良ければみてください
次は…ゲヘナ学園前~ゲヘナ学園前~
電車のアナウンスが流れる
俺はそれに気付いて本をパタンと閉じて呟いた
「着いたか…」
座席の横に置いてる刀袋を二本肩に掛けて俺は出口に立つ
プシューという音と共に電車のドアが開く
俺が最初に視界に入ったのは二足歩行をしている動物…いや獣人というべきかな?
それと機械のような見た目の人がスーツを着ている
やはり話で聞いていた通り特殊な街みたいだ
だがそれを思っていたのは俺だけじゃないみたいだ
周りから何やらヒソヒソ声が聞こえる
一体何を噂されているか分からないが俺はそれをスルーして駅の改札を通る
目的のゲヘナ学園へと向かって歩いている途中も街の様子を確認する
大都会みたいに発展している
…俺が住んでいた場所とは大違いだな
そう思いながら俺は鞄から封筒を取り出す
それを見て
「一体俺に何をさせたいんだ…?」
そんな言葉を漏らしてると…
バン!
銃声がする
「!!」
振り向くと
そこには赤いヘルメットやスケバンみたいな格好をしている女の子達が暴れていた
「オラオラ!」
「おい!そこのおっさん金置いていきな~出せば悪いようにしないさ」
そんな感じで獣人や機械人?の人を襲っていた
「封筒に書いてある通りおっかないみたいだな…そしてあれがヘイローか…」
封筒の内容ではこのキヴォトスでは銃を持つことが当たり前で俺のように外から来た者と違ってキヴォトス人は銃弾が致命傷になることはない
つまり俺にとっては凄く危険な場所だ
「おい!そこの男!!」
あ…しまった…つい考え込んでいたら目を付けられてしまった
「おい、こいつヘイローがないぞ!?」
「まさか…外の人間か?」
俺の姿を見て驚いているみたいだ
そしてそれを見て次々人が集まってくる
やばいと思った俺は
「すいません…これで俺は失礼します」
逃げようとするが
バン!
不良の一人が俺の足元に銃弾を発砲した
足横の道路コンクリートに当たった
………
「どうやらあたしらの事知らないみたいだが、ここはあたしらのナワバリなんだ、逃げたかったら金を置いていきな」
「悪いが運がなかったな」
とそう言ってくる不良達
「はぁ…」
俺は振り替える
「すいませんが俺金すら持ってなくて…見逃してもらえませんか?」
バン!
銃弾は俺の顔横をかすって通りすぎていく
頬に熱い感覚と痛みが走る
「っ…!」
「何度と言わせるな!ならその持ち物を置いていきな!それで許してやる」
そのやり取りを見て不良達も笑っている
「はぁ……めんど」
身体が冷たくなり頬の痛みが消える
よくやっていることだ
俺は荷物を置いて袋から刀を取り出す
そして俺は刀を鞘から抜き取り不良達に向き直る
「おいおいwなんだそれ?まさかそれであたし達に勝てると思ってるのか?」
不良達は笑っていた
だがそんなのどうでもいい
「じゃあそれに勝てるかやってみろ、その啖呵切ったこと後悔させてやるから」
俺がそう言って笑うと
「皆!やっちまえ!!」
銃弾が一斉に発射されて俺に向かってくる
「おそい…」
俺はそれを避ける
「な!…消えた?」
「どこ見てんだ?しっかり目で追えよ」
俺は不良達に激しくぶつかっていく
「ふぅ…まったく」
「あ…ああ……」
銃弾に少し驚きを知ったが…まぁ親父の剣技に比べたら対した事はなかった
まぁ全員峰打ちだし…問題ないか
それにしてもキヴォトス人に刃なんて当てたら駄目だよな…多分
「そこまでだ!ゲヘナ学園風紀委員会だ」
すると後方から何か声が聞こえる
ゲヘナ学園?
「やば…皆!逃げろ!」
「く…身体動かない…痛すぎる」
「逃げろ!ヒナがくるぞ!」
その声を聞くや否や不良達は逃げていく
うん?ヒナ?
俺は刀を鞘に戻しているため逃げなかったが気が付くとまた囲まれていた
「おいなにをしている?」
すると銀髪の子が俺を睨んで銃を向けてきた
「あの…俺奴らに絡まれただけですから…」
「……」
それでも銀髪の子は俺を睨み続け銃も下ろさない
「イオリさん!その人ヘイローがありません!発砲してはいけません!」
「!?な…なに?…あ、本当だ」
するとその後ろから茶髪の子が俺の事を見て銀髪の子を止める
そしてそれを見て銃を下ろしてくれた
「出来れば俺の話を聞いて欲しいけどいいか?」
と俺が言うと周りはざわざわするがするとその数秒後に
「ええ聞くわ」
その後方から白髪の子が前に出てくる
見た瞬間とっても小さい子だと思ってしまった
顔に出てしまいそうになったが慌てて制止する
「委員長!」
この子が委員長…やはり冷静でいて正解だったな
交渉において冷静でいないとな
「アコ、話をするから手出しはしてはいけない」
アコ?
一体誰の事だ?
「私はゲヘナ学園風紀委員会委員長、三年の空崎ヒナよ」
この子があの不良達が恐れていた子…と捉えていいかもな
「自己紹介ありがとう、俺は不知火颯(しらぬいはやて)…今日このキヴォトスに来た」
「なるほど、ゲヘナ学園に編入する三年の男子生徒は貴方の事だったのね」
『!!?』
既に知っているみたいだな
部下達は知らないと
「知ってくれていたなら助かる、それとさっきの不良達には絡まれたのは本当だから信じて欲しいんだが」
「………」
凄く真剣な顔をしてこっちを見る空崎ヒナ
俺はそれを見て目がとても綺麗だと思っていた
「そうね、なら一度ゲヘナ学園の風紀委員会の取調室に来てくれるかしら?」
……駄目みたいだな
まぁでも彼女から見ても俺が怪しいの事実か…
だが…悪いが俺はそういうのは面倒なんだ
「嫌だって言ったら?」
俺がそう言うと
「なら、実力行使よ」
目が睨み変わり俺に銃を突きつけてくる
「致命傷は避けるから安心して」
俺は一旦彼女から距離を取って鞘から刀を引き抜く
そして刀を空崎ヒナに向ける
「悪いが逃げさせてもらう」
そう言った途端彼女は銃を発砲する