アンスルは読み取った記憶を元に、道を歩く
三人の中で魔法を使えるので、目的地を目指すように進んでいく
「・・・・やっぱり。ここには多すぎる」
そういってアンスルは周囲を見渡す
一見すると、あるのは自然だけなのだが、アンスルには見える。
多数の怨念と霊が。
アンスルは別に日常的にそういったものが見れるわけではない
ただ今回に至っては、何かを感じたので、見えるようにしたのだ
「にしてもこの数はおかしいよ。・・・いや、数じゃないか。これは」
アンスルの見える範囲には、少なくともどす黒い何かが、怒りをあらわにしてうごめいている
「・・・強い怒り、あるいは・・・無念かな?初めて来たときからうすうす感じていたけど」
そう
アンスルは何も秘密基地が作りたくてここに来たわけじゃない
偶々散歩で通ったら異常な雰囲気を感じたので、秘密基地という名目で来たのだ
まぁ少しは秘密基地に興味もあったが
「何が起こったか知らなかったけど・・・。まぁあれだけの事件が起きてるなら、これはそういうことなんだろうね」
ねぇと言ってアンスルが振り向くと、そこには一体の幽霊がいた
「・・・・うん」
幽霊はそういって頷く
実はこの幽霊、アンスルが散歩していた時に話しかけてきた幽霊だ
ある意味今回の色々の元凶でもある
「まぁけどこれで色々と解決しそうですよ?」
「そうみたいね。・・・ちなみにあの約束はかなえられそうですか?」
「それなら安心してください。必ずかなえてあげますよ。なんだって勇者なんですから」
「勇者・・・。おとぎ話でしか見たことないけど・・・」
「その勇者ですよ。僕は」
アンスルがそう話すが、幽霊はうーんと表情を悩ませる
「・・・ねぇ幽霊さん」
「なぁに?」
「一つ聞いていいかな」
「何?」
「君は・・・"この丘で殺害された子供"だよね?」
「・・・・」
「そうじゃないと君がここに残り続けている理由がわからないんだ」
「・・・」
「けど、なんとなく僕の考え通りなら納得がいくんだ」
「・・・それはあなたの推理ですよね?」
「そうだよ。だからこれは答え合わせ」
「・・二人には教えなくていいんですか?あなたが連れてきたあの二人には」
「二人なら大丈夫。ルジュルンはなんだかんだ言って魔法抜きでも強いし。吹上さんは・・・・なんか尋常じゃない何かを感じるので」
「理由がふわふわ過ぎる・・・・」
「いいんだよ。ふわふわしてる方が変に疑いを持たせないし。それで?どうなの?」
アンスルが聞くと、幽霊は少し黙る
そして、答える
「・・・大体はあってます。私はこの丘のとある小屋で無残にも殺害された幽霊ですよ」
突然