「だっ・・・ダサい!?」
ルジュルンが吐き捨てた言葉に驚愕するアンスル
まさかそのように言われるとは全く思っていなかったので、完全に後ろから殴られたような感覚に襲われている
「えぇ。正直滅茶苦茶ダサいわよ。そのスタンス。もう見てられないくらいに」
「おう結構言うのな」
「そりゃ言わなきゃわかんないわよこの勘違い勇者には。このくらい思いっきり言った方がいいの」
「ほーん・・・」
「ど、どこがダサいんですか!?」
「全部よこのスカポンタン」
「全部!?」
「えぇ。全部よ。大体なんで使える力を最大限活かそうと思わないの??」
「いやそれは・・・」
アンスルが反論しようとするが、それをルジュルンが許さない
「なんで???魔法を使えなくなった私への嫌味???それとも第二形態とか言って力を隠したいの???だとしたらあんた勇者なんかじゃなくて、魔王じゃない」
「いやだから・・魔法を使っちゃうとコッチの世界だとずるに・・・」
「なーんもずるじゃないでしょ。自分が使える力を存分に使って何がずるなのよ?」
「それは・・・」
「というか向こうにもそんな連中いっぱいいたじゃない。それこそチート持ち連中とか」
「・・・ちなみにどんなチートがいたんだ??」
吹上がルジュルンに聞くとルジュルンはそうねぇと思い出す仕草をする
「ホントに色々いたわよ?魔力を無限に持つ奴とか滅茶苦茶モテるようになってるやつとか・・・」
「まぁ、そういう奴等ばっかりか」
「まぁね。でもたまに当たりの奴もいたわよ?それこそ魔王軍幹部を倒してくれた奴も致し」
「へぇ」
「でもそういう奴に限って早々と退場しちゃうのよねぇ」
「前線に立ってるからじゃ?」
「うん。だから残るのは自分の欲を満たすことしか考えてないカスみたいな連中ばっかり。んで、今のあんたはそのカスどもと同じなのよ」
そういってアンスルを指差すルジュルン
「別にずるだろうが何だろうが、明確に達成したい目標があるのならやりなさい。舐めプしてる時点であんたはソレに対して本気で挑んでないってことよ」
ルジュルンの言葉に黙り込むアンスル
そんなアンスルの肩をポンポンと吹上が叩く
「・・・吹上さん」
「まぁそう落ち込むな。今気づけたんなら十分だろ」
「吹上さん・・・・!」
「あと正直俺もお前の考えにはどうかと思ってた」
「吹上さん・・・!?」
突然言葉で殴られるアンスル
「ま、さっさと使って解決しちゃいなさい」
「・・・・よし。ありがとうルジュルン」
「いいってことよ」
魔 法 解 禁