「・・・ん?」
アンスルの先導で再び歩き出した四人だがその途中で空からポツポツと雨粒が降ってくる
「あーあ。ホントに降ってきちゃたじゃない。どうする?帰る?それとも帰る?やっぱり帰る?」
「帰るしか選択しないんか」
「まぁさっきの話聞いてそれでも行きましょうなんてなるのは少数でしょうし・・・」
「・・・あのねぇ三人とも。仮に!仮に本物の心霊が出てきたとしてもさ。別によくない?」
「んー・・・いや別に私はソレが原因で帰りたいわけじゃないわよ?」
「えっ、そうなの?」
ルジュルンがケロっとした顔でそう答えると、そうだと思っていた江北が意外そうな顔でルジュルンを見る
そんな反応を見たルジュルンは深いため息を一つついて、話し出す
「あのねぇ・・・。私がそんな小心者に見える?」
「いや・・・どちらかというとそういう噂とか風習とかそういうものに対して唾吐きながら歩いているようなそんな人に見えますよね。失礼ですけど。というかそういう神様とか噂とかそういうの信じている人がインターネットで配信しているニートにならないでしょ」
「そんなに言う????」
「・・・江北さんはこういう人ですから・・・」
「というかいうほど酷いことは言ってねぇだろ」
「言葉の受け取り方は人それぞれなんですよ。その年まで生きてきたのに知らないんですか????」
「おいなんで俺が煽られてる」
「ルジュルンは誰にでも噛みつきますからね・・・」
「野犬?」
「まだ野犬のほうが相手を選んでるのでもはや狂犬ですよ」
「うるさいそこの男子!!!!」
「おっと、そんな話をしてる間にそろそろ目的地ですよ!」
「まじかよ。ついちゃったよ」
そんな話をしながら歩いているとアンスルが着いたと言って足を止める
視線の先に広がっているのは闇
というよりかは圧倒的な森!!!!木!!!!街灯もない!!!!
「想像以上の暗さね・・・」
「だからライトを持って来いって言ってたのね」
「うーん・・・雨脚も強くなってきたから帰ったほうが安全だと思うが・・・」
「ここまで来て止まれますか!!!!?????」
「止まれるよ。命のほうが大事だろ」
「魔法でなんとかしなさいよ」
「天候は自然現象だから・・・それを魔法で何とかするのはちょっと・・・」
「何だこの勇者」
そんなことを話しながら四人は進んでいく
次第に雨は強くなってゆく
そんな天気の悪さにしびれを切らしたのか、ルジュルンがため息を吐いて足を止める
「・・・・・ねぇ、もう流石に帰らない???」
その瞬間、奥のほうで何かが走り去った
「!」
「ん?」
「・・・誰かいた」
「えー、誰でもいいわよ。帰りましょー?」
四人がそれぞれの反応を示す中、アンスルは一人どんどんと人の気配があった方に進んでいく
「ちょっと!」
「待てって・・・」
「待ちなさいよ!」
三人がアンスルを急いで追いかける
しばらく追いかけるとアンスルが立ち止まっていた
「どうしたんだよ・・・・」
吹上が肩を叩こうとすると、アンスルの足元に、人がいた
わずかに肩が上下している
かなり衰弱した
女性が
倒れていた
「・・・・・・・・警察と救急車!!!」
歯車は動く