「んーでもねぇ。結局のところ何とかなるって思っとかないとねぇ。色々とやっていけないのよ・・・。魔女業界も世知辛いったらありゃしない」
ルジュルン襲来から数か月後
吹上の家では、ルジュルンがパソコンに向かって話している
「何?『魔女業界って実力主義なの?』そりゃそうよ!大体上の魔女って性格悪い奴等しかいないわよ?それこそ自分のことを棚に上げて「そこの魔法は美しくないわねぇ。まぁ田舎上りにはそんなもんだわさ」みたいなことを平然と言ってくるババアとか滅茶苦茶いたわよ?」
何をしているかというと、配信をしていた。
実はあの後、アンスルから配信をやってみないかと提案され、それを「まぁ、それくらいなら・・・」と渋々了承したルジュルンは、その日からコツコツと登録者数を増やし、現在平均視聴者が約400人と中々に伸びていた
「『こんな平日昼間から配信してるけど働かないんですか?』いやそれはあんたらもでしょ。別にいいのよ。私にはちゃんと養ってくれてる奴等がいるから。まぁあなたたちはそういうこともなさそうだけどね」
・は?
・なめんな
・今どきはリモートがあるのよおばあちゃん
・あーこれは匂わせですわ
「なんの匂わせなのよ・・・。というかさ、まぁ仮によ?私が・・まぁあの二人のどっちかとそういう関係になったとしてもよ?別にあんたらに害はないでしょ?」
・あの二人?
・あの二人って誰だよ!?
・それはそう
・は?付き合ってんの?ぶっさチャンネル登録二回クリックした
・結局変わってなくて草
「そうでしょ?というか初回配信でも言ったけど私子供産んでるからね?もう会えないけど」
・でたよ闇エピソード
・そろそろ詳細に話してもらえませんかね・・・
・子供に会えないってことは離婚したのか死に別れなのか
「まぁ簡単に言うとね。子供死んでるわ。ついでに夫も死んでる。ま、もう何年も前の話だし、流石に吹っ切れてるわよ」
・おう・・・・
・元気出して・・・
・しれっというんじゃないよ
そんな話をしていると、ガチャリとドアが開き
吹上とアンスルが帰ってくる
ついでに江北も部屋にあがってくる
「いやほんとにいいんですか・・・?私までコレ、いただいちゃって・・・」
「全然いいですよ。むしろこんなの三人で食いきれるわけがないんで」
「僕の幸運に感謝してくださいよ?」
「お前ほんとになんもやってないよな?」
「別にやってないですよー・・・・(幸運の魔法使ったけど)ボソッ」
「・・・お前やったな?」
「・・・なんでもいいじゃないですか!さぁ、この高級肉をどう食べましょうか!」
「コイツ・・・・」
三人がどたどたしながら部屋に入ってくる
その手には滅茶苦茶高そうな肉が入った袋がある
「あっ、家主帰ってきたから配信終わるわね。じゃ」
・軽すぎるだろ
・いやちょっと待てよ
・さっきの空気のまま解散しろと・・・?
コメント欄が困惑に包まれるが、そんなことはお構いなしにルジュルンは配信を終了する
「なーにそれ?」
「ん?あぁ、行きつけのスーパーでちょうど福引やっててな。一等が当たった」
「へー。おいしそうね!」
「まぁな。俺もこんなの食べるの初めてだ」
「で?どうやって食べるの?」
「そりゃもちろん」
焼肉パーティの始まりだ!
換気はちゃんとしてね