勇者だって転生します。   作:カオス案山子

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桃色
短い


勇者と楽園

 

「ただいまーっと・・・」

 

吹上が仕事から帰ってくる

 

「・・・ん?」

 

部屋は電気もついておらず、ただテレビの光とアンスルが見ていたパソコンの画面の光だけが、部屋を照らしていた

 

「いや暗っ!お前電気ぐらいつけろよなぁ・・・っておい!なんちゅかっこしてるんだよ!?」

 

電気をつける吹上

そこにいたのはパソコンの前に下半身を露出した状態で座っているアンスルだった

吹上は思わず何してんだよ!と声をかけるが、アンスルは反応せずただじっとパソコンを見つめている

 

「おーい。聞こえてるかぁー?・・・」

 

「・・・」

 

「・・・おらぁ!」

 

むかついたのか、吹上は思いっきりアンスルの背中に蹴りを入れる

 

「グハァ!?」

 

結構な威力だったらしく、思いっきり顔面を机にぶつけるアンスル

その衝撃で鼻血を出している

 

「あっぶね!パソコンにあたるところだった・・!」

 

「いたた・・・・。何するんですか!」

 

「こっちのセリフじゃ!こんな電気もつけずに何やってるんだよ!」

 

「何って!・・・所謂ネットサーフィンですよ!」

 

「おぉう。もうそんな言葉まで覚えとるんか・・」

 

「スキル[自動学習]によって、僕の頭脳は常に成長してるんですよ!」

 

「んだよ。またチートか」

 

「使えるものを使って何が悪いんですか!?」

 

「いや別に悪いとは言ってねぇだろ。つーか一日中ネットやってたの?よく飽きないな」

 

「えぇ。・・・吹上さん。僕は楽園を見つけたんですよ」

 

「あ?楽園?」

 

何かを悟ったような顔で真剣にそう言うアンスルに対して「まーたバカみたいなこと言いだしたよコイツ」とでも言いたそうな表情で見る吹上

 

そんな視線も気にせずアンスルは語りだす

 

「えぇ・・。これは楽園です。あらゆるものが許され、そして創られる。創造とは何かを教えてくれる・・。人という種が何のために発展したか、進化したかの真理を覗くことができました」

 

「怖いなぁ・・。なんか怪しい宗教のサイトとか見たんか?」

 

「いいえ。僕が見てたのは・・これですよ」

 

そういってアンスルが見せたパソコンの画面には・・・

 

「・・・お前さぁ・・・」

 

・・・大人のサイト(小説)が映されていた

 

「僕の故郷だとこんなになかったですからね!NTRなんて見てみましたけどコレあっちじゃ禁忌ですよ!あ、あとこの【実の妹と関係を持ってしまった】なんてやばすぎません!?バレたらおしまいというスリルとそれを掻き立てる周囲の人間・・!あっ、あとこれもよかったですよ!ほら、【女神さまをぬちょぬちょに堕とす】っていうのも・・・」

 

「もうええわ!!!」

 

興奮しているのか、息継ぎ一つせず話すアンスルにストップをかける吹上

 

「お前・・お前一日中エロサイト見てたのかよ!なんだお前マスター覚えたての中学生かよ!?」

 

「いやこれはそういうのじゃないんですよ!」

 

「何がだよ!?明らかにそういうことの目的で見てるじゃねぇかよ!?あといい加減服着ろ服!」

 

「誤解です!僕はこのニホンに対する知見を広めようとして・・」

 

「うるせぇ!まず履け!あと何この状況で立ってんだよ!?」

 

「生理現象ですよ!やましい気持ちは何にもないですから!」

 

 

 

 

;;;;;;

 

 

 

下を履いたアンスルに正座で座らせる吹上は、一息ふぅとため息を付く

 

「・・・まぁ、俺も男だ」

 

「見ればわかります」

 

「黙ってろ。・・そういうものを見る気持ちはわかる」

 

「わかるんならもう態勢崩していいですよね。ぶっちゃけ足がひりひりしてきました」

 

「でもな?・・・一日中はねぇだろ」

 

「えっ、そこなんですか?」

 

「お前・・この家にいる条件忘れたのか?」

 

そう吹上が聞くと、アンスルは「あっ」という表情になる

 

「・・・別に今日はいいけどよ。明日からは探してくれよ?ほらこれ」

 

そういって吹上は一冊の雑誌をアンスルに渡す

 

「?何ですかこれ?」

 

「求人だよ。とりあえず興味あるとこに電話してみろ。まぁアルバイトでも5万は毎月入れられるだろ」

 

そういうと吹上はイスから立ち上がり、風呂に向かっていった

 

残されたアンスルは渡された求人を読んでみるのであった




勇者も性欲はあるよ
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