「・・・。」
神が去ったからか小さな女の子は私を睨んでいた。
「・・・敵対するつもりはないから警戒しないでほしいなあ。」
私がそういうが彼女は警戒を解くつもりはないらしい。
現状の私は霊的な分身であるため本体を戦闘ができるわけでもないが、それでも一般的な霊に負けるほど弱くはない。
だから卒業生?というやつがいない現状私と戦闘になることは避けたいはずだけど・・・。
彼女は警戒を緩めない。それもそうか。全くしらない人が急に現れたら誰だって警戒する。
「もし、敵対するつもりがないならとりあえずは今はここから出ていって。」とそう言われた。
彼女の近くには不思議な男と神に魅入られた少女がおり彼女はそれをかばうような立ち位置にいる。
彼女が一人なら話をすることも可能だったかもしれないが、どうやら今はそんな会話をするような状況じゅないらしい。
「まっ。いっか。じゃあね、面白幼女ちゃん。また君に会うことがあるだろうからその時に。」
私はそう言って分身の霊を消した。
東京の夜景を高い場所から見る。
「・・・うん。神さまとの戦闘。やっぱり、面白くて危険な幼女だな。」
正直神さまとのレスバの間にやりたいことは本体でやったためもうすでにやることはなかった。
何をするのか考える。
彼女についていくのもいいかもしれない。神さまの分霊。それこそ分霊の中でもかなり高位な分霊に喧嘩を売る幼女。彼女はこれからのことでいいネタになるだろう。
だが、彼女の行動原理や実際の行動はともかく一応彼女は善よりの人間だ。
それならもっと見張っておくべき相手がいる。
「霊の成り代わりは怖いよね。・・・もっとも、降霊術とかならまだいいんだけど。」
そういいながら、H城址を見ればものすっごい呪物をもった人たちが見えた。
それを止めにいこうと思ったがやめる。
H城址にいる霊・・・それはあの幼女の戦力アップに大きく貢献するだろう。
私が直接かかわるよりも何かしらの因縁をつけて幼女とあの成り代わりをぶつけてみても面白いなあ。と感じたからだ。
まあ、巻き込むにあたって命の危機なんかがあったらもちろん死なない程度にフォローはするつもりだが。
「でも、君は見過ごせないよ・・・。」
私の目の前には廃れた神社に居座る堕ちた神がいた。
確かにあの幼女に渡せば戦力になるだろう。
だが、単なる神ならばともかく今目のまえにいる
あの幼女は一般的な人よりは身体能力も高い。しかし、それは身体能力のみで単なる霊的な術や対策はなさそうに見えた。
だからこそだ。この神の近くでは全てのものが穢れに堕ちる。
「ただただ、堕ちるならいいけど周りを巻き込むタイプは許せないね。」
そういいながら、相手の呪いを跳ね返す術や身体能力を高める術。呪いを軽減する術を使う。
「堕ちた神いや祟り神よ。その穢れを討ち祓い、呪を解きたまえ。」
ポンッと音が鳴る。
すると、私の後ろには祟り神が恐れおののくような気配が急に現れる。
「自身の
次の瞬間には堕ちた神は灰となって消滅していた。
「・・・はは、さすがに疲れる。」
もしあの神と真っ当な戦いをしていれば、私とてただではすまないだろう。
だからここまでして倒したのだが。
多大なエネルギーの消耗を伴うこの術はいつもは使うものではない。
「面白いのは好きだけど疲れるのは嫌いだなぁ。」
そう思いながら、私は家へと帰るのだった。
次回からは卒業生集めに入ると思われます。