橙色の鉄砲玉の記録   作:D-4466

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探索

あの後、俺たちは手分けして先程戦闘があった場所の周辺を探索していた。

博士曰く、連中のベースキャンプなどを発見できれば調査の足掛かりになるからだそうだ。

その時グラートが声をあげた。

 

「おいおいおいマジかよぉ!!!オレンジスーツ!久しぶりに見たぜ!!」

 

一旦皆でグラートの所に集合した。俺の目の前にはオレンジ色の鉄の巨人が鎮座している。これのいったいどこがスーツなんだ?

ウェイクがそれはもうニッコニコでオレンジスーツを弄っている。

 

「どうだ?どこか異常はあるか?」

 

「いや、全く問題なし。普通に動くよこれ。」

 

その言葉を聞いた瞬間グラートの顔がぱぁっという擬音がふさわしいほどに笑顔になった。

まるで新しいおもちゃを買ってもらった子供のようなテンションでオレンジスーツに抱きついて頬擦りをしている。

 

「もしかしてこれ持って帰るつもりか?」

 

「あったりめぇだろ!!馬鹿かテメェ」

 

「いやぁ、私は別にどうでもいいんだが...たぶんこれ持ち帰ったら速攻没収されて解析に回されるだけだぞ?」

 

「ヤーッ!!」

 

「さっきからガキかお前は...」

 

博士からの衝撃のカミングアウトにグラートは抵抗するが...呆れた様子のヴェスターに嗜められてしまった。

 

「じゃあここでだけでも乗らせてくれ!頼むッ後生だから!!」

 

「...はぁ、ボロボロにして上に文句言われても知らんぞ。」

 

「そんときゃ最初から何もなかった!!」

 

今度はここであのデカブツに乗るとか言い出しやがった。

俺にしてみればこんな森の中じゃ小回りも効かないただのデカい的に成り下がるようにしか思えないのだが。

 

 

 

 

 

 

 

結局、調査の足掛かりになるようなものは見つからなかった。

先程殺した隊員の端末もイジってみたが内部配線がテルミットで溶かし尽くされ使い物にならなかった。こんな小さいものにどうやって仕込んだのかとか、何がトリガーになったのか気になるが...おおかた異常な技術とかいうものだろう。昨日の今日で自分の中の常識が崩れまくっているのでうんざりしてしまう。

 

 

それからは複数に別れて島全体を探索することになった。

ヴェスターはウサギになって行動するため複数人でいるとそのアドバンテージを活かせないことから単独で動くこととなり、グラートとウェイクはオレンジスーツの調整のため、しばらくはその場に留まるそうだ。

そして残った俺と博士で探索をすることになった。

 

しかし、探せど探せどなにも見つからない。この鬱蒼とした森の中では草木に阻まれて視界が通らず、普段よりも神経を研ぎ澄まさなければならない。何せただ落とし物を探してるとはわけが違うのだ。もしかしたら、木の上に化け物がいて襲いかかって来るかもしれない、そこの茂みに化け物が隠れていてこちらを覗いているのかもしれない。いや、この考えすらもナンセンスかもしれない、俺が今まで生きてきた世界の常識などもう存在しないのだから。

一瞬でも気を抜いてはいけない、そう自分に言い聞かせる。

 

ふと、後ろからガサガサと音が聞こえた。茂みで何がいるのかがわからない、少しかがみ込んで様子を見る。

次の瞬間、茂みから黒い塊が躍り出る。

即座にコード重機関銃をそれに向かって放つ、運の良いことにそれに銃撃は有効だったようだ。黒い塊は地面を滑りながら倒れる。

 

今のはなんだったのか、蜂の巣と化したそれをよく見れば立派な猪だった。 

 

「肩の力を抜け。弾がいくつあっても足りんよ」

 

後ろから博士にそう言われる。

それもそうである。

 

「もう暗くもなってきた、少しここらで休むぞ。ちょうど肉も手に入ったことだしな。」

 

 

パチパチと燃える炎が俺たちの顔を照らし出す。

枝に刺した猪肉も頃合いだろう。勢いよく齧りつく、

 

「美味い」

 

「これはお手柄だな、後でグラートの奴らにも自慢してやろう。お前らがひもじい思いをしてる間に私たちは新鮮なジビエを食べていたぞってな。」

 

相変わらず博士は性格が悪い。

それにしてもこの肉は美味い、豚肉と違ってかなり歯応えがあるが、それが美味い。牢屋の飯は当然のことだがそこまで美味くはなかったからな美味さに自然と涙が出てくるよ。

 

「そういやよ」

 

ニヤニヤした博士が話しかけてくる。人が肉の美味さに感動している時に失礼な奴だ。

 

「お前なんで死刑になったんだ?」

 

さらに失礼な質問が飛んできやがった。こいつにデリカシーというやつはないのか?

 

「資料に書いてなかったのか?俺がヤクザだったってことは書いてたのに?」

 

「いいじゃないか、聞かせろよ〜」

 

「銃刀法違反と殺人だよ、これで満足?」

 

仕方なく質問に答えてやる。下手に断るとしつこそうだからな。

 

「へぇーそれで?何人殺した?」

 

「これも書いてなかったか?1人だよ。」

 

「いや、そっちじゃない。今まで何人殺した?」

 

「さぁな、てかやっぱり書いてたろ」

 

「どうだかね」

 

はぐらかしやがった。さっきからこいつの会話の意図が掴めない。もしかして常識が通じないというのはこの業界の人間にも該当してしまうのか?

 

「こんなこときいてなんのつもりだ?」

 

思い切って聞いてみる。こういう手合いにはダイレクトに聞くのが一番いい。

 

「なあにただの暇つぶしだよ、こんな真っ暗な森のなか明かりはライト一つに月明かり、強いて言うなら火があるくらいなわけで、探索なんて出来るわけがないだろう?」

 

「なら寝ろ!」

暇つぶしに聞くことじゃないだろ!相変わらず趣味の悪いやつだ。

 

「寝てもいいが二人して熊かなんかに襲われたら目も当てられないぞ?」

 

「交代で寝りゃいいだろ」

 

「お前が裏切らない保証は?どこにもないだろう?少なくともお前は死刑囚どこに信じられる要素があるんだい?」

 

「……」

 

「ほら、この討論は君の負けだ。早く身の上話でもしてくれよ。」

 

はぁ、と俺はため息をつく。完全に言いくるめられてしまった。もはや観念するほかないだろう。

半ば冷えてしまった肉を頬張って、目の前のクソムカつく顔面に拳を入れるのを我慢しながら、気分は乗らないが俺の身の上話を始める。

 

 

 




D-4466以下Dと呼称「オイテメェ、、、」
主「ヒエッ」
D「なんでこんなに投稿日が空いたんだ?」
主「ほ...他の小説が思いの他伸びまして...」
D「それも最近投稿が止まっているが?夏休みはどうした?」
主「怠惰な生活送ってたらなくなりましたぁ!!え!?は!?ちょっ待tt」
ここでインタビューは終了している。
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