特務士官に近づきそういうシロコ。
特務士官がいつ動き出してもいい様に、他少女たちも油断なくその様子を見守る。
特務士官は動かない。
「……先輩が、どうしてそんな行動に、結論に至ったのか私たちにはわかりません。
でも、何はともあれ私たちを大切に思ってくれているのはわかってるつもりです。
……今からでも、きっと……」
特務士官にアヤネがそう声をかける……しばらく時間をおいて、
アーマーから特務士官の声が聞こえてくる。
「……みんな、何も知らないからそんなことが言える。
このままだと、何もかもなくなっちゃうのに。全部全部、無駄になっちゃうのに」
「まだ言うの……」
ただ、ポツリとそう言う特務士官。
その言葉に、セリカがもはや呆れたようにそう溢す。
「……まるで、未来を知っているような物言いだね」
カヨコが皮肉を込めて、特務士官にポツリとそう言った。
彼女にはその言葉に、皮肉以上の意味はなかったのだろう。
ただ、特務士官の反応は、彼女が予想したものとは大きく異なっていた。
「……いいよ、別に。信じてもらえるなんて思ってないしね」
「……は?」
「"待って、それってどう言う……"」
思いがけない言葉に、カヨコが呆けた声を出す。
周りにいた少女達にも動揺が走る。
先生が思わず聞き返すが、特務士官がその言葉に答えることはなかった。
[駆動系温度、レッドゾーンを下回りました。機体の一時停止を解除]
グポン
特務士官のカメラアイが光り輝く。
少女達が反応するよりも早く、特務士官はシロコを軽く蹴り飛ばすとスラスターを点火。
あっという間に屋上の上にたどり着いた。
「また来るね、みんな」
「!!待ちなさいっ!!」
アルが特務士官に狙いを定めるが、完全に逃げの態勢に入った特務士官を捕らえることはできなかった。
「……敵兵力。これですべて撤退です」
「"みんな、お疲れ様"」
「ん……」
少女たちをねぎらう先生の言葉に、シロコがそう返答したその時、
彼女の身体がふらりと揺れた。
「"!!シロコっ!"」
慌てて先生が駆け寄る。間一髪、地面に倒れ込む前に先生はその身体を受け止めた。
他の少女たちも倒れ込んだシロコのもとに慌てて駆け寄る。
抱きとめられたシロコは、しばらくぼんやりとした表情で自信を覗き込む仲間たちをの方を見ると、
ぽつりとつぶやいた。
「……ここまで疲れたのは久しぶり。誰か背負ってほしい」
どうも、単純に特務士官と渡り合うために
限界まで体を酷使した結果、疲れで倒れてしまっただけのようだ。
珍しくぐでっと先生に身を預けるシロコに、彼女らは顔を見合わせると、ふっと笑いあった。
どもー、時空未知です。
ということで今回の作品はいかがだったでしょうか?
ここで悲しいお知らせです。
足 ペ ロ 前 ま で 丸 々 カ ッ ト し ま す
だって、話が原作と変わらないんだもん……そこから最終決戦まで一気に駆け抜けるつもりです。よろしくお願いしますを