楽園に雷光は走る   作:時空未知

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2024/5/12 物足りなかったので文章追加



便利屋68鎮圧戦(2)

 

 

[……ああ、便利屋にカヨコさんがいることをすっかり忘れてました。

のんきに雑談なんてしている場合ではありませんでしたか……]

 

 

それは、アコがカヨコの言う事を認めたに等しかった。

しかし、それでもなおアコの自信が揺らぐことはない。

 

[まあ、構いません]

 

アコがそう言うとともに、待ち構えていたかのように

先程まで姿の見えなかったたくさんの部隊が姿を表した。

   

「こんな大部隊を…」

「"え、ええぇ…私一人にこんなに…?"」

[うーん……少々やりすぎかとも思いましたが……シャーレを相手にするのですから、これくらいあっても困らないでしょうし……。まあ、大は小を兼ねると言いますからね☆]

 

狼狽した先生に、おちゃらけたようにアコは答えた。

先生は冷や汗をかきながら改めて辺りに素早く視線を送る。

…数の差は軽く見積もって5倍以上、相手の実力はほとんどわからない。

それどころか、実力がわかっている一人はあのダリルだ。いざ戦闘になれば…

 

「"…なんで、私を狙ってるの?"」

 

周りにとっては一瞬の思考、先生にとっては気の遠くなるようなほど長い思考の末、先生が選択したのは時間稼ぎ。だった。

アコはその言葉にうっすらと笑った。

恐らく自身の勝ちを確信しているのだろう。

 

[ふむ……キリがないですし、仕方ありません。事の次第をお話ししましょう。……きっかけは、ティーパーティーでした]

 

アコはそう言って、ことに至った経緯を語り始めた。

ゲヘナ学園と敵対関係にあるトリニティ総合学園、その上層部であるティーパーティーがシャーレの情報を入手したこと。

それをきっかけでシャーレを調べたこと。

……そのシャーレの近くの有り様、どんな地域にでも制限なく介入、戦闘行為を行える独立機関。

その存在が、アコには近々行われるトリニティとの条約に悪影響を及ぼすと考えたらしい。

 

[ですからせめて条約が無事締結されるまでは、

私たち風紀委員の庇護下に先生をお迎えさせてほしいのです。

ついでに居合わせた不良生徒たちも処理したうえで、といった感じで……]

「ん、むしろ状況が分かりやすくなっていいかも」

 

アコの言葉が終わったと同時、シロコがそう言ってアサルトライフルを構えた。

 

「先生を連れて行くって?

わたしたちがそれで「はいそうですか」って言うとでも思った?」

「……」

「"私も、いくら生徒からのお願いであってもそれは聞けないかな?"」

 

それに続いて、セリカ、ノノミ、そして先生も身構える。

それを見て、アコはクスリと笑みを漏らした。

 

[ふふ、やっぱりこういう展開になりますか。では、仕方ありませんね……総員、戦闘準備を]

 

その声に応じて、周囲の風紀委員たちも戦闘態勢に入る。

その様子を見て、カヨコは社長であるアルの元へこっそり駆け寄り、耳打ちする。

 

「社長、逃げるなら今しかないよ。戦闘が始まったらもう後戻りはできない」

「ふ、ふふふふふ……」

 

カヨコの状況を見た冷静な言葉に、アルは不敵な笑い声で答えた。

部下の目が驚愕に開かれるのも気に留めず、アルは口を開いた。

 

「ねえカヨコ、あなたはもうとっくに私の性格、わかっているんじゃなくて?」

 

そこで一息つくとアルは、正面に展開する風紀委員に向けて愛銃を構えた。

 

「こんな状況で、こんな扱いをされておいて……

しかも、宿敵がいるというのに背中を向けて逃げる?

そんな三流の悪党みたいなこと、私たち便利屋がするわけがないじゃない!!!」

「宿敵扱いしてるのはアルちゃんだけだけどねー」

「むしろ本人は迷惑がってるし」

「う、うるさいわね!」

 

……絶妙に締まらなくはあったがどうやら便利屋68たちは

アビドスの生徒たちと共闘することを決めたようだ。

 

「よっし、便利屋っ!挟み撃ちにするわよ!!

