「うん?」
「颯先輩…便利屋68だ」
「どうしますか?」
目の前にて便利屋68を確認した
もちろん答えは一択
「スルーで」
「いや!だめだろ!!」
「戦いたくない、理由はそれだけ」
「颯部長…アコ行政官より怒りの通信が届いていますよ」
チナツが溜め息をついてそう言ってくる
「まぁそれもスルーで」
「颯部長…ドンドンと向こうから音が聞こえてるんですが…」
まったくアコは落ち着きがないんだから…
「キィィィィ!!!颯さん!!」
「アコ、監査が来てる状態で机をドンドンしないで」
「ですが!ヒナ委員長これは流石に許されませんよ!」
「まぁこの後の颯の行動次第ね、もし何もなくこれで問題が起こったなら私も説教するつもりだから、落ち着いてアコ」
「……分かりました、ヒナ委員長がそう言うのであるのなら」
「………」
颯先輩の影響力はゲヘナに大きなものをもたらしたのは私も知っているが…
行政官さんや風紀委員長さんがこんなに振り回されているみたいな光景を見ることになるとは…
「颯先輩久っさしぶり~♪」
「久しぶりだなムツキ、元気でやってるか?」
「そういう颯先輩こそ仕事真面目にやってるの~?」
「あんまり気は進まないな」
「あはは、だろうね~♪」
便利屋68と衝突し何か起こるのでは?と皆が警戒する中、便利屋68のメンバームツキは俺に笑顔で挨拶してくる
俺も何も起こんないと思うからまぁいいや(適当)的な感じでムツキに返事する
そんな俺達のやり取りを見ていたイオリは何故か溜め息を付いていた
まったく…チナツを見習いなさい、チナツずっと冷静で見ているのにお前はなぜ呆れてるんだよ
まぁそれは向こうも同じだった
冷静なのはカヨコのみで、アルは凄くあわあわと震えているし…ハルカは…まぁ前の一件があって一応落ち着いてはいるか
まぁムツキとしばらく世間話をするのもそれはそれで時間潰し件交流を深める意味では最適だと思うが…
風紀委員会全員も向こうも、おそらくヨシとしないだろうしな
「ムツキ達は今から仕事か?」
「う~ん……もしそうだとしたら?」
一度悩んだ感じを見せてこっちにニヤリと笑みを浮かべてくるムツキ
それに対してアルは何言ってるのよ?!とみたいな感じで更にあわあわしている
カヨコもはぁ…と溜め息を一つ
俺の返答次第じゃこの後厄介なことになりそうなのは目に見えている
ムツキはそれを分かってて俺に聞いてきていた
「そうか、くれぐれもゲヘナ内では問題起こさないようにな?」
「はぁ~い♪颯先輩ありがとね♪」
「はいよ」
ならばそれに乗るのみ
お互いに面倒事は避けたいしな
現に便利屋68のゲヘナ内での悪事はここ最近聴いていない
俺との衝突を避けるために便利屋68もそう動いているのだから
「またね颯先輩♪」
ムツキは便利屋68に戻ってアル達と共に去っていったのであった
さてと…
無線がうるさい
俺は無線のスイッチを入れる
(颯さん!何便利屋68と話をしているんですか!!それに放っておくなんて何を考えているんですか!?)
無線に響くアコの声
うるさいな…相変わらず
「大丈夫だ、何も起こさないだろうから安心しろって」
(そ!れ!を!信じられる訳がないから言ってるんじゃないですか!!)
「ここで何かやろうものなら何が起こるのかはあいつらはよく知っているし、それでムツキも俺に聞いてきたんだ…ならここは何もしないに限る、それが一番安泰だ」
(!!だからって…)
「アコ、何かあったら俺が責任をとる、だから何も心配すんな」
(!!…………)
「ヒナもそれでいいか?」
(ええ、構わないわ)
やっぱり話が分かる上司ってのは最高だな
ニヤリと微笑んで俺は言った
「流石ヒナだ、愛してるぞ♪」
俺はそう言って無線を切った
「さて…もう少し見回りする……あれ?皆どうした?」
伸びをして後ろを振り向くと何故かイオリは顔真っ赤、チナツは顔を少し膨らませていて…風紀委員メンバーは少し下を向いていた
訳を聞いてみたが反応無しだ
まぁいっか…早く終わらせて帰らないとな
俺はそう言ってパトロールに戻るのだった
「…………////?」
「ヒナ委員長!!?しっかりしてください!!チナツさん!早くあの馬鹿に通信を入れるように言ってください!!本当に!通信で何を言ってるんですかぁぁぁ!!!」
「楽しそう~イロハ先輩♪風紀委員会とても仲が良さそうだね」
「…え、えぇそうですね……」
まさか風紀委員長が颯先輩の一言でここまで顔を真っ赤にして行動不能になるとは…
それだけ風紀委員長にとって颯先輩は大事な人になりつつあるみたいですね
……ゲヘナ最恐であり、シャーレの先生の右腕…そして他校の最強に勝利していく
先生同様にキヴォトスの外から来た存在なのに誰も彼には勝てない
……凄く興味を持ってしまいました…♪
マコト先輩には申し訳ありませんが、私は颯先輩の事をこれからもっと知りたくなってしまいました
これが颯先輩の魅力なら…納得ですね♪
これから楽しくなりそうです
「イロハ先輩どうしたの?」
「何でもありませんよ、イブキ」
イブキも颯先輩を気に入っていますから、サボる口実として颯先輩…これから利用させてもらいますね♪//
「ムツキ、流石に颯に接触し過ぎ」
「えぇ~あの方が話しやすかったからいいと思うんだけどな~」
「そ、そうよ!颯先輩を怒らせたら…そ、その…」
「あはは!♪アルちゃんさすがの颯先輩もそんなことはしないと思うよ」
「まぁ颯は基本争いを避けてるイメージがあるからそれは確かかも知れないけど、それでもムツキ軽率過ぎる」
「カヨコちゃんは厳しいな~、ハルカちゃんも颯先輩の事嫌い?」
「わ…私は……その………なんでしょう……この前の件があって以来…逆らえないというか……」
「ハルカ…」
「!!そ、その!アル様が望むならそれすら振り払い戦ってきます!!……で、でも……その……この逆らえないって感覚……何でしょう…嫌じゃないんです……//」
「ハルカにそこまで強い感情を植え付けるなんて……」
カヨコちゃんはああ言ってるけど、実際そこまで嫌な感覚じゃない筈かも
それにあのハルカちゃんがこうなった時点で私は颯先輩にとても興味があるの♪
だから今日試しちゃったんだ、颯先輩を
答えは…
(侮れないとても強い先輩……♪)
そんな印象が私の心に強く刻まれたんだ♪
だからこそ分かる
時間の問題かもしれないって♪