銃より俺は刀を信じてる   作:素麺うまい

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風神の障壁

 

 

「颯、一体これはどういう事か説明してもらうわ」

 

 

 

「………」

 

 

次の日ゲヘナに登校した俺はヒナに呼び出され風紀委員会本部に行き…現在風紀委員、アコ、イオリ、チナツ…そしてヒナの前で正座していた

 

 

 

「昨日、トリニティ区域にて災厄の狐と交戦した後ティーパーティーのメンバーとの交戦があったと報告が上がっているわ」

 

 

 

「あの…それはな…」

 

 

 

「颯さん!私達ゲヘナは今トリニティとエデン条約前という関係ですよ?!そんな時何トリニティの幹部と問題起こしてるんですか!」

 

 

 

「いや…あの…俺の話を…」

 

 

 

「トリニティに不信感を与え、エデン条約に亀裂を発生させたらどうするおつもりですか!?」

 

 

 

 

「いや…アコ……だからな…」

 

 

 

「アコ、少し落ち着きなさい」

 

 

 

 

「委員長…すいません」

 

 

 

 

 

「颯、話をして」

 

 

ヒナがアコを止めてくれたので俺は話をしようとしたが…

 

 

 

 

「その前に…正座やめても…」「だめよ」

 

 

 

「はい……」

 

 

 

昨日あの後…大変だったのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

「まぁ喋る権利なんてないから…さっさと捕まってくれるかな?」

 

 

 

俺に銃を向けてくる

 

この状態だと…ワカモは狙ってないみたいだな

 

 

 

「ワカモ、逃げるなら今だぞ?」

 

 

 

バババン!

 

 

「!…」

 

 

キキキン!

話してる途中に…何故キヴォトスの奴らは人の話を聞こうとしてくれないのか…

 

 

「話す権利なんてないって言ったよね?」

 

 

 

「今はこっちが話してる、悪いが後にしてくれ」

 

 

 

ババババン!!

 

 

 

「!!…」

 

 

銃弾を避ける

彼女の武器はサブマシンガン

ヒナ同様に弾数が多い

 

 

だが弾の速度はヒナと同じ…

なら捌ける

 

 

 

 

「ふーん、キヴォトスで銃を持たず刀で敵を倒すゲヘナの転入生…予想以上にやるみたいだね」

 

 

ミカが何かぼそぼそ言っているが俺はワカモを見ていた

正直ここでワカモとミカを相手する方が一番やばい

 

刀二本使えば逃げるぐらいなら出来るがここでは使いたくない…

正直…もう片方の刀を使いたくない

 

 

 

 

「いずれこの決着は付けさせていただきますわ、ではごきげんよう」

 

 

そう言ってワカモはグレネードを使って逃げた

 

 

グレネード便利だな~

 

 

 

さて…ワカモ居なくなったし俺は、この状況をどうにかしないとな

 

 

 

 

 

 

 

「さて俺も立ち去りたいんだが」

 

 

 

 

 

「素直に帰すと思ってるの?君だけは逃がさないよ」

 

 

サブマシンガンを俺に向けて構えてくる

笑顔は相変わらず変わらないが…嫌悪に見ているのは伝わってくる

 

 

 

 

「先に言うが…俺はトリニティで騒ぎを起こしたつもりはない、たまたまワカモが居合わせて交戦になっただけだ…それに俺は銃ではなく刀を使っている、建物も人にも被害を与えないようにしているつもりだ」

 

 

 

 

俺がそう言うが彼女の表情は変わらない

 

 

 

「そんなこと誰が信じると思ってるの?ここはトリニティだよ?君の言葉なんて一つの説得力もないよ」

 

 

 

 

…どれだけゲヘナとトリニティ仲が悪いんだよ

 

 

 

 

「なら俺をここで捕まえてどうするんだ?」

 

 

 

俺がそう言うと彼女は笑いながら言った

 

 

 

「君を拘束してエデン条約を優位に進める交渉材料にさせてもらおうかな?♪君はヘイローを持たないからここで殺す訳にはいかないからね」

 

 

 

「そのわりにはさっきから容赦なく撃ってきてるじゃねぇか…あれ俺が避けるか捌いてなかったら致命傷じゃすまなかったんだが?」

 

 

 

 

「うん?そんなことないよ?これだからゲヘナは自意識過剰なんだから~♪」

 

 

 

トリニティってお嬢様校だったよな?

