銃より俺は刀を信じてる   作:素麺うまい

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メリットとデメリット

 

 

「不知火颯、風紀委員会に入って欲しい」

 

 

……

その言葉を理解するのにほんの少し時間を掛ける

 

彼女がそれを俺に言う理由…

 

単純に俺の力を評価して部下にしたいから

だが俺はヘイローが無い外から来た人間だ

 

たった一つの奇襲や銃弾の嵐に見舞われたらこの命は直ぐにでも散るだろう

 

 

だとしたら見返り的には彼女から見ても低すぎる筈だ

 

だから何が目的か分からない

 

 

 

 

 

そして俺の主観

 

 

ここで了承することで発生するメリットとデメリット

 

メリットは最強の風紀委員長という力の加護を受けられる事だ

それにより安全に学生生活を送れるというメリット

 

 

 

そしてデメリットは…パンデモニウムソサエティとの敵対

 

 

昨日のパンデモニウムソサエティの時…トップである羽沼マコトの口から彼女を蔑む発言を聞いた

あいつは彼女に嫉妬しているのだろう

そんな状態で俺が風紀委員会に入れば間違いなく俺も敵視されるだろう

 

 

嫌味とかならまだいいが…報復や銃撃等による圧力ならそれはそれでめんどくさい

 

 

 

だが正直パンデモニウムソサエティさえ気を付ければ俺の学生生活は護られたも同然になる

 

 

そう考えるとこの話を断る理由がない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一つ聞きたい」

 

 

 

「何かしら」

 

 

 

 

 

「お前からしてみたら俺は銃弾一発でも致命傷なひ弱な男だ、力をどう判断しているかは分からないが…それでもお前にしては俺の参加はメリットが低い筈、何故俺なんだ?」

 

 

 

疑問を取り除くだけだ

その答えを知って判断しよう

 

 

彼女は少し呼吸をして俺を見て言った

 

 

 

 

「私の個人的理由、貴方が先生と重なったからよ」

 

 

 

 

!!?

先生…?

 

 

先生ってあの連邦生徒会の生徒会長が認めた大人、シャーレの先生と…

 

 

少しだけ知っている

俺と同じでヘイローを持たない男の先生

 

 

そして同じく銃弾一発すら致命傷…

 

 

 

そんな先生と俺が重なった?

 

 

 

 

 

 

 

「私が先生と話をしたのは数日前、内容は機密的な物だけどその時の先生の雰囲気と貴方の雰囲気が重なった、性格は似て非なる物だけど……」

 

 

 

 

 

「私は貴方を護りたい」

 

 

 

「………」

 

 

護りたい

その言葉にどれ程の信憑性があるのだろう

 

昨日会って銃と刀を交えただけの小さなほんの小さな関係…いやきっかけにすらなっていないのにどうしてそう言える?

 

 

 

 

「ふふ…」

 

 

 

「?」

 

 

 

 

「すごいな…なんか俺が女で告白受けてるみたいだよ」

 

 

 

「!!?///な…?なに言ってるの!?///」

 

 

 

「だって…護りたいなんて中々聞かないし」

 

 

俺は少しだけ笑っていた

彼女からしたら心配で言ってくれた可能性もあるのについ笑ってしまっていた

 

 

「………」(ギロリ)

 

 

彼女はより昨日以上に俺を睨んでみてきた

今にも銃を撃ってきそうだ

 

 

 

「悪かった、出会って間もないのにそんな風に思ってもらえるなんて思ってなかったから、ごめんて」

 

 

 

俺は手を合わせて謝罪をした

 

 

それでもまだ彼女は俺を睨んでいる

俺も少し調子に乗りすぎたな

 

 

 

俺も一息置いて言葉にした

 

 

 

 

「ちなみに俺事務仕事とかまったく出来ないしやりたいことあれば委員会とか二の次になる可能性あるけど…それでもいいの?」

 

 

 

