「さて、こっちを探すとは言ったもののどうやって探しましょうかねぇ・・・」
三手に分かれた三人はそれぞれ選んだ方面を探索していた
ルジュルンは一人、うーんと頭を抱えながら歩く
「・・・こういう時に空を飛べないのは不便ねぇ」
ルジュルンは歩きながら、向こうの世界で行っていた飛行を思い出していた
尚、ルジュルンは簡単に飛べていたらなぁとか言っているが、そもそも向こうの世界でも、魔法によって空を飛ぶことができる者は、ほんの一握りであり、それを当然のように行うルジュルンは大概おかしい側なのだが。
「はーあ。なんか感覚がマヒしてたけど、ここって異世界なのよねぇ。・・・今のところ、アンスルと魔王、あとその右腕がコッチに来てたけど・・・。もしかしてもっと増えるとかあるのかしら?・・・ん?」
独り言をぶつぶつと言いながら探索していると、ふと何かを発見する
「んー・・・・?ナニコレ?」
ルジュルンが見つけたのは、自然の中ではあまりにも不自然な鋭利な物・・・所謂包丁だった。
しかし錆びまくっているし、柄の部分はボロボロに朽ちている
「・・・・コレなんかあるのかしら?・・・まぁ、一応アンスルに見せるか」
ルジュルンはそういって拾った刃物を持つ
「ま、これ持っていけば何かわかるでしょ。さーて、合流しましょ」
ルジュルンは満足したように、その場を去っていった
@@@
「さて、あんな滅茶苦茶なヒントから答えを探せっていうのは中々無理ゲーだな。・・・適当に時間潰して、合流するか」
吹上は歩きながらそうつぶやいた
そもそも吹上は探す気がかなり無いので、やる気もない
「・・・今更だが、奴等はどうして俺の家にやってくるんだ?」
一人で自然の中を歩いているので、色々と思考が回る
そんな中、思ったことは、何故アンスルとルジュルンは自分の家にやってきたのか。
「・・・なんかこういうのって伏線的なのがあって、だから自分の家に来てました!的なオチなんだが・・・・さて、何かあったか?」
吹上はアンスルが来る数か月前の記憶をたどっていく
何か拾ったりとか遭遇したりだとか、そういうことがなかったか
数分記憶を辿って、結論を出す
「・・・・無いな。うん」
無かった。
ホントに何も無かった。
「というか・・・・なんで俺ん家なんだ????そこだけホントにわかんないんだよなぁ・・・」
もし、吹上の家に異世界からの一方通行の扉があるのならと考えたこともあるが、そうだとすると、魔王が来た方法がわからない
「唯一のヒントみたいなのは・・こっちに送ってきてる元凶。女神さまとやらだが・・・出会ったこともないしなぁ。・・・・んあー!わからん!もう一回休もう!うん!」
そういって吹上はたまたま近くにあったベンチに座り込む
・・・そこには小屋もあるのだが、それに吹上は気づいていなかった
忘れたもの
仕方がないけどね
それでも辛いものはあるよ