銃より俺は刀を信じてる   作:素麺うまい

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スイーツパラダイス

 

俺がゲヘナ学園に転入してから数日が経ったが俺の名前が拡がるのは早かった

 

銃を持たず刀だけで不良や問題児達を蹂躙していきその力はゲヘナ風紀委員長すらも凌駕する

 

それによりゲヘナ学園は風紀委員会が実質のトップ組織ではないか?と噂されている

 

 

 

 

だが俺にとってそんな噂どうだっていい

 

 

なぜなら

 

 

 

 

 

 

「はぁ~~美味しい♪~」

 

 

 

今日はトリニティ郊外にある有名スイーツ店に来ていた

 

 

キヴォトスに越してきて久々のスイーツ、モンブランやミルフィーユ等色々楽しんでいた

 

 

2ヶ月に一回、ほんのたまに楽しむこのスイーツの味わいが至福の時間である

 

これはキヴォトスに来る前からもやっていたことだ

 

 

 

 

キヴォトスの事を知っていく中で一番スイーツで有名なのがトリニティであるとネットの情報で知った為、今日は風紀委員会の仕事をサボって来ていた

 

 

一応ヒナには休むと連絡を入れてるから俺は心置きなくスイーツを楽しむのであった

 

 

 

 

「ふわぁ~~♪」

 

 

この栗のちょうどいい甘さが口の中に広がってすごくいい

食感も舌で味わえば味わう程甘くなる

 

 

「モンブラン最高だな~」

 

 

小言でそんな風に感想を延べていた

 

 

 

 

 

その時周りがどんな風になっていたとか知る良しもなく

 

 

 

 

 

あれってゲヘナ学園の制服だよね?

 

 

でも男でヘイロー無いし、銃も持ってないぞ?

 

 

いやいや…だとしてもあれゲヘナ学園の制服だよ!しかもゲヘナ学園の紋章もあるし

 

 

 

 

 

 

「美味しい~」

 

 

 

 

この時だけは違う自分でいる気分がするのもまたいい

 

 

 

 

バタバタ!ガチャ!

 

 

 

「そこまで!トリニティ正義実現委員会です、ゲヘナ学園の生徒がこんなところで何をしている!!」

 

 

 

 

「……」

 

 

俺は今聞こえてきた言葉を理解しようとする

ゲヘナ学園の生徒…この店では俺しかいない

 

 

それは分かった

だが何故それだけで今銃を向けられている?

 

 

 

「!?副委員長、このゲヘナの生徒ヘイローがありません」

 

 

 

「それに銃も所持していません!」

 

 

 

「でも…服装はゲヘナ学園の制服そのもの…」

 

 

 

正義実現委員会の委員達がヒソヒソと話をしていた

そしてその中でも目立つ存在である生徒がいた

 

委員メンバーからも副委員長と呼ばれた生徒は一歩前に歩いてきてこう言った

 

 

 

「貴方…ゲヘナ学園の生徒なのは間違いないですか?」

 

 

鋭い眼光、そして身長も高くて、髪は俺と同じ黒髪

服装は…言わないでおくか

 

 

 

俺は答えた

 

 

「そうだよ、ゲヘナの生徒で合ってる」

 

 

それを聞いた副委員長は俺に銃を向けてくる

 

 

 

「ゲヘナとトリニティは昔から因縁の関係と言われています、そんなトリニティの領土にゲヘナの生徒が入り込めばどうなるか分かっていますよね?」

 

 

……俺の知らない事がこのキヴォトスではあったみたいだな

 

 

 

「とにかく銃を下ろしてくれ、話には応じるがその前にやることがある」

 

 

 

「私がゲヘナの言葉を信じるとでも思っているのですか?」

 

 

俺がこう言っても副委員長さんとやらは信じてくれないみたいだ

はぁ…やっかいだな

 

 

俺は副委員長や正義実現委員会のメンバーを睨み思いっきり威圧を掛けた

 

 

「お前達は俺を無銭飲食者にでもしたいのか?逃げも隠れもしねぇってこっちは言ってるんだから」

 

 

 

『!!……』

 

 

 

それを聞いて少し恐れたのかそれとも言い分を分かってくれたのかは分からないが銃を下ろしてくれた

 

 

 

そして俺は刀と鞄を持ってレジに向かう

 

 

 

 

「あ…あのお客様」

 

 

あ…しまったつい怯えさせてしまったな

この人達にとってはゲヘナはそれだけ悪い奴らって思われてるのかな…

 

 

いやこれは俺が悪いな

 

 

俺は財布からお金を取り出して店員さんに渡す

 

 

 

「!!?ま!待ってくださいお客様!代金が多すぎます!こんなに受け取れません」

 

 

店員さんがそう言ってくるが俺は言った

 

 

「スイーツとても美味しかったです、また機会があれば食べたいと思っていましたけど…」

 

 

「……」

 

 

 

「迷惑掛けてごめんなさい、これはその詫びとして払わせてください。ご馳走様でした」

 

 

 

「お…お客様……」

 

 

俺はそう伝えて正義実現委員会を横切り店を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出て少し歩いて俺は振り替える

 

見ると正義実現委員会も付いてきてくれたみたいだ

 

 

 

 

「悪いな、それでアンタは俺をどうしたいんだ?」

 

 

 

「その前に聞かせてください、何故さっきのスイーツ店で多くお金を支払ったのですか?」

 

 

 

どうして急にそんなこと聞くんだ?

