その叫びの主は   作:名無しのマスター


原作:Fate/
タグ:オリ主 残酷な描写 FGO
奏章Ⅱ不可逆廃棄孔イドを読了したマスターの妄想。

すべてが終わった後に声を聞いた復讐者と、藤丸の家族の話。
を始めたかった何かのプロローグ。

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執筆時間約1時間半
発想半日(思い付いた半分もいかなかった模様)
忙しくて後回しにしていた奏章Ⅱをクリアしている途中で思ったことと、終わった後の衝動で書いた。推敲?知らんな(支離滅裂でも許して下さい)。
かの復讐者は2どちらも未所持です。



その叫びの主は

それは、切なる願い。

数多の縁を辿り、投げかける呼び声。

 

『―――、―――――。』

 

その想いが、紡いだ絆が、過ぎ去った道行きが、呼ぶ。

 

運命を、喚ぶ。

 

『――、――――。』

 

叫びは確かに呼び声に載る。

故に――

 

 

――許さない。

 

 

 

「……共犯者?」

 

 

その恩讐の叫びが(復讐者)に届くのは必然であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だれ!」

静寂の夜に放たれた誰何の声。

声は掠れ、舌は回りきっていない。

だがその瞳に秘められた激情が、強く、鋭く、その声を響かせた。

朝と夜が交わる時を思わせる暮れの髪を逆立て、濡れた蒼が共犯者(運命)の呼び声に応えた復讐者を睨む。

今にも噛みつかんと言わんばかりの表情をしながらも、腕に抱えた紅を彼から遠ざけるように掻き抱くその顔は、人類最後のマスター(彼女)によく似ていた。

 

「だい、じょうぶ。かれは、てき、じゃ、ない。」

「けど!」

 

小さな石を握り込んだ手に、紅い手が、柔く触れる。

叫ぶように抗議の声を挙げる少女の頭を撫でた彼女は、確かな確信を持って、信頼を持って答えるのだ。

 

「だいじょうぶ。たすけて、くれる。」

 

彼と彼女を隔てる少女を押して、血濡れた顔を復讐者に見せた彼女は、

 

「……妹を、よろしく。共犯者。」

 

焦点の合わぬ瞳に、変わらぬ光を宿しながら、そう微笑んで、

 

「待って、待って……お姉ちゃん。お姉ちゃん、まって。」

 

何も、言わなくなった。

彼に伝わる魔力。この世界への鎖が消えていくのを、英霊たる彼は感じてしまう。否、そんなものは、疾うの昔に絶えていた。彼が縁を手繰り、叫びを導とした時には、既に。

その言葉。その微笑み。

すべてが彼女の意地と覚悟がもたらした奇跡でしかなかった。

でなければ彼は例え魔力が足りずとも、その霊基を削って、ひと時の存在を掛けて、一条の希望を届けんとしたことだろう。何時かの夢のように、試練のように。

彼は――巌窟王は、藤丸立香の最期に火を手向けに来ただけなのだ。

だと言うのに、

 

「……まずは、アレを片付けるか。」

 

託された。

 

悲痛な声はこぼれ続ける。

必死に紅を留め、温もりを与えようとする小さな身体に背を向けて、噎せ返る血の匂いを影で覆い隠す。

彼女の眠りを妨げるモノを燃やし、少女の別れを邪魔するモノを焼き尽くす。

復讐者(自己回復)を持ってしても、擦り減る魔力。しかし、この世界から影法師の身が去ることはない。

彼を喚んだのは、恩讐を超えた彼女の声。

彼に届いたのは、恩讐を叫んだ少女の声。

 

つまりは―――

 

「我こそは復讐者!黒き怨念!巌窟王である!―――我が身は藤丸立香の炎であれば、その未練。おまえの果てを見届けよう。」

 

 




本編より長いあとがき(笑)