そう言うと睨みを解いて彼女は言った

 

 

 

「構わないわ、私がスカウトしたから貴方の行動までは止めはしない」

 

 

 

「そうか」

 

 

 

「でもその代わり貴方には私のサポート的な立ち位置で居てもらうわ」

 

 

 

サポート…

何をサポートするんだろうな

 

 

まぁいいか…メリットの方が多いし

その加護を最大限利用するしかないか

 

 

 

「颯でいい」

 

 

 

「?」

 

 

 

「貴方や不知火より颯って呼んでくれた方が助かるよ、空崎」

 

 

 

 

「そう…なら私もヒナでいいわ、よろしく颯」

 

 

 

「よろしくなヒナ」

 

 

 

こうして俺は転入初日

風紀委員長のスカウトにより風紀委員会に入ることにした

 

 

この選択が正しいかどうかは分からないが

少なくとも俺が正しいと思ったからそれでいいと思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後転入生としてクラスメイトと対面する

やはり俺の存在は特殊みたいで珍しい物を見る目みたいに接されていた

 

てか男子生徒は本当にいないな…

 

 

まぁある程度親しめたらいいかな

 

 

てかあのアコという女子生徒とも同じクラスだった

なんか…少し睨まれてるような

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日の授業スケジュールを終えて放課後になる

俺はヒナに連れられて風紀委員会本部に行く

 

俺が入ったことを風紀委員全員に紹介するためだ

 

入るとそこには多数の風紀委員と幹部達らしき人達がいた

俺の姿を見ると何故いるのか?と驚いた者達も多かった

 

 

彼女に先頭に連れていかれてそこでこう言った

 

 

 

「今日からこの風紀委員会で私のサポートとして所属してもらうことになった不知火颯よ」

 

 

ざわざわと聞こえてくる

まぁそうだよな

 

 

彼女に続いて俺は言った

 

 

「不知火颯だ、ヒナとはしっかり話をした上での参加だ、誰振り構わず危害を加えたりとかそんなのは絶対にしない事だけ信用してくれたら助かる、これからよろしく頼む」

 

 

だがその挨拶に余計ざわざわした

 

 

 

嘘でしょ?…あのヒナ委員長を呼び捨て?

 

あの男何者なの?!

 

でもヒナ委員長が連れてきたから問題はない…はずよね?

 

 

 

 

なんかそんな感じの会話が飛び交っていた

 

 

俺おかしな事言ったかな?

 

 

 

 

 

「ちょっと!ヒナ委員長?!その話本当なんですか!?」

 

 

するとアコという少女はヒナに異議を唱えていた

 

 

「えぇ本当よアコ」

 

 

 

「何故彼をヒナ委員長のサポートに置いているのですか!?私がヒナ委員長のサポートを!」

 

 

 

「颯には別のサポートを任せるつもりよ、それに書類も戦闘のサポートもこれからアコに任せるつもりよ」

 

 

 

「ヒナ委員長…本当ですか?」

 

 

「本当よ」

 

 

 

「分かりました♪なら私からは何も言うことはありません!!」

 

 

どうやら機嫌が良くなったみたいだな

ヒナはヒナで部下の事良く分かってるんだな

 

 

 

 

「ですが!…不知火颯さん!ヒナ委員長の事はヒナ委員長と呼びなさい!風紀委員会のトップなんですよヒナ委員長は!」

 

 

「いや…ヒナはヒナだろ?別に呼ぶ必要なくないか?」

 

 

そういう組織図のやり方はあまり好かんしな

 

 

「駄目です!ヒナ委員長と呼んでください!」

 

 

 

「え~なぜ…」

 

 

 

「二人ともそこまでよ、颯が私の事をどう思っているのかは颯と話をして分かってるからいい、アコもこれ以上言わなくていい」

 

 

 

「分かりました…ヒナ委員長」

 

 

 

「それじゃ今日の会議を始める」

 

 

  

 

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