この風紀委員会、コテンパンにしてやらないと!!」

「ん、先生の盾になってもらう」

 

セリカはその声に威勢よく、シロコはあくまでも利用する、というスタンスで応じる。

意外なことに先程まで敵対していたにも関わらず彼女達も便利屋との共闘に抵抗はないようだ。

先生は彼女達のそのやり取りを見届けると指示を飛ばす。

 

「"よし、じゃあ皆間隔を開けて遮蔽物に隠れて展開。

後衛のノノミとアルは私の近くで待機、他の子達は5時の方向には絶対に身体を出さないで!"」

 

自身を中心に部隊を展開、

前に出ることが難しい上、どうしても身体を出さないと攻撃の難しいノノミとアルは相手が攻撃しづらい自分を盾に使うことで相手を牽制。ダリルの狙撃を最大限警戒した布陣だ。

自分が今思いつく中では最善の配置、しかしそれでも負ける確率は大いにある。先生の頬に冷や汗が伝ったその時、

 

「先生」

「"…カヨコ?"」

 

比較的近くの配置についていたカヨコが先生に話しかけた。

先生の意識がこちらに向いたことを確認して、カヨコは短く告げた。

 

「往躯ダリルは攻撃してこない。防戦を考えすぎないで」

「"え?どういう…"」

[第1部隊、そしてイオリ、前へ。第2部隊、ダリルは援護射撃を]

「よくも奇襲してくれたな…覚悟しろ!!」

 

理解に及ばない言葉を、確信を持って言われたのだ。

先生は思わず聞き返そうとしたがそれよりも先に戦闘が始まる。

 

「"ムツキ!爆弾で敵を牽制、シロコとセリカ、ノノミで足の止まった敵を攻撃!"」

 

突っ込んでくるイオリ達に対処するため矢次に指示を飛ばしながら先生は思考を巡らせる。

もし本当にダリルが攻撃してこないのであれば状況は大きく変わる。狙撃を考慮に入れない、強気な攻めが可能になるのだ。しかし、その言葉が間違いであれば一気にこちらが瓦解する可能性がある。

 

(でも、カヨコの性格からしてこういった場で確信のない不確定なことを言うとは考え難い…とはいえ…)

 

「"アル、カヨコの言ってたことの理由、わかる?"」

 

迷った末、先生は確信を得るため彼女達のリーダーであるアルが何か知っているのでは無いかと当たりをつけ、そう尋ねた。

 

「え、え、えぇ!!?もちろんわかるわよ!?きっと…」

「"そっか、ごめんね。カヨコと右から挟撃してくる部隊の対処をお願い"」

「ちょ、ちょっと先生!?」

 

その反応から数秒でアルが当てにならない事を察した先生は一言彼女に謝ると思考を元に戻す。さて、思考は振り出しに戻った。

どうしたものか…

先生に切り捨てられたアルは若干涙目になりながら指示通り敵の対処に移る。

…と、その時、ふとある事が脳裏を過った。

 

「そういえば、あの人の狙撃が全く来ないわね……

先生が側にいるだけだと恐れずに攻撃してくると思うのだけれど…」

「"!!"」

 

アルの、戦闘音でかき消えてしまいそうな小さな呟き。それを確かに先生の耳は拾った。

その言葉が、先生の中でカヨコ言葉を確信させるに至った。

 

「"シロコっ!!ドローンでイオリを爆撃、ハルカと一緒に吶喊して!!"」

「わかった」

「アル様の敵…!絶対に逃しません!」

 

ミサイルコンテナを積んだドローンが飛び上がったかと思うと、

イオリがいる場所に集中砲火を加える。

セリカと撃ち合っていた彼女は上空からのその攻撃に対処が遅れ、怯んだ。

それ確認するよりも早く、シロコとハルカが遮蔽から飛び出し銃を撃ちながら吶喊する。

 

 

ガアンッ!!!

