キヴォトスに来て色々な出来事があった
言葉で表すと色々なキーワードや謎が多くなるばかりで分からない事だらけだ
このキヴォトスで何時如何なる時も警戒を怠ってはいけない
そして自分のやりやすい様に立ち回っていかなくてはならない
だから俺はそれでどう変わっていったのかをメモに取ることにした
「はいよ!兄ちゃん!うちの名物柴関ラーメンだよ!」
「ありがとうございます!ってうわ?!すごい量!」
「ははは!これは俺からサービスだよ!兄ちゃん学生さんなんだろ?」
「は…はい」
「こんな屋台でもうちの店のラーメン食べに来てくれたんだ、なら一杯食べて育ってほしいもんよ」
「大将…ふっふありがとうございます!では遠慮無くいただきます」
風紀委員会の仕事をまたサボってアビトス区域に来てみたものの昼になり何を食べようかと悩んでいた時、老舗の様に見せたこの屋台に入ってみた
するとこんなに優しい大将がいるとは…
少しメモの事は忘れてラーメンを食べよう
俺はレンゲを持ってラーメンの汁から頂く、ラーメンってのは………
「おいしい……」
汁がこんなに濃厚だなんて…そして麺も汁を吸ったみたいに太い…いや麺だけじゃない!チャーシューももやしも…
全ての食材を均等に食べて一度箸を置く
「全て染み込んでてすごく美味しいです!」
「いやぁ!喜んでくれたなら凄く嬉しいぜ!その笑顔を見れただけでラーメンを作ってきて良かったって俺は思うぜ」
大将の笑顔を見て俺も少し笑ってしまった
こんなにも誰かの為にと努力して頑張り続ける人はなんて眩しいんだろうと
俺もいつか少しでもそうなれたらいいなとその時思ったのであった
「大将!バイト入りま…って!ゲヘナ学園の風紀委員会?」
うん?この声は…
「あ、あの時の」
「セリカちゃんありがとう!それともしかしてこの兄ちゃんはセリカちゃんの知り合いなのかい?」
「え…えっと…あの…その…」
まぁ俺は彼女の事だけじゃなくアビトス対策委員会全員の事も予め知っていたけど…さてどういうべきかな?
と考えていたら
「大将さーんラーメン食べに来たよ~ってあれ?」
「ん、こんにち…あ」
「大将さんこんにちは!!…ってあ~!」
「あ…どうもです」
「まさかここで会うとはね、颯君」
どんな偶然かセリカ以外のアビトス対策委員会のメンバー、そしてシャーレの先生と鉢合わせになるとは
「さてと…大将さん、俺もしかして席移動した方がいい?」
「あはは!大丈夫だよ!セリカちゃん悪いが折り畳みのテーブルと椅子を準備してくれるかい?」
「うん!分かったわ大将」
そう言うとセリカは椅子とテーブルを直ぐに用意した
アビトス対策委員会はそこに座る事にしたようだ
「いやはや~まさかここで鉢合わせするとは思わなかったからね~」
「俺も驚いてるよ、えっと小鳥遊ホシノで良かったか?」
「うんうんその様子だと既に私達やアビトスの事も知ってるみたいだね」
「ほんの少しぐらいだよ、アビトス高等学校に関してはね…じゃあ改めて俺の自己紹介するね」
俺は横に向いて彼女達の方を見た
「名前は前にも言ったが、ゲヘナ学園三年風紀委員会風紀執行部長…不知火颯だ、よろしく頼む」
俺がそう言うと警戒あるもの無いもので聞いてくれていた
「皆の事は…なんて呼べばいい?」
俺がそう訪ねると
「おじさんの事はホシノでいいよ~それに颯君とは同い年だからね~」
「ん、私はシロコでいいよ颯先輩」
「私もノノミって呼んでください♪」
ホシノに続いて二年生二人も同じくフランクなんだな
「わ、私もアヤネで構いません!この前は助けていただきありがとうございました!」
「あ…アタシは……」
「黒見って呼んだ方がいいか?」
「!!み、皆下の名前なのにアタシだけ苗字呼びはおかしいでしょ!?///セリカでいいわよ!颯先輩」
「ありがとうセリカ」
凄く皆いい子達なんだな
「で…颯君、今日ここにいるのは何か目的があったからかな?」
ホシノが少し目を見開いてそう言ってきた
のほほんと見えるのは少し気のせいなのかな?
