勇者だって転生します。   作:カオス案山子

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属性不一致


勇者と魔法

 

「しかしあれですね。ニホンでは生で魚も食べるんですよね」

 

すっかり夜も更けて外が暗くなったころ

アンスルがテレビを見ながら吹上に話しかける

 

「おう。刺身とか寿司とかでな。そっちでは食べないのか?」

 

「えぇ。魚は高級品でして・・・。もっぱら肉とシーモンスターでしたから」

 

「シーモンスター?なんだそりゃ」

 

吹上が聞くとアンスルはちょっと待ってくださいねといい

 

謎の空間から本を取り出した

 

「えぇと・・・確かこのページあたりに」

 

「いやちょっと待てよ」

 

「何ですか?」

 

「何その空間?」

 

「あぁこれですか?これは収納魔法ですよ。僕女神さまからもらったちーとで前世・・吹上さんからしたら異世界ですね。そこで使えてた魔法全部使えるんですよ。」

 

「大金だけじゃなくそんなこともできんのかよ・・。その女神やっぱり過保護だろ」

 

「そんなことは・・・無いですよね?」

 

「知らんわ。そもそも女神のこと俺知らんわ」

 

「女神さまはそうですねぇ・・・。なんというかこう・・高貴な方ですね」

 

「神なんだからそりゃ高貴だろうよ。何当たり前のこと言ってんだ」

 

「それは・・・そうなんですけども。それ以外に言い表せられないというかなんというか・・」

 

「いやいやいや。もっとこう・・外見とかあるだろ。目にしてんだろ?」

 

「外見は・・。そうですね。デカいです」

 

「やっぱり神様ってでかいのか・・」

 

「えぇ。それはもう。誰もが一目見たらもう忘れられないくらいのデカさですよ。」

 

「お前よりでかいのか」

 

「当り前じゃないですか。僕男ですよ?」

 

「は?大きさに身長なんて関係ないだろ」

 

「身長・・・?僕が言ってたのは胸の大きさですが」

 

「えっ」

 

「えっ」

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

空気が凍った

 

「・・・・・よし。夕飯にするか」

 

「・・・・ですね。お腹減りましたし。あとこれ以上女神さまに対する下品な話するとなんか天罰くらいそうですし」

 

そういうと二人は夕飯の準備を始めた

尚準備と言っても冷食をチンするだけなのだが。

 

 

 

¥¥¥¥

 

 

 

 

 

「暖かいお湯があんなに簡単に出てくるのは助かりますね・・」

 

夕食後、お風呂から出てきたアンスルが濡れた髪をタオルで拭きながら吹上に話しかける

 

「そういう魔法とかなかったのか?」

 

「水を出す魔法と火を出す魔法をうまく合わせてお湯にしてましたね。正直めんどくさいんですよ」

 

「そんなこと言うなよ・・・」

 

「いや魔法って意外とめんどくさいんですよ?」

 

「魔法でふと思ったんだが・・」

 

「何です?」

 

「いや、お前の世界の魔法事情とかどうなってんだろうなって・・。まぁそれ以外にも気になることはあるんだが」

 

「何ならいろいろ聞いてくれれば答えますよ?」

 

「いやいいよ。そんなに時間があるわけじゃないし。それに明日も仕事だし」

 

「そうですか・・。それじゃあ、魔法についてちょっと話しましょうか」

 

「おう」

 

「まず魔法なんですけど・・・全員が全員使えるわけじゃないんですよ。」

 

「そうなのか」

 

「えぇ。魔法を使うにも才能がいるんです。僕は勇者なので使えますけど。勇者なので。勇者なので!」

 

「なんでそんなに強調すんの?別に今更疑わんよ?」

 

「まぁなんでもいいじゃないですか。それでええと・・、あぁ、魔法を使える人は限られてるって話でしたね。魔法を使うにも免許がいるんですよ」

 

「へー」

 

「無免許でやってたら当然取り締まられますし、下手したら牢獄にぶち込まれてしまいますからね。ちなみに僕も免許持ってますから」

 

「わかったわかった・・」

 

「もちろん皆が同じように同じ魔法を使えるわけじゃありません。それぞれ得意不得意がありまして」

 

「あー、いわゆる属性みたいな?」

 

「そうです。基本は5つの属性がありまして。火、水、土、木、風の5つが基本。あと特殊が金、闇、月、光の4つです。僕は闇以外は全部使えるんですけどね」

 

そういってどや顔をするアンスル

 

「いちいち自分上げをしないと気が済まないんかお前は」

 

「こういうときに言っとかないと忘れられそうですからね」

 

「忘れたくても忘れられねぇだろ」

 

「まぁまぁ。僕の仲間はみんなそれぞれバラバラでしたね。属性は」

 

「じゃあ意外とバランスよかったのか?」

 

そう吹上が聞くとアンスルはどうでしょうねと首を傾げる

 

「魔法は属性によって特に有利不利あるわけじゃないですからね」

 

「そうなのか」

 

「そういう意味では唯一例外なのは闇魔法ですね。」

 

「お前が唯一使えない魔法か」

 

「そうです。闇魔法だけは人間には使えません。」

 

「へぇ?」

 

「闇魔法は魔族・・。いわゆるモンスターにしか使えない魔法です。もしこれを使っている人間がいたら、そいつは魔族とつながりがある人間なので・・。向こうでは逮捕からの拷問でしたね」

 

「さらっと怖いこと言うな」

 

「まぁでも気にしないでください。ニホンじゃそんな奴いないでしょうから」

 

「そりゃそうだ」

 

そんな話をしながら夜が更けていった

 

 

 

 

:::::::

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「んじゃ俺は仕事に行ってくるから・・・。外には出るなよ?」

 

「わかってますよ。この辺の地理もまだよくわかってないですし」

 

吹上が会社に出社したため、アンスルは一人留守番することになった

一日暇になるが、テレビでも見て過ごそうと考えるアンスル

・・・そういえばと吹上がいじっていた銀色の板をいじってみる

 

「えーとこれは・・・。パソコンというのですか。なになに、これをこうして・・・」

 

魔法とスキルを活かし、吹上のパソコンを立ち上げ、勝手にネットをあさり始める

 

「しかしニホンにはまだまだ知らないことがいっぱいありますね・・・ん?」

 

ふとアンスルは吹上がお気に入りにしているサイトを開く

そのサイトが開いた瞬間

 

「・・・!こ、これは・・・・!」

 

そこには・・夢が広がっていた。




勇者、夢を開く
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