 

 

瞬間、衝撃を伴った大口径弾が放たれた音があたり一帯に響き渡った。

そして…

 

「へ?」

 

その弾丸はシロコの身体を僅かにそれ、彼女を不意討ちしようとしていた(・・・・・・・・・・・・・・・)風紀委員の隠れていた瓦礫を(・・・・・・・・・・・・・)粉微塵に吹き飛ばした。

呆気を取られる少女を、カヨコの援護射撃が容赦なく打ち据え、意識を奪う。

 

「く、そ…うわっ!?」

「死んでください死んでください死んでくださいっ!!」

「油断大敵!」

 

それと間髪入れずに2人からの集中砲火を浴びたイオリもその場になってた崩れ落ちる。そんな彼女達の背後に向けてダリルからの攻撃が飛んできたものの、あらぬ場所に突き刺さるのみ。

確実に、風紀委員の戦力に大きな穴が空いた。

 

「"ありがとうアル!愛してるっ!!"」

「え、えええええええっ!!!?」

 

喜びを爆発させる先生にアルが大いに混乱するが先生は気にしない。

その様子を横目に、カヨコは弾丸が飛んできた方向を見ながら小さくつぶやく。

 

「やっぱり……アコの言ってた先生を拘束する作戦、

あれはそもそもゲヘナに火の粉が降りかかりかねない。

それを、委員長に負担がかかることを何よりも嫌うあいつが許容するわけないと思ったんだ」

 

先生は、正面……始めて僅かに狼狽えたアコの方を見据えた。

 

「"さあ、反撃開始だよ"」

 

 

 

________________________

 

 

「第1小隊壊滅、第3小隊継戦困難、後退します!」

[第2小隊前へ、後退の援護を]

 

アコは苦戦していた。彼女とてシャーレと敵対したときのため念入りな準備はしてきた。もはや過剰とも言える戦力を率いてきた。しかし、それでもまだ打ち破るには至らない。相手が防御から攻めに移行してから、徐々に押されてすらいる。それに…

 

「第2小隊!敵からの爆撃により援護できません!!」

[……〜っ!ダリル!!]

 

先程からダリルの攻撃に全くと言っていいほど覇気がなかった。

射撃の頻度は極めて散発的で遅く、それでいて全く当てる気がない。むしろこちらに流れ弾が被害を及ぼしている有り様だ。

 

「はいはい、何でしょうか行政官?」

 

アコの怒声にめんどくさそうにダリルは応じた。

片手でトリガーこそ握っているもののスコープを覗くことなく、背もたれに身を預けもう片方の手で耳につけたイヤホンを押さえている…明らかにやる気のない有り様だった。

 

[さっきからしている狙撃はなんなんですか!?

相手に当たらないどころかこっちに被害が来てますよ!!]

「そんなこと言ったって、俺がここまでやってるのはあなたのせいですよ、行政官」

[はぁっ!?]

 

理解できない、と言わんばかりの声を上げるアコに対し、ダリルはため息で応じた。

 

「委員長の近くの許可も取らず大部隊の運用……てっきりゲヘナの転覆でも企てているのかと感たぐりましたがそうではなかったようで、そこは安心しました」

[ではなぜ……!]

 

アコの言葉に、ダリルはもう一度ため息をつくと、呆れたような表情になった。

 

「万一この作戦が成功したとして、シャーレはトリニティだけでなくミレニアムともコネクションがある。その2校との関係悪化はまず避けられない。それこそ、俺達が危惧する委員長の負担増加に繋がると思いますが?」

[そ、それはっ!!]

