「来たわね」
「来ちゃったよ・・・」
アンスルと吹上がアンスルの過去の話に盛り上がっている頃
ルジュルンと高砂は高砂の家に来ていた
「・・・今更だけど辞めないですか?」
「えー?ここまで来て何言ってんのよ」
「いや来てというか・・・ついてきたというか・・・・無理やり来られたというか・・・」
「えぇい!うじうじしてないで!ほら!」
そういってルジュルンは高砂の家のチャイムを鳴らす
「ちょっ、ちょっと!」
「ここまで来たら引けないでしょ?」
「いやそうですけど心の準備というものが・・・」
「自分の親に合うだけなのに何が心の準備よ」
「だって・・・母さんにいじめられてること言ってないし・・・・」
「あのねぇ・・・今更なn『はーい?』っと、どうもこんにちは!お子さんをお預かりしていたルジュルンですー」
『あぁ!ルジュルンさん!ちょっと待ってくださいね』
インターホンの向こう側で高砂の親、声からして母親だろう
「・・・はーい!おかえり空ちゃん!楽しかった?」
「う、うん」
「そう!ならよかったわー!最近空ちゃん何か抱え込んでるみたいだったから・・・」
「!」
「へぇ・・・(ま、そりゃ気づいていてもおかしくないわね)」
「ま、いいわ!入って入って!ルジュルンさんもどうぞ!」
「えぇ!お邪魔しまーす」
ルジュルンはそういって高砂の自宅に入っていく
その後ろから、空は不安げにルジュルンを見ていた
@@@
「えぇーそんな空ちゃんが楽しそうにしていたなんてねぇー」
「えぇ、ホントに楽しそうに過ごしてましたよ」
ルジュルンと高砂の母が楽しそうに会話する様子をどこか不安そうに見つめる空
「・・・・さて、お母さん」
「?はい?」
「ちょっとお話したいことがございまして・・・・」
「あらー?何かしらー?」
「・・・ほら、自分で話しなさい」
ルジュルンがそう促すと、空は一呼吸おいて、話し出す
「母さん・・・その・・・」
「んー?」
「・・・僕、いじめられてるんだ」
空はそう言って、自分がされてきたことをポツポツと話し始めた
どのようにいじめられるようになったか
どのようないじめを受けてきたか
そして、自殺も考えたことも
「・・・・・」
全てを話し終えた空は、苦しそうに、それでいてどこかすっきりした表情をしていた
「・・・なんだ、ちゃんと言えんじゃない」
「・・・・うん。頑張った」
「そうね。あんたは頑張ったわ」
ルジュルンが空の頭をなでる
「・・・そうだったのね」
空の母はそういって、お茶を飲む
その姿は、何もうろたえていないように見えた
「・・・お母さまは」
「?」
「今のコイツの話を聞いて・・・どう感じましたか?」
ルジュルンがそう聞くと、空の母は首を傾げて、答えた
「どうって・・・・そんなことになってたのねぇ・・・としか思わないわよ?」
そうしれっと言った母の表情は、平静そのものだった
「・・・・やっぱりか」
それを見てルジュルンは確信する
(・・・こいつは・・・化け物だ)
皮は厚い