なんかこれでイメージがどっと崩れたな

 

 

 

 

 

「はぁ…とにかくそっちの目的が分かったなら尚更捕まるわけにはいかないな、そんな野蛮な考えを持つお前達の元に居たら命が幾つあっても足りねぇよ」

 

 

 

 

「あはは♪でもそんな呑気にお喋りしてたのが失敗だね」

 

 

 

 

「?……なるほど」

 

 

 

俺も詰めが甘かった

知らない間に周りを囲まれていたみたいだ

 

 

 

仕方ない…

 

俺は刀を構える

 

 

 

「君これがどういう状況か分かってるの?もう逃げられる状態じゃない、君は一発でも銃弾が当たったら終わりなんだよ?なのに私に逆らうの?♪」

 

 

 

 

「そうか…そんなのもうここに来てから何度も経験済みだからな、それごときで俺が怖じ気づくと思ってるのか?」

 

 

 

俺は笑いながら見返した

 

 

すると彼女の顔から笑顔が消えた

 

 

「そっか…ならやっちゃってもいいじゃんね♪?」

 

 

 

そうして彼女は手を振り下ろすと周りのトリニティの学生が一斉に発砲をしてくる

 

 

 

……

 

 

 

「風神の障壁…」

 

 

ヒューーーーと辺りに風を起こす

その風の流れで銃弾が逸れて俺から外れていく

 

 

 

そして銃声が止み俺も風を止める

 

 

 

 

「な…どうして…立って…?」

 

 

 

「囲んでるのに…どうして一発も当たって…?」

 

 

 

トリニティの生徒がざわざわしている

 

さて…呑気にしている場合じゃない

俺はトリニティの生徒の方を向いて刀を鞘に納めて集中する

 

 

 

「……風舞の瞬き」

 

 

 

俺はトリニティの生徒を抜けて外に抜け出す

そして俺が通った後には…風が発生する

 

 

「な…いない?!」

 

 

「え?なに…この風?!んん…!」

 

 

 

もちろん少し弱めにした

前回みたいに再起不能にする程ではなく少し転倒する程度に

 

 

 

俺は後ろを向いてミカに言った

 

 

 

 

「悪いがこれで失礼する、じゃあな」

 

 

 

俺は走り出す

 

 

だが…

 

バババン!

 

ミカは案の定銃を発砲してきた

 

 

それも予想通り

 

 

「!!」

 

 

俺は後ろを向いて刀を抜いてサブマシンガンの弾を捌いてまた走り出す

 

 

だが俺は一つ忘れていた

 

 

 

「あ!財布!!………はぁ…」

 

 

 

バイトだな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という感じです…なのでトリニティの生徒やトリニティ区域の人には一切手出しはしてません」

 

 

 

「………」

 

 

俺はそうヒナ達に伝えた

静寂が風紀委員会本部を包んでいる

 

 

 

「ちなみにトリニティからは被害に遭ったと報告が来ているけど?」

 

 

 

「…どうしよも言えないな」

 

 

俺はそう言う

何故なら証人も誰も居ないんだからな

 

 

 

「颯今回の出来事は軽率過ぎ、罰として反省文を提出してもらう」

 

 

ヒナはそう言った

 

 

 

「分かった」

 

 

俺はそれを了承する

あぁ…俺はスイーツ楽しみたかっただけなのに…

 

 

 

「委員長!?それだけでいいんですか?」

 

 

 

「これは私の監督不行届でもあるわ、後日私と颯はトリニティに謝罪に行く、颯分かったわね?」

 

 

 

「分かった、軽率に行動して悪かった」

 

 

 

「よろしい、ではこれより会議を始める」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会議の後

 

 

 

「さっきは言い過ぎてしまったわ、ごめんなさい」

 

 

「ヒナは何も間違った事は言ってないよ、俺が迂闊だっただけだ…俺こそごめん」

 

 

「スイーツを楽しみたい気持ちは分かるけど、立場がある以上行動には気をつけて」

 

 

 

「?!分かってたのか…」

 

 

 

「私は颯の上司よ、分からないはずないわ」

 

 

不意に見せる笑顔に少しドキッしてしまう

 

敵わないな…

 

 

 

「今度暇ならスイーツ…ってか暇潰しに付き合ってくれるか?」

 

 

 

 

「………考えておくわ////」

 

 

 

 

今回のお詫び…御礼を含めてヒナにはお返ししないとな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミカさんどうしましたか?さっきからすごくイライラしたように見えますけど?」

 

 

 

 

「なんでもないよナギちゃん」

 

 

 

「そうですか……それよりミカさん!ゲヘナの生徒と交戦したって報告が…」

 

 

ギロッ!

 

 

「その話はしないで…私今それですごくイライラしてるから」

 

 

 

「(ビクッ)!…分かりました…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(不知火颯………私から逃げた事、後悔させるからね?)

 

 

 

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