「これはゲヘナ風紀委員会の皆さんこんにちは」
「久しぶりだな」
「ん、そっちは今日ここにショッピングに来たの?」
「いえ、私達はパトロール中です」
「ここはゲヘナの管轄外なんだが、夏シーズンが近いのもあるからなこのショッピングモールでもゲヘナ生が問題を起こしてないかのチェックをしないとな、めんどくさいったらありゃしない」
「大変ですね」
「まぁこれも仕事ですからね、本当はヒナ委員長の夏期合宿の為に水着を選びたいんですが…」
「そういえば小鳥遊ホシノはいないのかしら?」
「う……」
「ホシノ先輩はノノミと一緒に水着を選びに行った、……?そういえば颯先輩が見当たらない?」
「颯さんはサボりです、まったく風紀委員としての自覚がないので本当に困った人です!」
「そ…そうなんですね…」
「そういえば颯の事名前で呼んでるみたいだけど、確か小鳥遊ホシノ救出以降貴方達は颯に会っていないはずなのだけれど」
「そんなことないわよ、颯先輩はホシノ先輩の件以降もアビトスに来て私達と交流してるわよ、私達に集団訓練も付けてくれたり話をしたりもしてくれたわよ」
「な…!まさかこれもサボっていた理由の一つ…」
「名前呼びは颯先輩がそう呼んで欲しいとお願いがあった、だから私達も下で呼んで欲しいってお願いした、それに颯先輩は私のほっぺを…///」
「……颯先輩何してるんだ…」
「そう…颯がそんなことしていたのね…」
「ヒ!ヒナ委員長!落ち着いて、落ち着いてください!」
「私は落ち着いているわ、アコ、心配無用よ…」
「だ…大丈夫?もしかしてシロコ先輩、私達言っちゃいけないこと言ったんじゃない?」
「ん?そうなの?ホシノ先輩のほっぺもお気に入りみたいだけどね」
「?!だからシロコ先輩それは!」
「……颯いい度胸してるみたいね」
「ヒナ委員長…?」
「情報提供感謝するわ、これで颯に思う存分詰められるわ」
「あ…これはヤバイかも」
「まぁでもこれは颯部長の自業自得ですからね…」
「それじゃまた、皆行くわよ」
「はい、それでは…」
ドカァァン!
『!!?』
「一体何が?」
「何かあったみたいね…」
「とにかく行ってみよう」
「うわぁ~人多いね」
「やっぱり夏シーズンだから多いか」
「アハハまさかここまで人が多いとは思いませんでしたが」
水着コーナーにやってきた俺達だがやはり人が多かった
「この人混みだと水着選ぶの大変かもな」
と愚痴を言っていると何か人混みの中を高速で動く気配を感じた
「颯君気付いた?」
「いるな…」
「だね、おじさんじゃなきゃ見逃しちゃうね」
俺はその高速で動く気配の後を付いていく
そこには
「あれは…」
「百鬼夜行の生徒だな」
「だね~♪」
「あ!その制服はアビトスの方々!それに貴方は!?ゲヘナの風紀執行部長殿!」
俺の事まで知っているみたいだ
「俺の事まで知ってるなんて」
「有名人だもんね不知火先輩は」
と巫女服を着た少女に言われる
「颯でいいよ、えっと…イズナ、ミモリ、カエデ、ツバキ、チセ、シズコで合ってるか?」
「わぁ~♪本当に私達の事知ってるんだね~」
「本当に驚きですね…」
「流石だね~♪」
プロフィールや写真を見ただけなのに実際会うと全然写真の印象と違っている
なんかすごい魅力的というかなんというか…感情隠すの大変かも…
しかもなんでこんなにもフレンドリーなんだろうな
先生なら分からなくもないんだけどな
「颯君?少しだけ鼻の下伸びてない?」
「気のせいです」
ホシノにはバレていたみたいだ…気まずい
「そういえばお三方は今日はどうされたのですか?」
「あぁ、俺達は今日水着を探しにきたんだよ」
「なるほど…ではイズナが水着を見繕ってくるでござる!」
「本当に?悪いね」
「いいのか?」
「はいでござる!これも縁でござる、これからよろしくお願いするでござるね颯殿」
「あぁよろしくなイズナ」
その言葉の後、イズナは俺達の水着を選びに行ってくれた
そして幸いな事に男性用の水着はあったみたいだ
俺は制服と刀を置いて水着に着替える
そして紐の調整などもして身体の状態を見る
(うーん…少し筋肉が付いてきているな)
剣士に取って体積が大きいのはデメリットになる
むしろ細身でスタミナが付く方がいい
素早いスピードに対応出来るしそれに避ける際に体積が大きくなると被弾の可能性もあるからな
体調を崩さない程度に食生活を変えないとな
まぁとりあえず見てもらうか
シャーー
カーテンを開けるとそこには水着に着替えた百鬼夜行の子達とホシノとノノミが俺を待っていた
って俺が最後だったの?
