特に意味のない短編集。
頭を空っぽにしてみよう。
思いついた作品を適当に置いていく場所。
基本的に続かない。
存在しないと思うがもしも、続きを書きたい人がいた場合はご自由にどうぞ。
気づいたらできていた自分でも理解不能ななにか。
考えるな、感じるな、諦めろ。
これはとあるトレーナーとウマ娘のある日に交わされた理解不能で意味不明な会話である。
「なあ、知ってるか?」
トレーナーがウマ娘に問いかけた。
「いきなりなにを? いきなり過ぎて何聞いてっかわかんねーし」
「トマト祭りがあるらしいぞ」
問いかけられたウマ娘が問いかけ返すとトレーナーが答えた。
「トマト祭り? なにそれ」
「そう、トマト祭りだ。相手に『トマトは好きか』と聞き、『はい』と答えたら口の中に笑顔でトマトをブチ込ぬ祭りだ」
「は?」
何いってんだこいつと言わんばかりの顔でトレーナーを見るも、トレーナーは気にせず話を続けた。
「『嫌い』と答えたら『煩え黙ってトマト食えやオラァ!』と口の中に無理やりトマトを捩じ込まれる」
「なんで?! 理不尽すぎない!?」
驚くウマ娘を置いてトレーナーの話は進む。
「もしも、トマト祭りに巻き込まれてトマトを好きかと聞かれたら」
「聞かれたら?」
「満面の笑みで『トマト教に入信してるほどトマトが大好きさ!』と答えて、相手のトマトを回避してカウンタートマトを相手の口に捩じ込め」
「トマト教? か、カウンター、トマ、ト?」
(トマト教ってなに? カウンタートマトってなに? なんなの?)
「相手が手練れだった場合はカウンタートマト返しクロストマトカウンタースペシャルボンバーアタックを喰らうから気をつけろよ」
「トマト神拳の使い手にはトマトの妖精、ミニトマットマンが常にカウンタートマトに対応できるように目を光らせてるから一般トマト教のカウンタートマトの成功率は低い」
「?????」
まるで訳のわからない回答に困惑し背後に宇宙が見えてるウマ娘にトレーナーは気づいていないのか、それとも気にしていないのか話は続く。
「トマト祭りに参加する場合は服装に気をつけろよ。赤か緑じゃないと神輿トマトに括り付けられて市中引き回しの刑に処されるからな」
(神輿トマト?)
「そしてこれが、何も知らずに制服でトマト祭りに巻き込まれてしまったウマ娘の末路だ」
「え? 犠牲者いんの」
そう言って動画をウマ娘に見せ、そこに写っていたのはトマトの被り物をしてトマトを乗せた神輿を担ぎ音楽を奏で狂ったように踊りを踊る集団だった。
『トマート!』
『『『トマート!』』』
『トマトマート!』
『『『トマトマート!』』』
『トットットットマトット!』
『『『トマトット!』』』
どうやらトマトの被り物からウマ耳を生やしている人物が音頭を取っているらしく、トマトという掛け声とともに神輿を担いだトマト達が行進していた。
「……なにこれ?」
「なにって、見ての通りトマト祭りだが?」
動画が始まったばかりだが初手から意味不明すぎてトレーナーに質問をするも今一番自分が求めている答えは返ってこず、もう一度動画を見てみると、
『トマト? トマート!』
『『『トマ、トマート!』』』
トマト達が何かを見つけたらしく、慌ただしくなり始めた。
『ひぃっ! いっ、一体なんなんですの?!』
どうやら制服姿の芦毛のウマ娘を見つけたようだ。
芦毛のウマ娘は突然訳もわからずにトマト達に囲まれたせいで怯えている。
『トマート?』
『と、トマト?』
『トマート、トマート』
『と、トマトがどうかしたのですか?