 

威勢こそ良かったもののうまく反論ができなかったのだろう。アコは言葉を詰まらせた。ダリルは続ける。

 

「それにあなたと意見がぶつかる度、毎回思いますがあなたは短慮と感情のままに動きすぎです。それこそ、シャーレに関してだって実際に会ったことのあるチナツや俺からどのようなものか聞いて、それから決断を下すこともできたはずだ」

[うぐ…]

 

今になってそのことまで思慮が至ったのか、うめき声を漏らすアコ。そんな彼女に最後にもう一度ため息をつくと、

ダリルは背後にいる小柄な人物に目をやった。

 

 

「事の次第は以上です、委員長。命令を」

「はぁ……ありがとうダリル。状況はよくわかったわ」

[……え? ひ、ひ、ヒナ委員長!?]

 

 

戦場一帯に、アコの素っ頓狂な悲鳴が響き渡った。

その言葉を聞いた瞬間、戦闘していた他の風紀委員までもギクリとその動きを止める。

 

[風紀委員会、戦闘を停止……?]

「"皆、攻撃を中止して"」

 

先生の呼びかけにより、彼女らも戦闘の手を止める。

……そういえば、先程からアルの顔色が悪い。他の便利屋の面々も緊張した面持ちだ。

今だその風紀委員長と通信中らしいアコは、しどろもどろになりながら受け答えをしている。

 

「……社長、今度こそ逃げるよ。風紀委員長まで出てきたとなると今度こそ勝ち目がなくなる」

「う……しょうがないわね。ダリルとの決着はまた今度ね」

「"……?ダリルと何かあったの?"」

「あー、それはねー…」

 

今の内に逃げようと自分の社長に声をかけるカヨコに名残惜しそうにしながらそう答えるアル。その様子が気になった先生がそう尋ねる。それに答えたのはハルカと共に撤退の準備を整えてこちらに駆け寄ってきたムツキだった。

 

「昔のアルちゃんの憧れの人だったんだよね~。

同年代でキヴォトスで名をはせたアウトローってね。

いつもあの人みたくなるって言ってただけに

風紀委員になっちゃったのがショックだったんだよね~、アルちゃん?」

「う、うるさいわね!それより、ヒナが来る前に早く逃げるわよ!」

 

そのアルの声を合図に、便利屋たちは瞬く間にどこかへ逃げて行った。

それからほどなくして、背後にダリルを引き連れた

白く、長い髪を持った小柄な人……空崎ヒナが現れた。

その頃には、アコはすっかりしおれたようにおとなしくなっていた。

高校生とは思えぬその小柄な体躯からは想像もできないほど重い重圧が発せられている。

 

[ゲヘナの風紀委員長……空崎ヒナ。外見の情報も一致します]

 

そう報告するアヤネの口調も、どこか緊張したものだった。

ヒナは戦闘が起こり、瓦礫と黒煙が立ち込める戦場を軽く見まわすと、背後にいるアコの方をちらりと見た。

 

「アコ、政治的な活動は私たちの分野ではない。

そう言うことは万魔殿のタヌキたちに任せておけばいい。

詳しい話は帰ってから。通信を切って校舎で謹慎してなさい、アコ」

[はい……]

 

そう言い残すと、アコのホログラムは消え去った。

それを確認すると、ヒナは改めて先生たちの方を見た。

 

「……先生、まさか、次会う時がこのような形になろうとは」

「"大丈夫だよ。これはいろいろな間違いとかが積み重なって起こったこと、こっちとしては風紀委員会がこれ以上何もせず撤退してくれたらそれでいい……だよね、みんな?"」

 

しばし両者ともに視線をぶつけ合ったのち、ダリルが申しわけなさそうにそう言った。

先生はそれにほっとした笑みを浮かべてそう返すと、セリカたちの方を見た。

 

「ん……ちょっと戦ってみたいけどそれはまた今度」

[ちょ、ちょっと何言ってるんですかシロコ先輩!ええと、違いますからね!?]