藤丸立香は世界を救い、日常に帰った。
星見の人々の奮闘で、様々な処理を施されながらも帰った日常は長くは続かず、直ぐに影が覆う。神秘の欠片を握り締める彼らは、目敏く、狡猾に、動き出して……

詳しいことは決めてない。けれども色んな要因があって魔術世界側によって死んだことは確か。
何とか大学に進んで、時折忍び寄る影を古今東西の知識や貰い物で、上手くやり過ごしていたけど、限界が来て両親が……
諸々の手続きやら、処理やらを終わられるかどうかという所で、中学生の妹を連れて逃走生活開始。半年ちょっとは粘ったけど、目を離した隙に妹を攫われて、救出中に致命傷を負った。
死の間際に反射的に術式も詠唱もなしに英霊に呼びかけてしまう。人類最後のマスターをやっていたから出来たこと。ただし、縁から流れ出てしまったようなものなので、喚ぶには魔力も人理も何もかもが不足。召喚自体を英霊側で無理して来る。
この後があるなら、人間不信気味な妹が、巌窟王を信頼できないながらも、ほどほどに付き合ってだんだん懐いていくし、巌窟王も託された燻る焔を、とりあえず影で見守ろうとして……魔術的以前に社会的立場で中学生じゃ一人で生きていけねぇと、現代日本の事情に頭を抱えながらまずは独り立ち出来るように奔走する。
とりあえず、学校には行きなさい。今までの期間は……亡くなった両親のいざこざでしばらく休むって言ってある?なら、課題だけ貰っときなさい。卒業までには、家をどうにかするから。出来れば、進学してお姉ちゃんが諦めた高校と大学ぐらいは楽しんできなさい。金の心配はいらない(黄金律A)。
復讐が始まるかもしれないし、日常を謳歌するかもしれない。とりあえず、何かには巻き込まれる(当初の予定はオリジナル聖杯戦争)。


心象世界に妹的概念があるならば、ガチで妹居る説ない???
という妄想から始めた一節。
元が小学生中学年として、成長して中学生にした。ぐだ子の妹想定だから、同じ髪色に、似た顔つき。ぐだ男要素で蒼の目にした。名前は出してないけど、帆香。正直、◯香なら何でもいいかな、と思ったけど、何か気に入ったので、筆者の中では帆香ちゃん。
ついでに言うならば、あんなお別れをしてくれやがった復讐者に会いたい、けど、藤丸立香が復讐者にならぬと決めたのに、死しかもたらさぬ焔をもう使ってはならないと決めたのに、召喚するとか無理ゲーでは???
となったので、別の方に叫んでもらうことにした。
ジャンタも自カルデアのアヴェンジャー、ヘシアン・ロボも出したくなったけど、藤丸立香にとっての復讐者で、影で、共犯者は彼しかいないので、巌窟王。考えるまでもなかった。ちなみにエドモンの変化系が伯爵だと思ってるから、どっちを喚んだとかはない(未所持)。
どこにも何にも喚ばれる気のない巌窟王でも、運命となった藤丸立香の呼び声に心からの恩讐の叫びが載ってたら、来てしまうと思う。藤丸立香が復讐の炎を望むならば、真っ先に来てくれると思うから。藤丸立香はただ誰に向けたわけでもなく、漠然と縁に呼び掛けただけで、復讐者に方向性を向けたのは帆香。だからふたりはプリキュアならぬ、ふたりはマスター状態。ただし、呼んだ方はすぐ死ぬ。
だって、藤丸立香を作者は描けない。描きたくない。彼と藤丸立香の共犯は、作者なんかに書けない。
けれども彼が藤丸立香以外に喚ばれるのも、従うのもないので、こんな形にした。藤丸立香の家族が恩讐を叫ぶならば、家族が死ぬ瞬間しかないとも思った。
一般人から外したくないから、巌窟王はリソースに苦労するし、他の英霊を喚べることもない。魔術も出来て伝承だよりのおまじない程度。

誰か書いてほしい。(若しくは、巌窟王を下さい。)

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