勇者と魔王
ある休日の昼下がり
吹上とアンスル、ルジュルンは家で何をするでもなく、ぐだぐだしていた
「暇ねぇ・・・」
「そりゃお前休日だからな」
「でも江北さんは今日出かけるらしいですよ?」
「まぁそういう人もいるだろうよ」
「高砂も今日は訓練とか言ってたわね」
「まぁそういう人も・・・訓練?」
「うん。あいつの家野生みたいなもんだから」
「うーんどういうこと???」
「あんま深く考えないほうがいいわよ。疲れるだけだし」
「・・・そのほうがよさそうだな・・・・っと」
吹上が立ち上がる
「どっか行くんですか?」
「いやトイレ」
そういってトイレに入る吹上
トイレのカギが内側から掛けられる
その直後、ピンポーンとチャイムが鳴らされる
来客だ
「・・・・アンスル。出なさい」
「えぇ・・・はーい」
アンスルがそう言いながら扉を開けるとそこには二人の人物が立っていた
「・・・・・え?」
「フハハハハハ!久しいな勇者よ!我の顔を忘れたわけではあるまいよ!」
「・・・・・誰?」
アンスルがそう首を傾げると魔王・・・フェイガスはずっこける
「いやいやいや!!あんなに(命の)奪い合いをした仲ではないか!?」
「・・・・・???」
「えっ、ちょっと待って。ホントに忘れたの???え?マジで???」
「いやぁ・・・あなたのような魔王?は知らないですよ?」
「知らないわけじゃないだろ!!」
「えーと・・・とりあえず中入ります?」
「えぇ。そうさせていただきましょう?」
「・・・うむ」
魔王は元気なく俯きながら部屋に入っていった
@@@
「・・・・・え?誰?」
トイレから出てきたら知らない人が二人もいる状況に困惑する吹上
「なんか魔王とその右腕?らしいわよ」
「らしいってなんだよ。てか魔王ならお前ら認識あるだろ」
「うーん・・・それが見覚え無いんですよねぇ・・・」
「・・・ホントに忘れられてる・・・我の印象薄くない・・・?一応ラスボスだったんだよ????」
「魔王様・・・ドンマイです」
「・・・我魔王ぞ?」
「何が魔王よ。さっきの話聞く限りあんたチューゲイのヒモじゃない」
「やめろぉ!それ気にしてんだから!」
「気にしてんならどうにかしなさいよ・・・」
「えっコイツヒモなの?この女の人の?」
「まぁ言い方はかなりあれですけど・・・・そうですね」
「チューゲイ・・・お前まで・・・」
「ヒモかぁ・・・いやつーかルジュルンも人のこと言えないだろ」
「なんでよ。私は配信で少しは稼いでるじゃない」
「月数百円が何をほざいてんだ????」
「ふっ、この間4桁に行ったんだから・・・・この調子なら・・・・」
「まぁ稼いでくれるなら何でもいいや。んで?あんたらは何の用で来たんだ?」
吹上が二人に聞くとフェイガスはかなり元気なく答える
「魔王だからな・・・勇者にな・・・会いに・・な」
「ショック受けすぎだろ」
魔王[傷心]