「よしなら今夜は寝ないでゲームやるわよ」
「ふざけんな。寝ろ」
ルジュルンは夕食を食べながら少年・・・『高砂 空[たかさご そら]』に提案するが、ノータイムで吹上に否定される
「なんでよ!?明日休みなのよ!?」
「俺とコイツは普通に仕事だが???」
吹上は親指でアンスルを指しながらそう答える
「????だから何よ???」
「もうそう答えられるお前ほんとすごいな・・・」
「あら?急にほめるなんて・・・なんか照れるわね」
「褒めてないが?????なんで今の流れで褒めたってなるんだ???」
「んもう照れちゃって//」
「やめろ顔を赤くするな気持ち悪い!!」
「なっ・・・!そんな言い方ないでしょ!?」
「じゃかましい!」
二人がいつものようにギャーギャー言い合うのをしり目に、アンスルは高砂に色々と質問をする
「騒がしくてごめんね?二人のあれは・・・その・・・・いつものだから」
「・・・うん。全然気にしてないからダイジョブだよ・・決してああはなりたくないとか思ってないから・・・ウン」
「そういう反応は割とリアルだなぁ・・・・」
タハハと笑う高砂
その姿は妙に大人びていた
「・・・けど意外だなぁ」
「・・・え?何がですか?」
「いや、高砂君ってさ。完全に見た感じだけどすごい真面目そうじゃん?そんな子がこんな素性もよくわからない人の家に泊まりに来るなんて・・・。いやよく親御さんも許したね・・・」
「・・・うん。あのね、アンスルさんはすごいちゃんとしてそうだから言うけど・・僕、お父さんがいないんだ」
「・・・・ほう?」
突然のカミングアウトに一瞬固まるアンスル
ちなみにルジュルンと吹上は未だに言い争いをしている
「あっ、別に悲しい話とかじゃなくて!その・・・死んでないよ?」
「・・つまり離婚?」
アンスルがそう言うと高砂はコクリと頷く
「僕が生まれてすぐ離婚したんだって。原因はわからないや」
「それは・・なんとも・・・」
「それでね?僕には姉さんがいるんだけど・・姉さんがすごい頭もよくて運動もできて。もうホントになんでもできるような超人でさ。いつも母さんは姉さんを褒めるんだ。それに比べると僕なんてバカで運動音痴で・・・それでいて、泣き虫だし・・・いっつも母さんにしっかりしなさいって言われて・・・そのうちそれすらも言われなくなって・・・もう僕なんかどうでもいいんだと思う」
「いやそんなことは・・・」
「あるよ。だって素性もよくわからない人の家に泊まるって言っても「そう。気を付けてね」しか言わないんだよ?」
「うぅむ・・・」
それを聞いてなんとも言えなくなるアンスル
どう答えたものか・・と悩んでいると意外なところから助け舟が来る
「そんなわけないじゃない」
「え?」
「親っていうのは何時までも、どこまでも自分の子供を愛しているもんよ」
ルジュルンが堂々と、そう話す
「大体ねぇ・・たかが十年ぽっちしか生きてないガキが何言ってんの?」
「ガ、ガキって・・・」
「ガキよ。いい?あんたの親がいつあんたのことを嫌いって言ったのよ?」
「・・・それは・・・」
「言われてないでしょ?じゃあそういうことじゃない」
「で、でも・・・」
「でももクソもないの。親からしたら子供なんて星よ?」
「星?」
「そう。輝いて見えるの。絶対に届かない。だからこそ理想をそこに描くし、それを押し付ける。まぁ子供からしたらいい迷惑だろうけど」
「・・・・」
「でもそれって裏を返せば期待してるってことになるの。・・・???自分でも何言ってんのかわかんなくなってきたわね」
「えぇ・・・」
「ま、よーするにあれよ。明日、あたしもあんたの家に行くわ」
「「「・・・・え????」」」
一同が凍り付く
「三者面談よ!」
「不審者とする三者面談なんて聞いたこともねぇ・・・・」
吹上のつぶやきに答える者はここにはいなかった
不審者、動きます