魔王襲来から数日後
今日もルジュルンは一人、自宅でゴロゴロしていた
今日は日課の配信も終了し、意味もなくテレビを見ている
「・・・・そういえば魔王のアレってどうなったのかしら?」
そんな時、ふと魔王が別れ際に言っていたことが気になった
¥¥¥
「・・・取り合えず貴様の案のチャンネルを作ってそこで信者を作るという案を採用させてもらおう」
「そこまで言ってないけど???信者ってなんだよ。宗教でも作る気?」
「フハハ!あながち間違っていないからな!熱中的なファンとは信者とは変わらんものよ」
「言い方ってもんがあるでしょうよ」
「ふぅむ・・・これ以上にない例えだと思ったが・・・」
「私だからいいけど、その口だけは何とかしときなさい。ネットっていうのはあんたが思うより複雑で単純なの」
「複雑で単純と来たか・・・むむむ」
「配信する以上、ある程度は覚悟しときなさい。・・・先輩からの忠告よ」
「ふぅむ???貴様が我の心配とは・・・寒気がするな」
「・・・はぁ。善意で言ってやったけど言わなきゃよかったわ」
「フハハ!そういじけるでない」
「いじけてない!!!」
「ま、忠告はありがたく受け取るとしよう。感謝するぞ魔女・・・いや、今は一般人だったか」
「うるさい!というかお前も一般人だろ!!」
「我はそこらの一般人とは違うのだよ!!!女神すら奪えなかった天性の才とカリスマがあるからな!!!」
「・・・・終盤幹部に裏切られてたくせに」
「貴様ぁ!それは結構我も気にしてるんだぞ!?」
¥¥¥
「さて、実際にチャンネル作ってるのかしらねー。・・・というかこれだけ膨大なチャンネルがある中であいつのチャンネルを見つけるなんて無謀よね・・・ん?」
ルジュルンが半ばあきらめながら、魔王が付けそうな名前のチャンネルを見ていく
すると一つのチャンネルが目に留まる
「[魔王の大予想チャンネル ~これであなたも一攫千金!~]・・・これだわ」
そのチャンネルには既に四本の動画がアップされていた
一つ目は自己紹介動画
二つ目は週末のレースの結果を予想する動画
三つ目は外部の有料サイトに誘導する動画
そして四つ目は・・・
「『魔王が語る世界の真実!この世界は実は一つの秘密結社が支配していた!?』・・・・なにこのしっちゃかめっちゃかな動画たち・・・」
一見すると怪しさ満々なのだが、予想動画は完璧に当てており、再生数も悪くはない。
まぁ、万再生は行ってないが
「というかこれでホントにビジネスになるの???これで有料サイトに登録する人間も人間ね。・・・いや、そういう人間しか来ないように、あえてこんな怪しさ満々にしているのかしら?・・・確かにそういう類の人間なら、簡単には離れていかないだろうけど・・・」
ルジュルンには、この魔王の計画がどうも嫌な予感がした
紙一重