「・・・これが私と魔王様との出会いです」
一通り、魔王との出会いを話したチューゲイは、昔を思い出したのか、優しく微笑む
「なんというか・・・あんまりパッとしないですね」
「人の大事な思い出に対してそんなこと言います?」
「いやもっとこう・・・ど派手なものかと」
「人と人との出会いなんてそんなもんですよ。全てにドラマがあるわけじゃないですし」
「それはそうだけど・・・」
「あなたと魔女だってありふれた出会いだったはずですよ?」
「・・・そうだね」
「そんなもんですよ。出会いなんて」
「うーん・・・?」
「・・・正直、あなたが怪しく思うのも理解できます。今の私は魔王様より強い。簡単に命を奪うこともできるでしょう」
「まぁ、そうだね」
「でも私が、自分自身の意思で、魔王様に手を出すことはありません。口約束しかできませんが・・・」
チューゲイがそう話すとアンスルは困ったように笑う
「ははは・・・いや別に君がどうしようと僕はいいんですけど・・・あんまり日本を荒らすようなことはしてほしくないなって」
「・・・それは絶対にしませんよ。えぇ。ここがあなたにとってのバカンスのように、私にとってもそれは同じですから・・・・」
「そうなんだ」
「えぇ。私にとっては、他の魔族と一緒にいること自体がかなりストレスでしたから・・・」
「なんというか・・・ホントに異端なんだね」
「半人ですからね・・・・。そんな私にも差別せず普通に接してきてくれたのが魔王様ですから・・・ね?」
「というか魔王は自分以外すべて平等に(下に)見てそうだけどね・・・・」
アンスルが苦笑いしながら、ギャーギャー言い争いをしているフェイガスを見る
「・・・それは・・・否定は・・・しません・・・」
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「えぇい!うるさい!だからこれを貴様らにやってくれと頼んでいるではないか!?」
「対価が見合わないって言ってんのよ!!なんで私のチャンネルで配信させる対価があんたのサインなのよ!!??自分でチャンネル作ればいいじゃない!!」
「ゼロからこんな講座やってみろ!速攻怪しい宗教かなんかだと思われてろくに再生もされないわ!!!」
「わかってんならまずその薄っぺらい計画から見直しなさいよ!!!」
「この完璧な計画が薄っぺらいだと!?貴様ついに言ったな!?よし表出ろこの野郎!!!」
「上等よこのスカポンタン!!!」
「近所迷惑にならないようにしろよー」
ルジュルンとフェイガスが言い合いながら家を出ていく
それを特に止めずに、それどころか興味もなさそうにスマホをいじっている吹上
「いや止めないんですか!?」
「別にあいつらだって子供じゃないんだから・・・」
「・・・ねぇ勇者さん」
「何!?」
「・・・嫌な予感がするのは・・・私だけでしょうか??」
「未来が見えたの??」
「いいえ。ですが・・・なんか面倒くさいことが起こりそうな気がします」
不吉な言葉に一抹の不安を覚えたアンスルは急いで二人の後を追った
喧嘩