「わかってる。私も戦闘をしに来たわけじゃない」

 

ヒナがそう言ったその時、

 

「うへ~、こいつはまた何があったんだか。すごいことになってんじゃ~ん」

 

のほほんとした声が、彼女たちの耳に届いた。

声の先にいたのはどこかねむそうなトロンとした顔つきの小柄なピンク色の髪の少女……

アビドス高等学校唯一の3年生、小鳥遊ホシノだ。

ただ、その目線だけは、油断なく状況を窺っていた。

 

「!!」

「"ホシノ?"」

「ホシノ先輩!?」

「ごめんごめん。ちょっと昼寝しててね~、少し遅れちゃった」

 

申し訳なさそうにそう言う彼女に後輩たちはホッとするやら文句を言うやら、

先程とは打って変わって和やかな雰囲気が彼女らの間に流れる。

そんな中、ヒナは驚いたように、ダリルは訝し気にホシノを見つめていた。

 

「……委員長、あれが……?」

「えぇ、小鳥遊ホシノよ」

「報告書に記載されていた人物のようには見えませんが……」

「……ん?おじさんのこと知ってるの?」

 

自分の話題で話し込んでいるのが耳に止まったのかホシノがくるりと振り返る。ヒナはダリルと少し視線を交わすと、ホシノに向き直った。

 

「情報部にいた頃、各自治区の要注意生徒たちをある程度把握してたから。特に小鳥遊ホシノ……あなたのことを忘れるはずがない。あの事件の後、アビドスを去ったと思ってたけど」

「…………」

 

ヒナから紡ぎ出されるほぼ独り言に近いその言葉。

ホシノは何も答えない。笑ったままだ。ただ、少し場の緊張が高まる。

 

「いや、委員長、あの事件があったから、ではないですか?」

「……そういうものなの?」

「俺も似たような経験をしたもので。あの目はそういう目だ」

「……なんのことかな〜?」

 

ホシノがどこか誤魔化すようにヒナとダリルの会話にそう相槌を打った。……何のことだろうか?先生はふとそう思ったが、そういえば思い当たる情報がノノミとの会話にあった。

アビドス最後の生徒会長。頼りない人だったというその人が、いなくなったと同時、借金が半分なくなったという話。

それ以来、ホシノが何かに追われるような様子だった、と……

……何処か、不自然なその話。本当は一体……

先生が考え込んでいたその時。

 

「イオリ、チナツ、ダリル。撤収準備、帰るよ」

 

そう、ヒナが指示を出した。

 

「了解しました」

「えっ!?」

 

ダリルは特に驚いた様子もなくそう答えるが、寝耳に水だったのかイオリはそう声を上げる。

少なからず相手が混乱する中、ヒナはスッとこちらに頭を下げた。

 

「えっ?」

「頭を……」

「事前通達無しでの無断兵力運用、そして他校の自治区で騒ぎを起こしたこと。このことについては私、空崎ヒナより、ゲヘナの風紀委員会の委員長として、アビドス廃校対策委員会に対して公式に謝罪する。今後、ゲヘナの風紀委員会がここに無断で侵入することは無いと約束する。建造物や治療費についても、こちらで補償する。どうか許してほしい」

「委員長⋯⋯」

「ま、待って委員長! あの校則違反者たち……便利屋はどうするんだ!?」

 

イオリの言葉に、ヒナは目線だけを動かして睨みつけた。

余計なことは言うな、というか意味だろう。イオリはすっかりしぼんだように大人しくなった…

 

「ほら、帰るよ」

 

ヒナがそう言うと同時、風紀委員達はゾロゾロと撤収準備に入る。そんな中、ヒナが先生のもとに近づいてきた。

 

「先生、伝えておきたいことがある」

「"?"」

 

そして、ヒナは先生にしか聞こえない位小さな声でその情報を伝えた。

 




どもー、時空未知です。
今回結構短めですが楽しんでいただけたなら幸いです。

僧正時代のダリルはいないといったな?あれは半分ぐらい嘘だ。
というのも、戦闘狂ではないんですけど
ヒナ委員長への心酔具合がなかなかに決まっちゃってるんですね。
そういう意味でちょっとアコと似てるんですけど
アコはヒナのためになると考えて暴走するのに対し、
ダリルはヒナの命令至上主義者なので基本的にそれが最優先、
他者の命令はヒナのためになるなら実行……といった行動原理のもと行動します。
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