翌日
アンスルとルジュルン、吹上は女性が入院している病院に来ていた
目的は一つ。女性の正体を暴くためだ
「別についてこなくてもよかったんですよ?せっかくの祝日なのに・・・」
「いいじゃない。あんたがあそこまで執着してる内容ってのも気になるし」
「暇だしな」
「吹上さんの理由が一番の理由でしょうが・・・」
話しながら病院に入ると、なんだかバタバタしていた
「・・・???どうしたんだ?」
「あら、なんかあったのかしら?」
「何でしょうね・・・」
すると三人に向かって一人の職員が話しかけてくる
「あぁ!アンスルさん・・・でしたっけ?ちょうどよかったです!」
その職員は昨日、アンスルが面会に来た際に対応した人物だった
「あぁ、昨日の・・・えぇと、何かあったんですか?」
アンスルが聞くと、職員の人は参ったように答える
「いや聞いてくださいよ!昨日アンスルさんが面会した女性なんですけど・・・・」
「あの人がどうかしたんです?」
「・・・しちゃったんですよ」
「え?」
「脱走しちゃったんですよ!!!!!」
「「「・・・・・・・はぁ!?」」」
@@@
「・・・さて、とりあえず病室に通してもらったけど・・・まさか脱走してるとはね」
「お前ホントに知らなかったのか?」
三人は取り合えず職員に、女性が入院していた病室に通してもらった
「いやホントに知らないですよ・・・。大体昨日もそんな素振りもなかったですし・・・」
「というか見事にすっからかんねぇ・・・まぁ少しばかり忘れ物もあるけど・・・」
ルジュルンがベット周辺の物を色々と物色しながらつぶやく
ベットの周りには古い雑誌に新聞、使いかけのコップなどが置きっぱなしになっていた
「突発的に逃げたんじゃないか?何かを察したんだろ」
「あら?わかったような言い方ね。もしかしてこういう経験があったりするの?」
「あるわけないだろダボ。単に小説とかドラマとかでこういった逃げ方する奴は、大方なんかヤな予感がしたとかで逃げるもんだろ」
「へー・・・ところでダボって何???」
「なんでもいいだろ。それよりホラ。アンスル。早く魔法を使えよ」
吹上がそう言うとアンスルがはっとして、いそいそと動く
「あっ、そうでしたね。えぇと・・・この状況だと・・・コレか。そりゃっ」
アンスルがコップに手をかざして力を籠めると、緑色の弱い光がアンスルの手に集まる
「今からこのコップから記憶を読み取ります」
「記憶の読み取り?」
「はい。もっと言うと、このコップを使用していた女性の記憶を読み取ります」
アンスルがそう言うと、吹上がほーと感嘆の声を漏らす
「ほー・・・これが魔法かぁ」
「ホントに使えるのね・・・」
しばらくすると光が消え、アンスルがふーと一息つく
「おっ、終わったか」
「えぇ。ですけどこれは・・・」
「あら?何かミスでもあったの?」
ルジュルンが聞くと、アンスルは実はと話し出す
「・・・結果から言わせてもらうと・・・・断片だけ読み取れました」
読み取り成功??