昨日のシャーレの先生の護衛任務が終わり翌日
風紀委員会では穏やかな日々がやってきた…
「颯、手伝って」
「やだ…帰っていい?」
「だめ」
そんな日々はやってこなかった
次の日も書類仕事なんてよくやってるよ本当に
用事があるから来たのにまさかの書類仕事かよ
「颯さん!手伝ってください」
「やです」
机仕事なんて一番嫌いなのになんでだよ
「風紀委員長や行政官相手にそんな風に出来るの颯先輩だけですよ?」
チナツが俺にそんな風に言ってきた
「チナツ~ヒナやアコが虐めるから助けてくれ」
「あの…私に飛び火するので勘弁してください…」
冷静にフラれた!
「じゃあ……イオリで!!」
「じゃあって何だよ!?私をついでみたいに言うな!」
書類仕事しながら俺に的確につっこんでくれるイオリ
「流石だなイオリ!」
親指を立ててグッドをする俺に対して
「そんなこと言ってる暇あるなら仕事を手伝え颯先輩!」
イオリにも怒られた…
「まったく…なんで戦闘は強いのに日常はこんなに腑抜けてるんですか…」
「いやぁ~それほどでも~♪」
「ほ!め!て!ま!せーーん!!」
アコは俺の目の前に人差し指を指して言ってくる
「まったく…ヒナ委員長、このお邪魔者どうします?」
「好きにさせておけばいいわ、それに颯にはこの後風紀委員の強化練習で死ぬほど頑張って貰うつもりだから」
ヒナの声に圧を感じる…
怖いわやっぱりこの子
俺はソファから立ち上がってヒナの傍に行く
「てか仕事っていつもどんな内容なんだ?そんなに風紀委員会に来るもんなのか?」
「!!?///……」
俺がヒナの顔横に行って書類の内容を確認して聞いていると何故かヒナは顔を赤くしていた
「?ヒナ?どうした?」
俺はヒナに詰め寄ったが顔を赤くしたまま俯き続けるヒナ
「どうしたんだ?…なぁア…」
「な…!なにやってるんですかぁぁぁ!!!?////」
風紀委員本部に轟くアコの叫び
その声に俺も風紀委員メンバーも皆耳を塞いだ
「はぁ…はぁ…」
アコが息を切らしてる風に見えたから俺は人差し指を耳の穴から離した
「なんだよアコ?急に大声だして何やっ…」
アコが俺に詰め寄り俺の首元を掴んでぐらぐらと揺らし始めた
「ふざけてるんですか!?バカなんですか?今自分でヒナ委員長に何したかわかってるんですかぁぁぁ?///」
ヘイローを持ったキヴォトス人は普通の人間より力も握力も多分2倍ぐらい違っている
ヒナも自分の体格以上のマシンガンを持っているのに扱えてるだけじゃなくそれで息どころか常に冷静だ
なので俺が力勝負してもまず勝つことはない
そんな状態でぐらぐらと揺らされたらそんなの
「あ……あ…こ…や…め……」
「そんなこと私だってしたことないんですよ!?なのにそんな羨ま…ううん!淫らなことをして許されると思っているんですかぁぁぁ?!!」
「ア…アコ!とにかくストップ!それ以上はダメ!」
「は…!ヒナ委員長」
「……………」
「あ…颯先輩気絶してる」
「そりゃ颯先輩キヴォトスの外から来た人間だしな…力も握力も全然違うはずだしな」
「あぁ…まだ頭がぐらぐらする……」
「大丈夫ですか?颯先輩」
「チナツ~ありがとな」
俺はチナツから水を貰う
あれから俺は数十分程気を失っていたらしい
「ふん!颯さんが悪いんですからね」
「まじで分からん…まぁ俺が悪いってことにしとくよ」
そしてそのまま俺はヒナの方を向く
「ヒナも悪かった、ああいうのが嫌ならもうやらないようにするから」
と言うと
「べ…別にそんなに気にしてないから…いい…私こそ…///」
また顔を赤くするヒナ
本当にどうしたんだ?ヒナ
「むぅぅぅ!!!」
アコはなんかうねり声出してるし
まぁいい
「それより書類っていつもどんな内容のが多いんだ?」
俺がそう言うとアコがうねりをやめて俺に言ってきた
「はぁ…いつもあのパンデモニウムのタヌキ共が仕事をしないせいでその仕事を全て私達でする羽目になってるんです!しかもあのタヌキ共嫌がらせと分かってて毎回意味が分からない内容や下らない内容の書類まで送ってくるので本当にイライラしてるんですよ!」
「ふーん…なるほど」
「それでもお優しいヒナ委員長は嫌な顔一つせず全ての書類をこなしてるんです!流石は我らがヒナ委員長です!」
「アコ…」
「またアコちゃんが暴走してるよ」
「アコ行政官の悪い所ですからね」
そしてアコは俺の方を向いて言った
「ですから!颯さんもヒナ委員長を見習って書類仕事してください!」
「……………」
うん分からん
「颯さん!返事は?!」
「やらなかったらいいじゃん」
「はぁ?!パンデモニウムにそんなことしたらどんなめんどくさい事があるか分かってるんですか?!」
やらなかったらそんな事してくるの?