……いえそれよりも貴女、もしかしてゴールドシッ『トマット!』───!?』
『『『トマト、トマト!』』』
芦毛のウマ娘がトマト語を理解できずにトマトがどうかしたのかと質問をする最中に、なにかに気が付きかけた瞬間にウマ耳トマトにトマトの被り物を被せられたことによって遮られ一般トマト達によって神輿トマトに縛り付けられた。
『トーマットトマト!』
『『『トーマト!』』』
『待ってくださいまし、待ってくださいまし!』
『どこに連れて行く気ですのーーー!!!』
『トマット!』
『『『トマット、トママット!』』』
神輿トマトに縛り付けたれた芦毛のウマ娘がトマト達によって何処かに連れ去られていくシーンで動画は終了した。
「……え、これ大丈夫なん?」
ウマ娘はなんとも言えない顔でトレーナーに問いかけた。
「ん? 大丈夫じゃねえか、知らんが」
「えぇ、無責任すぎない?」
「そう言われても実際に俺は関係ないしな」
「いやいやいや、動画があるってことはその場にいたんじゃないの?」
「……お前のように勘の良いウマ娘は嫌いだよ。
まあ冗談はさておき、この動画は知り合いに貰ったやつだから詳しい事は知らん」
「……大丈夫なのコレ」
「大丈夫だろ。別に今回のトマト祭りの開催場所が秘境グン・マー圏って訳でもないし」
「群馬県だとなにかあるの?」
「群馬県じゃなくて、日本の何処かに存在すると言い伝えられている秘境グン・マー圏だ。間違えんなよ」
「グン・マー圏ってなに。群馬と間違えるとなんか起こんの?」
ウマ娘はトレーナーに疑問をぶつけた。
「ああ、起こるぞ」
「起こるんだ」
「群馬海軍がジェットスキーに乗って関西粉物共和国と共にスネ毛神蹴伝承者を引き連れて初代群馬県の歌を熱唱しながら襲ってくるぞ」
「……群馬って内陸で海ないし、なんで海軍なのにジェットスキーなの。しかも、関西こななんとかってなに?!」
「そして、初代ってことは何回か変わってんの?」
「いまの群馬県の歌は三代目らしいぞ」
「もう訳わかんないんだけど!」
トレーナーの答えにツッコミが追いつかず頭が混乱して叫んだ。
「いきなり叫んでどうした?」
「どうしたって、さっきからトレーナーが意味わかんないことばっかし言ってからに決まってんでしょ! ウガァー!」
ウマ娘が叫び始めたのもトレーナーが原因だが本人は『実際に声に出してウガァーとかいう奴いるんだな』と思いながらもどこ吹く風で再び嘯くのである。
「そんなにカッカッしてたら、ハイジャック犯のカボチャ頭のカボチャがカボチャしてカボチャをカボチャでカボチャスープをカボチャしたことにより全世界カボチャ武闘ループ連盟がサクラ一族とトレセンナリタ四天王とその日たまたまトレセンを侵略に来てた中山星人とキタサン•ゴルシ•またしても何も知らない一般通過トレーナーを巻き込んで未曾有の危機に陥った伝説として語り継がれる最終終末貞操と未来を賭けたバトル『第564回ダート耕し芝を植え大砲設置砂場でビックリドッキリ全力で逃げ回る担当トレーナーを制限時間内に捕まえて棒倒しトレセン商店街全面協力6時間増量スペシャル』がまた引き起こされるぞ」
「………」
「? ……おーい、どうしたー」
トレーナーによる意味不明な情報を冗談だろうと流そうとしたが、過去にトレーナーが急に『俺のたい焼き対空レーダーに反応あり!』と叫びトレーナー室を飛び出しで何処かに走り去ってからほんの少ししてからトレセン学園が暫くの間悲鳴のような声が響き渡り次の年のトレーナー達の寿退職が目を覆いたくなるほど多くいたことを思い出し、今までのトレーナーの話が自分が知らないだけで本当に起こっていたのではと思考の坩堝に嵌ってしまいトレーナーの声がけにも気づかないのであった。
「……まあいっか」
トレーナーは気にせずまだトレーナー室に来ていないチームメンバーのトレーニングメニューの準備を始めた。
「やっほー、トレーナー!」
「お疲れ様です、トレーナーさん」
「お、きたか。取り敢えずこれが今日のメニューな」
暫くして、担当ウマ娘たちがトレーナー室にやってきたのを見て、トレーニングメニューを渡した。
トレーナー室に入った際に宇宙を浮かべてフリーズしてるウマ娘がたが、後から来たウマ娘達は誰も気にした様子を見せずに、それぞれが目指している目標を達成ための練習が始まる。
「………」
背後に宇宙を浮かべて思考の海からまだ帰ってこれていないウマ娘を除いて練習をするためにグラウンドに向かうのであった。