「う~~ん久々の休みだ~」
まぁ安定のズル休みだ
でも最近あのパンデモニウムの議長から送られる仕事の量も減っているみたいだ
これでヒナ達も少しは楽できるだろ
「やっぱりここだろ」
久々に俺はトリニティ区域にあるスイーツ店に来ていた
前回来てすごく美味しかったから対策を練ってきていた
その対策とは…
私服でトリニティに来る!
「これならばれないだろう…ふふふ」
俺はスイーツ店に入り期間限定のスイーツを注文をする
「お客様…前回大丈夫でしたか?」
「あ…店長さん?なんの事ですか?」
「いえ…前回トリニティの正義実現委員会の方に連れていかれていましたので心配しておりました」
……やはりヘイローの有無でバレてる?
「あ…その節はすいません」
「いえいえ、むしろ前回は多く払っていただいてこちらは申し訳ない限りです」
「あはは…」
「それでは本日はゆっくりと当店のスイーツお楽しみください」
「は…はい……」
そのまま店長は去っていった
俺は少し溜め息をついた
「ヘイローがないから俺ってすぐバレるな…どうしよう…」
と心配していたが…スイーツがきてからは
「はぁ~美味しい~♪」
モンブランにエクレア、それにタルトまで
旬の果物が使われていてとても美味しい
「お客様喜んでいただけて何よりです」
「すごく果物も甘過ぎず、生地もちょうどいいバランスで美味しいです」
「こちら店長の自慢のスイーツとなっていますからゆっくり楽しんでくださいね」
「はい」
今日これて良かったな
それにトリニティの生徒にもバレてないし、このまま最後まで楽しめそうだな
このお店に迷惑掛けてしまったからもう出禁とかされてもおかしくなかったのに…優しいな店員さんや店長さん達も
「さて次は~♪」
「出たぞ!」
「災厄の狐が何故トリニティにいるんだ!?」
「このスイーツ店に向かっているらしいぞ!?」
「なんでなんだ?!」
?災厄の狐……
確か…風紀委員会の資料で確認した7囚人の一人
キヴォトスの指名手配に認定されている
名前は…狐坂ワカモだったかな
そんなことを考えているとスイーツ店の入り口には彼女が立っていた
狐のお面を付けていて顔がこっちを向いていた
「?…」
そして彼女は言った
「ようやく見つけましたわよ!…不知火颯!」
銃をこちらに向けてきて引き金を引いた
俺は鞘から刀を引き抜いて銃弾を切って対応する
「く……!」
ここでやるのはまずい…
そして彼女はトリニティの正義実現委員会と違って躊躇いもなく撃ってきた
話の通じる相手じゃない…
「!!」
俺は彼女に向かっていく
「!!」
銃弾を俺に向けて撃ってくる
俺はそれをかわしつつ銃弾をも捌いていく
間合いに入った瞬間以前イオリやチナツにやった事と同じ事を彼女にした
反撃が出来ない程強く押し込んだ
「ぐっ…な?!」
「店長さん!財布渡しておくのでここから代金引き抜いてください」
俺は財布を店長さんに投げて渡した
「お!お客様!!」
「ごほ……よ…よくも…よくもやってくれましたわね!?」
「何言ってんだ?!人がスイーツ楽しんでるときに邪魔しやがって!それに店に迷惑掛けんじゃねぇよ!」
俺はワカモに向かって言った
スイーツを無理矢理中断された俺の怒りは普段より高い状態だった
「気に入りませんわ……貴方があの方と同じく外から来た人だなんて」
お腹を抑えながらも銃を構えてくるワカモ
「なんだ?それが理由で俺を狙ったのか?訳わかんねぇ事で周囲を巻き込みやがって…俺は少し機嫌が悪いからな?」
そう言って俺とワカモは戦闘に入った
7囚人であるワカモの実力はヒナと同じくらい強く、とても苦戦するような動きばかりをしていた
「く…なんですの…」
「!!」
だが刀で戦うスタイルはやはり他の生徒達同様に彼女も慣れていない
その為俺の方が一枚上手だ
いつもならここで首元に刀を向けて終わっていたが…スイーツの件もあり
俺は彼女に突っ込み押し倒した
そして銃を持つ右手を片手で抑えて左手で彼女の首元に刀を向ける
体勢は俺がワカモのヘソ上に馬乗りをしている状態だ
「く…」
何かしようとするワカモに俺は刀を更に首元に近づける
「動くな…動いたらこの刀の刃がお前の首を斬る」
「…………このまま私を矯正局に突きだすつもりですの?」
一切声色は変わらない
多分また俺を狙ってくるつもりだ
なら…
「もう二度とこんなことしないと約束しろ、タイマンとかならいつでも受けてやるから店とかにだけはこれから迷惑を掛けるな」
「……分かりましたわ、ですが私はあの方の為にこれからも貴方を狙い続けますわ…覚悟しなさい」
はぁ…と俺は溜め息をついた
「一体俺と先生がお前に何をしたかは知らんが…そんなに先生の事を思ってるならこんなことしてる場合じゃないだろバカ」
「な!?…あ…あなた…私の事を…バカと言いましたわね?」
「バカだろ?現に当たる相手間違ってるじゃねぇか」
「……許しませんわ!」
ワカモは怒っているがまぁ約束はしてくれたしいいか
とにかく早くスイーツ店に謝罪して帰らないと
ババババン!
『!!?』
突如銃弾が俺達の方に向かって飛んできた
俺はワカモから退いてかわす
そしてワカモも起き上がり俺から距離を取る
「何事かと思って来てみたけど…まさか災厄の狐とゲヘナがいるなんて」
俺はその姿を資料で確認した事がある
まるでお姫様のような姿をしていて大きな羽を持ち特徴的なヘイロー
彼女の名はトリニティ総合学園 三年ティーパーティー所属 聖園ミカ
その強さは…ヒナと同等、もしくはそれ以上
「何私達の区域で好き勝手な事してるのかな?」
そう銃を俺に向けてきて彼女は言った
「待て、一回話を…」
バババン!
「!!くっ」
キキキン!
「なんでゲヘナの話を聞かないといけないの?君に喋る権利なんてないよ?」
笑顔でありつつも目はこっちを睨んでいた
まさかこんな形で出会うとは俺も思っていなかった