「あぁ、もちろんお前達や先生と色々話をしたいと思ってな」
俺がそう答えるとホシノは目を閉じて笑った
「でも…」
俺はセリカの方を少し見て言った
「まだ少し疑問に思われてる子もいるから…話せる内容は限られるけど、少しだけ俺の事やここ最近の風紀委員会の事を話すよ」
「!!…」
俺に見られた事で驚くセリカ
そしてそのまま俺は視線を戻してラーメンを食しながら話を始めるのであった
「なるほどそんなことがあったんだね」
「うん、まぁエデン条約ってやつも近づいているから色々動き始めたって感じだね」
「あ…あの…颯先輩、そんなに喋って大丈夫なんですか?」
アヤネが俺に言ってきた
「うん?いいよ、それになんでエデン条約なんてのがあるのか俺にも分かんないし」
シロコは不思議そうに俺に聞いてきた
「それはどういう意味で?」
「わざわざ友好、対立を無くすとか言ってるけど…俺にとってはなんで互いに憎みあってるのか分かんないし、何故仲良く出来ないんだって思ってるから」
「颯君」
「まぁこのキヴォトスで昔互いの学園で何かあったとかそういう感じの話だと思うしな」
俺は箸を置いてお冷を飲んだ
「んん!ご馳走さまでした!大将凄く美味しかったよ!」
「そう言ってくれるだけでとても嬉しいよ!また何時でも来てくれ兄ちゃん」
俺は大将にお金を支払って荷物を持つ
「皆も話をしてくれてありがとな」
そう言うと一人ずつ口を開いてくれた
「ん、私も話が出来て良かった」
「今度は是非アビトス高等学校にも来てくださいね♪」
「私も話が出来てとても良かったです颯先輩ありがとうございます」
「ま…まぁ少しは先輩の事信じてあげるわ」
「ふふっ」
そして最後にホシノと先生に向く
「おじさんも待ってるからね、それに……この前はシロコちゃん達を助けてくれたりおじさんや先生の為に来てくれてありがとね」
「あぁ、俺がしてやれたことなんて限られていたけど…そう言ってくれるなら嬉しいよ、ありがとうホシノ」
………
「これからもよろしく頼むぜ先生」
俺は先生の元に言ってグーを突き出した
それを分かってくれたのか先生もグーを突き返してくれた
「こちらこそ先生として皆だけじゃなく君の事も大切な生徒と思ってるからね」
そう先生と言葉を交わした
「あ…それとこれ俺のモモトークのID、先生に渡しとくから皆にも渡しといてね、じゃあ皆またな」
俺は携帯を取り出し先生にIDを送る
そして荷物を持ってそのままアビトス自治区を後にした
「エデン条約は順調に進んでいるみたいですね」
「そうだね~」
「ミカ、ちゃん話聞いているのかい?」
「ちゃんと聞いてるよセイアちゃん」
「まったく…ミカさんは……あ、そういえば最近ゲヘナ学園に転入生が入ったと情報がありましたね」
「ナギちゃん、なんでゲヘナの情報が出てくるの?」
「い…いえ!その転入生がヘイローを持たない外から来た人なので話しておこうと思ったのです」
「……ふーん、ヘイロー持たないね、まぁ私には関係ないもんね、なにはどうであれゲヘナだもん」
「いや、ですからシャーレの先生同様に銃弾一発でも致命傷になるので気を付けてくださいって話をしてるんです!」
「分かった気を付けるよ~」
新たな波乱は風の赴くままにやってくる