勇者だって転生します。   作:カオス案山子

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・・?


3と4

 

ビルが立ち並ぶ場所

所謂高層ジャングル

 

今日も労働者たちが、個性もない服装で歩き回っている

その姿を高層階にあるカフェで、見下しながら、一杯約1000円のコーヒーを飲みながら悦に浸る人物がいた

 

「ふぅむ・・・。いつどの世界でも、労働者というのは無様よな」

 

ダンディな髭を生やし、高そうな灰色のスーツを着た男は、隣に座る桃色の髪の毛の女性に対し、語り掛ける

 

「・・・その労働者がいなければ歯車は止まりますけどね」

 

「そんなことはわかっているのだよ」

 

「あとそのキャラなんですか?正直痛々しいですよ」

 

「やっ、やかましい!今、我はそういう雰囲気で楽しんでいるのだ!水を差すでない!」

 

「雰囲気って何ですか?今ここにいるのは誰のおかげだと思ってるんです???」

 

「・・・ふっ」

 

「笑ってごまかさないでくださいよ。その気になれば追い出すこともできるんですからね」

 

「すまんかった。それだけはやめてくれ」

 

すぐさま女性に対して土下座をする男性

この二人、ただの人間ではない

 

「全く・・・・。あの頃の威厳のあった魔王様はどこに行ってしまわれたのですか??」

 

「フッハハハハハ!威厳だけで生きていけるか!そんなものコチラの世界に来てしまった時点でとうに捨てたわ!」

 

「それ以外にも色々失ってますよね・・・」

 

そう。この二人

異世界にて、勇者アンスルとそのパーティによって討伐された魔王とその右腕その人なのだ

 

彼らも、勇者に敗北し、消滅を待つだけだったが、気が付いたらこちらの世界・・・日本に来ていた

 

魔王『フェイガス』は見事に何もできなくなっており、残っていたのは異世界の記憶のみだったが、その右腕である桃色の髪の女性『チェーゲイ』は限定的な未来予知能力と極度の幸運があったため、その力を使い、一発クジと株を当て、あっという間に大金持ちになったのだ

 

なので魔王は現在、チェーゲイのヒモ状態である

 

「ふぅん。いいか我が右腕よ。失ったものばかり考え、後ろばかり向いているのは実に愚だ。時は止まらず止められない。であるのなら、無理にでも前進していくしかないのだよ」

 

「かっこよく言ってますけど・・・」

 

「よせ!何も言い返すでない!他ならぬ我自信が[あぁ、今の説明流石に無理あるなぁ・・・]と思っているのだから!」

 

「ぶ、無様・・・・」

 

「フハハハハハ!魔王であるこの我がこのようになるとは!おのれ女神ィ!!」

 

憎しみを込めた表情でそう吐き捨てるフェイガス

そんな様子を見てため息を一つ吐き、話し出す

 

「・・・はぁ。女神に憎しみを吐き出すのはいいですけど。そろそろ行きますよ」

 

「む?そうか・・・もうそんな時間か」

 

二人は服装を整え、ある場所に向かう

 

「しかしまさかだな。我を討ち果たした勇者がこちらに来ているとは・・・」

 

「・・・ホントに会いに行くんですか?」

 

「当然だ!久しぶりの挨拶といこう!」

 

そういって二人はビルを後にした

 

 

 

 

 

 

 

「ちなみにコレ何番線の電車に乗ればいいんだ?」

 

「だからここですって・・・おとなしくついてきてくださいよ」

 

「うむ。しかしこちらにもダンジョンはあったのだな・・・」

 

「東京駅ですけどね・・・・」

 

 




ポンコツ
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