どんだけ皆着替え早いんだよ
「おぉ…皆着替え早いな」
改めて皆の水着を見る
うん…とても高校生には思えない子もいれば控えめな中にも魅力がふんだんに詰め込まれた子もいる
とても言葉じゃ出来ない…この中で誰か一人でもクラスメイトならマドンナや人気者、高嶺の花は確定だろう
だがそんな事もちろん言うのは恥ずかしいから俺は誤魔化して言うことにした
「すごいな…皆とても個性的で凄く似合って……?」
俺が感想を言おうとしたら皆何故か顔を赤くしていた
手で顔を隠す子もいれば手の隙間からチラチラ見る子もいる
そして少し俯きながら顔を赤くする子と色々だ
え?俺何かおかしな格好かな?
自分を見たけど何もおかしい所はない
ちゃんと水着も着れている、一体どうしたんだろ?
「ホシノどうした?」
俺はホシノに聞いてみた
するとホシノは少し恥じらいながら言った
「え…えっと…颯君、意外と筋肉で細身なんだなって思ってね///」
「え?おかしかったか?」
「ううん!//そんなことないよ!///ね?ノノミちゃん」
「は…はい///男の人の身体なんて初めて見ましたので…///そのつい照れてしまいました…」
…あ~なるほど
もしかして皆男の身体に経験がないのか
「もしかして百鬼の皆も?」
『コクコク///』
キヴォトスってなんなんだろうな…?
女子校みたいな感じじゃなく本当に男が居ない世界じゃないのかと思い始めてきた
「あ…あの!///良ければこのパーカーを着て欲しいでござる///…」
イズナから渡されたのはパーカーだ
まぁ慣れてないのにこれ以上この姿でいるのは彼女達に失礼だしな
俺は分かったと言ってイズナからパーカーを受け取り着替えようとした
これ…夏期合宿大丈夫かな…
と思っていると
ウィーンウィーンウィーン!!
突如ショッピングモール内に警報が鳴る
俺は更衣室から刀を取って周りを確認する
ホシノ達も同様に銃を持って構え始めた
するとショッピングモール内を巡回していた警備ロボットが暴走し始めたみたいだ
「あ!イズナ達の荷物返してほしいでござる!」
「うへぇ~おじさんの荷物まで取っちゃうの?」
「ってそんなことするの警備ロボット?」
と驚いている間に目の前に警備ロボットがきたので俺は
「荷物を盗むのならやるしかないか…内風爆破」
警備ロボットが攻撃する前に斬撃を放ちロボットに直撃する
そしてその数秒後おかしな音をさせてロボットはバラバラになってスクラップとなってしまった
「み…見るのは初めてなんですが、相変わらずすごい切れ味ですねその刀」
「まぁ自慢の刀だしな、それよりもこの状況なんとかしないとな…」
ホシノ達の荷物も取り返さないと行けないし
「誰か俺の荷物任せてもいいか?」
するとミモリが
「あ、私に任せてください」
と俺に言ってくれた
「ミモリ任せたぞ、じゃあこの騒ぎ止めに行こうか…皆!」
『うん!』
本当に静かな時が一つもないな……この街は