銃より俺は刀を信じてる   作:素麺うまい

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その刃は風をも舞わせる

 

 

「風紀委員会だ!抵抗せずに大人しく我々に同行してもらう!」

 

 

「誰がお前らの指示など従うものか!我々のナワバリで何をしようが我々の勝手だ!やっちまえ!!」

 

 

 

『うぉ!!!』

 

 

 

風紀委員会の会議を終えて俺はヒナ達と共にゲヘナ市内をパトロールしていた

 

 

案の定ヘルメット団と言われる者達が暴れていた

 

 

俺はヒナの隣にいて戦況を眺めていた

正直入り立ての俺がここでお山の大将気取って見ていてもいいものかと疑問に思っているがこれはヒナからの提案だった

 

 

会議の内容において俺の役割は

 

 

 

「げ!ヒナがいるじゃねぇか!逃げろ!」

 

 

 

「待て!…あれは、おい!風紀委員会の中に男がいるぞ!」

 

 

「本当だ!しかもヘイローを持たない…!?あれは昨日俺達の仲間を可愛がってくれた奴じゃねえか?!」

 

 

 

あ…やはりそんなこと言われてたか

 

 

 

「まさか風紀委員会の犬になるとはな!やはりビビって何か強いものの下に下ったんだな!」

 

 

その言葉でヘルメット団が交戦中にも関わらず笑っていた

 

確かにその通りだから何も言えねぇ

 

 

 

俺がそんな感じで思っていたら

 

 

 

「颯、明日休み欲しい?」

 

 

横からヒナがそんなことを言ってきた

 

 

「欲しいな、まだキヴォトス色々回りたいっていうか知りたいこともあるしな」

 

 

てかバイトもしたい…金が欲しいから

 

 

「なら彼女達を制圧出来る?いつも通りに私達でしてもいいのだけど」

 

 

なるほど…俺の力を示すために

 

 

 

「もちろん、致命傷にさせないために私がサポートするわ」

 

 

 

ふっ

ヒナからそんな風に言われるとはな

 

 

「委員長にそんなことさせるわけにはいかないだろ、制圧したらいいんだな?そこで見ててくれ」

 

 

俺はヒナにそう言って刀を袋から取り出して鞘から刀を引き抜く

 

 

「悪い皆、下がっててくれ…残りは俺が再起不能にする」

 

 

無線を入れて風紀委員に指示をする

そして風紀委員達は俺の指示に従ってくれた

 

 

銃弾は止んでいないため俺は刀で銃弾を捌きながら進んでいく

 

 

 

そしてそれに気づいたのか向こうは発砲をやめた

 

 

 

 

「おいおいシャーレ先生同様に銃弾一発でも致命傷なのに出てきていいのかよ?」

 

 

 

「大人しく風紀委員長様の影に隠れてればいいのによ~」

 

 

それに吊られ笑う不良達

俺は言葉を返した

 

 

「ちなみに…ヒナの事は抜け目の無い最強の同級生とは認めているが怯えたり恐れた事なんて一度もないぞ、お前らと違ってな」

 

 

 

「な!…なんだと!?」

 

 

俺は奴らに刀を向けて言った

 

 

「お前達が言った通り…俺はその弾丸一発は命に関わるものだ、最悪ここで終わるかもしれないからな……だからよ」

 

 

 

俺は少し笑いながら奴らを睨んだ

 

 

 

 

「そんなお前達は…俺と命のやり取りができるか?文字通りその弾丸で俺の命を奪うならこの刀に命を斬られる覚悟はあるか?」

 

 

 

『!?……』

 

 

恐れたのか奴らは一歩だけ後退りした

 

 

 

「恐れてるな、安心しろ言葉だけでお前達から命は斬るつもりはねぇ…大人しくここで逃げてこんなことやらないって約束してくれたらいいんだが?」

 

 

 

「く……う……」

 

 

「なんだこいつ…ヒナとは全然迫力がちげぇ…」

 

 

「あいつらの言ってた事…本当だったのか?」

 

 

 

恐れる者達が出てくる中

一人プルプルしていた奴がいた

 

 

 

 

「何だ!?強がりか?ヘイロー持たねぇお前なんか怖くねぇんだよ!全員一斉に撃て!!!」

 

 

 

その言葉に流されるまま奴らは発砲を開始した

俺はその銃弾をかわして刀の間合いに入れるように奴らに近付いていく

 

 

 

「……!!」(チャキン)

 

 

間合いに入ったのを確認して俺は刀を鞘に戻す

 

 

 

「な…いつの間にこんなに近付いて!!?」

 

 

「銃弾がすべて…!」

 

 

 

 

神経を研ぎ澄ませ……そして繊細に

 

 

 

 

 

「……風舞の瞬き」

 

 

 

そのままヘルメット団を突っ切り最後尾を越えた所で止まる

 

 

 

しばらく静寂を包むが

 

 

 

「な…なんだ…何が起こって…?」

 

 

 

「おい!奴はどこだ!?」

 

 

 

「居ました…って!!?なぜいつの間に後ろに?!」

 

 

 

「構うな!撃て!!」

 

 

『!!』

 

 

全員が俺の方を見て銃を構え向けてくるが俺は反対の手に持っていた鞘を刀の先端に当てて鞘の中に戻していく

 

そして鞘に刀が仕舞われチャキンと音が鳴った瞬間

 

 

 

「?……!!うわぁぁぁぁ!!!?」

 

 

『うわぁぁぁぁぁ!!!?』

 

 

ヘルメット団は宙を舞っていた

幾つもの刀の斬擊をも一緒に舞わせながら

 

 

 

「!!?…」

 

 

この光景に風紀委員会全員も驚愕していた

だから俺は思った

 

 

あ…やり過ぎたかもと

 

 

 

 

「ぐは…」

 

 

 

「ぐ……」

 

 

 

と宙を舞地面に落ちてきたヘルメット団はあまりの出来事と痛さに動けないでいた

 

 

 

そして俺は奴らに近付いて言った

 

 

「降伏するか?」

 

 

笑顔で刀から少しだけ刃を出して彼女達に語り掛けると全員震えてこう言った

 

 

 

『悪いことしてすいませんでした…もう貴方には逆らいません』

 

 

と彼女達は口を揃えて言った

 

俺はそれを聞いて通信を入れる

 

 

「ヒナ、皆に指示を頼む」

 

 

「……分かったわ、全員ヘルメット団を捕らえて」

 

 

ヒナの言葉にてヘルメット団を拘束することに成功した

ヘルメット団の面々が拘束し去っていく際俺の方を見て震えていたのはやはりやり過ぎたなと俺も思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど…不知火颯は空崎ヒナの左腕になったと…」

 

 

 

「はい」

 

 

 

「そうか、また厄介な奴が風紀委員会に入ったか…報告を感謝するぞ」

 

 

 

「はい」

 

 

ガチャン

 

 

 

「マコト先輩、何も考えない方がいいですよ」

 

 

 

 

「いや…奴が空崎ヒナの下に就いたのなら私の権力で好きなように出来るということだ!私にあのような事をしたのを今に後悔させてやる…キキキキッ!」

 

 

「なんか嫌な予感しかしないんですが…」

 

 

(あの人がそれで収まる人には私は到底思えませんけどね)

 

 

 

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