まぁだとしても…
「そんなの知らんよ、権力持ってるやつがなんでもありとかそんな理屈通ったらだめでしょ?」
「な…!?ですがね!」
まったく…いずれ話を一度はしないといけないと思っていたけど…これは動かないといけないか
「ヒナ」
「何?」
「もうそろそろパンデモニウムからの通信がくるんだよな?」
「…?何をするつもり?」
ヒナが微妙な顔をして見てくるが
俺は笑顔で言った
「俺は風紀委員会ではヒナですら制御出来ない存在なんだろ?だったら権力を振りかざす相手には別の勢力をぶつけたらいいんじゃないか?」
俺はそう言ってパンデモニウムソサエティとの通信を待った
ピコん!
「キキキキィ!ちゃんとやってるか?風紀委員会の諸君!そして空崎ヒナ!」
通信画面に現れたのはあの暴君羽沼マコトだ
俺はヒナより前に出て声を出した
「よう、羽沼マコト」
俺が画面に出てきて声を出したのを見て少し表情が変わった
「貴様は…あぁ、あの時仕留め損ねたゲヘナのお荷物か、キキキィ!空崎ヒナの影に隠れて学園生活を贈れているだろうな」
「相変わらずだな、あの時弱者に部隊まで派遣してボコボコにやられた暴君の台詞とは思えないな」
「キキキキキキィ!貴様そんな口を聞いていいのか?私の指示一つで更に風紀委員会の仕事を重く出来るのを知らないのか?」
「ふーん…それがお前の答えってことだな?」
俺はイオリに顔を向けて刀袋を取ってくれと合図をした
イオリは察してくれたのか刀袋を取ってこちらに投げてくれた
イオリ流石だな
俺は刀袋から刀を取り出す
「なんだ?それで私達に歯向かうのか?」
笑っているマコトを置いて俺はその言葉を聞いた後刀の柄を握り刀をゆっくり抜いて…そしてそのまま力強く刀を鞘に戻した
風紀委員会本部にチャキンと音が鳴る
……バリン!
「な!なんだ?!何があった?!」
「花瓶が割れました!」
「な…なんだと?…」
冷や汗を流すマコトを置いて俺は言葉を続けた
「羽沼マコト…俺は風紀委員会に所属しているがヒナの下に付いてる訳じゃない、お前が言っている権力ってやつも俺の前じゃ何の意味ももたないからな?」
「な…!?」
『………』
風紀委員会皆静寂になってるな
お通夜状態みたいだ
「風紀委員会に何をしようが俺がその気になればお前を捻り潰す事も容易い事を分かっておけ」
「ぐ……貴様…!」
「ゲヘナのトップというならトップとしての働きをちゃんとするんだな、次もしお前が俺の知る範囲で権力で横暴なことをしたその時は…分かってるな?」
刀の柄を握りまた刃を見せる
それを見て冷や汗が止まらないマコト
そして唾を飲んで言葉を出した
「わ…わかった…貴様の言葉を呑もう、これでいいか?」
俺は目を閉じて思いっきり威圧と笑みを浮かべてこう言った
「その言葉が真実であることを信じているよ」
「ヒィ!」
その言葉の後通信が終了した
俺は一息入れて言った
「まぁ様子見だな…」
と俺はヒナ達の方を見たが…
『…………』
皆は俺から離れていた
あれ?俺なにかしましたか?
ちなみにあの遠隔の壺破壊は事前に破壊するための小型爆弾を仕込んでいたので俺の能力でもなんでもない