 

まぁいいか

 

 

 

「迷惑掛けたんだから詫びを払うのは当然のことだろ?例え俺がゲヘナとトリニティの関係の知らなかったとしても、それにお店のスイーツとっても美味しかったしな」

 

 

 

 

「…なるほど、ゲヘナとトリニティの関係を知らなかったって事は貴方…最近このキヴォトスに来た人って事ですよね?」

 

 

 

「そうだよ、昨日ゲヘナ学園に編入したキヴォトスの外から来た人間だよ」

 

 

 

 

『!!?』

 

 

 

「やはり…あのシャーレの先生と同じというわけなんですね」

 

 

シャーレの先生ね…

一度は会ってみようかな

 

 

「そうだな」

 

 

そう俺が答えると副委員長さんは俺を再度見てきた

 

 

 

 

「ではもう一つ…何故貴方は銃を持ってないんですか?」

 

 

 

「………」

 

 

そんなに銃を持たないことがこのキヴォトスでは珍しいみたいだ

まぁでも隠す意味もないか

 

俺は背中にある刀袋を下ろして前に持ってくる

 

そして袋から刀を取り出すと正義実現委員が戦闘態勢に入る

 

 

 

「待ちなさい」

 

 

副委員長の言葉で委員メンバーが止まる

助かる…急に戦闘になるかもと思ったよ

 

 

 

「俺は銃を持たない、俺の武器はこの刀だからな」

 

 

 

「………」

 

 

俺はそれを伝えて刀袋に刀を戻した

 

 

「この先ハンドガンやショットガン、スナイパーライフルだろうと持つつもりはない、俺にとっての武器はこの刀だけだしな」

 

 

それを言って再び刀袋を背中に掛けた

すると副委員長さんは武器を下ろしてくれた

 

 

 

 

「お名前を聞かせてください」

 

 

 

 

「…ゲヘナ学園三年、不知火颯、颯でいいよ、君は?」

 

 

 

「私はトリニティ正義実現委員会副委員長の羽川ハスミです」

 

 

 

 

「分かった、羽川」

 

 

 

 

 

「今回の件は貴方に一切の非は無いとして不問と致します」

 

 

 

 

『え!?』

 

 

 

「?」

 

 

 

これは驚いた

まさか見逃してくれるのか?

 

 

 

「ふ…副委員長!いいんですか?」

 

 

 

「構いません、それにトリニティに一切被害も出ていない状態で無実の生徒を制裁するなんて正義実現委員会として許されません」

 

 

「で…ですが…」

 

 

 

「これは私の判断です、従ってください」

 

 

『わ…分かりました』

 

 

 

 

「ですが不知火颯さん」

 

 

 

 

「?」

 

 

 

「正義実現委員会として今回のこの騒ぎの報告を上層部にしなくてはいけません、なのでIDの提出をお願いします」

 

 

ID……

確かモモトークとかに用いられるやつだよな

連邦生徒会に提出すればそのIDで相手の所属学園や学年等が分かるらしい

 

 

住んでるところとかそういうのがバレないのならいいか

 

 

 

「分かった、これでいいか?」

 

 

俺は携帯を取り出して羽川にID情報を見せる

 

まぁIDが欲しいってことは俺が本当の事を言っているのかとか真意を知るためだろうしここは渡しておこう

 

 

 

 

「はい、確かに確認しました」

 

 

 

俺は携帯を片付ける

 

 

 

 

「不知火颯さん、次は気を付けてくださいね」

 

 

 

「分かった気を付ける」

 

 

俺は少し笑顔になってしまった

こんなに話を聞いてくれる人がちゃんといるんだなと

 

 

「…?何を笑ってるんですか?」

 

 

 

「いや…羽川って優しいんだなと思って」

 

 

 

「な…!?何を言って…?」

 

 

「だって本来は敵同士なのにこうして見逃してくれるなんて優しいんだなって」

 

 

 

「!!?////」

 

 

羽川の顔が急に真っ赤になった

うん?どうした?

 

 

 

 

「と…とにかく!//次からは気を付けてください!」

 

 

 

 

「?分かった、ありがとな羽川」

 

 

 

 

俺は御礼言ってゲヘナ自治区へと戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻りました」

 

 

 

「……さっき何があった?」

 

 

 

「トリニティ自治区で問題がありましたが無事解決しましたツルギ」

 

 

 

「そうか」

 

 

 

「被害も無いためティーパーティへは報告はしません、仕事に戻りますね」

 

 

 

「分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

(羽川って…優しいんだな)

 

 

 

「!!///」

 

 

落ち着きなさいハスミ!

彼はゲヘナ生徒よ…

 

 

私達は対立してる状態、友好になることなんてないのよ

 

 

……でももしエデン条約が結ばれれば……

 

 

 

私は今日不知火颯からもらったIDを見た

 

 

 

 

連絡は…してもいいのかしら……//

 

 

 

 

そう思った心を抑えて私は携帯をポケットにしまった

 

 

 

 

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