勇者だって転生します。   作:カオス案山子

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働く


女王と仕事

 

「もうね。俺もさ、二回目となるとね・・・なんかあきれるのよ」

 

吹上が疲れたようにルジュルンに言う

 

「あきれるって言われてもねぇ・・・初対面なのよ?」

 

「いやそうだけどよ・・。どうせお前も出て行けって言っても出ていかないんだろ?」

 

「えぇ。行く当てもないもの」

 

「・・・なんでお前らってこう強引なんだよ」

 

「そういう場所で過ごしてきたからかしらね」

 

「まぁいいや。アンスルにも言ったがここに住む以上お前も働けよ?しっかり金を家に入れろよ」

 

「いやよ」

 

吹上がアンスルに出した条件をルジュルンに提示する

しかしこれをルジュルンはあっさり断る

 

「・・・・・・ん?あれ?聞き間違いかな???今断られた気がするんだけど???」

 

「別に聞き間違いじゃないわよ」

 

吹上が困惑しているとさも当然のように答えるルジュルン

 

「・・・いやいやいや。断るとかないだろ???」

 

「そもそも提案した時点で私には断る権利があるはずよ」

 

「なるほどね。んじゃ出ていけ」

 

「いやよ。こんな美女をこんな右左も知らない場所に放り出されたらどうなるかわからないじゃない」

 

「いやだからね??この家に住むんだったら働けと言ってるわけでね??」

 

「だから。それを断るって言ってんの」

 

「あー・・・吹上さん。ルジュルンに働けって言っても無駄ですよ」

 

二人のやり取りをテレビを見ながら聞いていたアンスルが会話に参加する

 

「無駄?」

 

「そのー・・ルジュルンは元の世界にいた時から筋金入りのニートだったので・・・」

 

「お、よくわかってるじゃない。さすが私のリーダー」

 

「いやそもそもなんでニートだったんだよ。何か事情があるなら百歩、いや万歩譲ってだが・・・」

 

「別に理由なんてないわよ。単純に働く気もなかったし」

 

「おうクソじゃねぇか」

 

「誰がクソですって???」

 

「鏡見てこい」

 

「移動しなくても鏡位出せるわよ。ほら」

 

そういってルジュルンが指を振る

 

「・・・・・」

 

「・・何も起きないな」

 

「魔法だったらスって何か出てくるんですけどね」

 

しかし何も起こらない

 

「・・・あ、あれ?おかしいわね・・・それっ」

 

ルジュルンはもう一度指を振るが、何も起こらない

 

「何も起こらんな」

 

「・・・・あー、なるほど・・・」

 

「・・なんでよ!?なんで魔法が使えないの!!??」

 

今まで当然のようにできていた魔法が使えなくなったことに焦りと困惑を見せるルジュルン

 

「・・・お前理由わかるのか?」

 

「まぁ、なんとなくは。というよりほぼ確定で」

 

「なんで・・・なんでよ・・・・」

 

「早く教えてやれ。なんか見てられないから」

 

「そうですね。ルジュルン」

 

「・・・・なに?」

 

「ルジュルンが魔法を使えなくなった理由はね」

 

「理由は・・・?」

 

「ルジュルンが魔女から人間になったからだよ」

 

アンスルが告げた言葉に対してルジュルンは困惑の表情を浮かべる

 

「人間に・・・?ありえないわ!だって人から魔に堕ちた者は二度と戻ることはできないのよ!?」

 

「そういうもんなのか?」

 

「はい。ルジュルンは魔女ですけど、魔女っていうのは元々人間なんですよ。さっきルジュルンが言った通り魔に身を堕とすと魔女になれるんですよ。かなりざっくりした説明ですけどわかりましたか?」

 

「まぁ・・なんとなく。じゃあなんでコイツは人間になってんだ?」

 

「!そうよ!なんで人間に・・・」

 

アンスルは「だって・・」という

 

「ルジュルンは誰にここに送られたの?」

 

「誰って・・・!まさか!」

 

「・・・女神さまなら、それくらいできるでしょ?」

 

 




神の悪戯
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