勇者だって転生します。   作:カオス案山子

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れっつごー


心霊と勇者

 

すっかり日も落ちて街灯が目立つようになってきたそんな時間

四人の男女が山への道を歩いていた

 

「・・・もうそろそろつきますよ」

 

「結構歩くのね・・・・こんな時間から出るっていうからてっきり十分くらいかと思ってたわ・・・」

 

「この辺は山とかないからなぁ・・・山っぽい何かならあるけど」

 

「あれは・・・山というかちょっとした丘じゃない?いや確かに自然はめちゃくちゃあるけど・・・」

 

アンスルを先頭に、某RPGのように一列で進む四人

別に意識しているわけではなく、単純に歩道が狭いのだ

 

ルジュルンは普段の不摂生がたたっているのか、四人の中では一番息切れしている

まだ余裕はあるが、限界は近いだろう

 

「・・・・大丈夫か?きついならあいつに言って休憩するけど・・」

 

見かねた吹上がルジュルンに声をかけるが、ルジュルンは首を振る

 

「へっ・・・なめんじゃないわよ・・!こちとら大魔女よ・・・・!がはっ!」

 

「限界じゃねえか。おーいアンスル!ストップ!ルジュルンが死んだ!」

 

「早くない???」

 

「流石に運動不足にもほどがありません?????」

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・・!!!ニートの運動不足なめんじゃないわよ・・・!!!」

 

何故か得意げにどや顔で答えるルジュルン

その頭を吹上がぱすっと優しくたたく

 

「アホ。別に自慢することでもないだろ」

 

「いたっ」

 

「うーん・・・もう少しなんですけど・・・」

 

アンスルがそう言いながら先を見つめる

そこには山・・・とまではいかないが、まぁそこそこ大きい丘があった

勿論滅茶苦茶木々が生い茂っている

 

「・・・・ここかい」

 

「ホントにここだったとは・・・」

 

吹上と江北は知ってたと言わんばかりの反応をする

 

「アレ??有名なんですか???」

 

「いや有名も何も・・・・」

 

「ここいらじゃ有名な・・・心霊スポットよ」

 

「心霊?」

 

「えぇ。確か昔にここの丘で・・・まぁ・・・その・・・事件が起きたのよ」

 

「じ、事件・・・・ぜぇ・・・」

 

「あぁ、だいぶ昔だがな。・・・どうやら連続幼児誘拐殺人事件が起きてたらしい」

 

連続幼児誘拐殺人事件・・・・その物騒なワードに一同黙り込む

 

「・・・・え?マ?」

 

「マ。調べれば一発で出てくる。・・・あんまりおすすめはしないけどね」

 

「・・・・そんなにやばい事件だったの?」

 

ルジュルンがそう聞くと吹上が「ん」と言いながらスマホを渡してくる

そこには連続幼児誘拐殺人事件についての記事が書かれていた

 

「なになに・・・?」

 

 

@@@@

 

連続幼児誘拐殺人事件

 

被害者は少なくとも8人に及ぶ。

 

容疑者は当時35歳の女性と17歳の少女の二人

 

〇〇年6月

当時6歳になったばかりの少年が行方不明となる

 

同年同月

当時7歳の少女が行方不明になる

 

警察は同一犯による犯行の可能性があると公式見解を示す

 

同年同月

当時10歳の少女が行方不明になる

 

同年7月

川に浮かんでいるブルーシートの中から初めに行方不明になった少年の遺体が発見される

遺体は汚れ一つない状態で発見される

 

同年同月

三人目に行方不明になった少女の惨殺遺体がスーパーのゴミ捨て場から発見される

頭髪がすべて抜かれており、歯もすべて抜歯されていた。(傷の状態から無理やり抜かれたものだと考えられる)

 

同年同月

当時4歳の男の子と5歳の男の子が行方不明になる

 

同年8月

当時7歳の女の子3人が行方不明となる

 

同年9月

上記の行方不明となった少女3人が公園で遺体となって発見される

手を繋がれ、公園で発見された

遺体の肺には大量の水があり、溺死と断定

 

同年同月

同時に行方不明となっていた男と子二人が道端で遺体となって発見される

この時、ついに容疑者の一人である17歳の少女の身柄が確保される

 

同年10月

少女がすべてを話したため、35歳の女性も逮捕される

その時、二人目の行方不明者である少女も保護される

 

警察の取り調べに対し、35歳の女性は「昔から子供をにバカにされてきた」と意味の分からないことを繰り返し発言

 

17歳の少女は「彼女に脅されてやるしかなかった。殺してしまった子供たちとその親には申し訳ないと思っている」と話した

 

その後、35歳の女は死刑を宣告される。

上告はせず、その数年後、死刑が執行される

 

 

@@@

 

 

「・・・・これは中々ね・・・」

 

記事を一通り見終わったルジュルンがげっそりとした表情で吹上にスマホを返す

 

「まぁ俺たちが生まれる前の話だからなぁ・・・・」

 

「昔だからって思うけど・・・・滅茶苦茶よ」

 

3人がそう話しているとアンスルがさてと進みだす

 

「さ!行きましょう!」

 

この時3人の心が一つになった

 

(((コイツ今の話聞いて進むのか・・・・!)))

 

 




勇者は心霊を恐れない
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