帝国遭遇狂騒曲 異説・ダゴン星域会戦成らず   作:narrowalley

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 春休みの宿題を夏休みの宿題にそっと差し込んで提出している気分です(震え声
 感想を寄せて頂いた方、お気に入りに登録して頂いた方、投票して頂いた方、誤字報告して頂いた方、そしてお読み頂いた方、ありがとうございました。
 どうにか、完結まで漕ぎ着けたのも皆様のおかげであります。本当にありがとうございました。
 頂いた感想により、新しいアイデアが思いついたり、推敲の切っ掛けになり、本作は出来上がっております。また、鋭い考察や新しい視点に、ドキッとさせられ楽しませてもらってます。感想への返信は出来ておりませんが、重ねて感謝申し上げます。


9.あとがき

 想像してたより、多く頂けた感想から、こちらの狙い通り、いや狙い以上に想像を膨らませたり、鋭い考察をされて楽しまれている方がいらっしゃったので、これはもう、フェザーンの扱いを含めた回答例の一つでも外伝として用意した方が良かろうという事で、でっち上げたお話です。例え本編より長くなっても外伝なんです!

 

 元々、フェザーン回廊が見つかり、同盟が決断を迫られる、というのは脳内設定にはあったので、そこを最初期プロットとし、色々こねくり回したり、付け足してみたりしております。頂いた感想でも散見されましたが、当時の同盟にとってフェザーン回廊が見つかるというのは、国際環境(国防環境?)の激変を意味しており、相当の大混乱を呼ぶはずなのですが、原作では、突然フェザーン自治領が成立して本伝に至ると、さらっと書かれており、いやいや、むしろそこが重要なんじゃ…という思いもあったので、妄想を具現化してみました。

 多分、最後のお話の頃のオリオン腕の辺境域は雑に言うと戦国時代一歩手前。暗殺教団(地球教)と邪教を(民主主義)信奉する南蛮人(同盟)が手を組んで対馬か蝦夷地(フェザーン)に拠点を設けて、麻薬や火縄銃他需要がある商品をあらゆる層に売り捌き、被差別民(棄民)に船や武器にノウハウを流して、治安悪化を(プレイヤーとして市場参加を促し)促進し、更に麻薬や兵器を売り込むマッチポンプ。支払いの()()に人身売買(サジタリウス腕への誘拐移民)も嗜む。地獄かな?ここまでやっておいて、古き良き時代とか吹聴しつつブランデー紅茶をキメるくらいに面の皮が厚くなれば同盟も一端の覇権国家と言えるでしょう!このまま行けば、辺境に似非ラインハルトやぷちロイエンタールのような梟雄が生まれて面白そう(無責任

 私的には同盟的やらかし(香辛料の誘惑には勝てなかったよ…)や不発弾(FOC)を仕込めたのでそれっぽくなった、やや Good よりの Normal End くらいかなぁ?と思っておりますが、読まれた方はどうでしたでしょうか?

 前回のお話(正史で言えばダゴン星域会戦)から40年近く経過しており、流石にオリキャラ出さないと話が進まない。。。のとリハビリも済んだし…てことで固有名出して行こう!と相成りましてん。

 相変わらず同盟側の話だけで膨らみ過ぎて帝国側はバッサリカット。中々、帝国側のイメージが湧かないというのもあった。そんな中、kuraisu様の短編(百日帝崩御)が投下され、大変楽しく読ませて貰った上に、時代もたまたま近しい事もあって、一気に解像度がクリアーになり、ちょっと書いてみた。…けど、あかんわこれ…収拾がつかなくなるのがすぐに分かったので断念。供養代わりにここにぽい、と。

 

 …工作員が巡る辺境の地の一つに、この異説では帝位に登る事なく、盲いることも無い代わりに晴眼と讃えられることもなかった、素直に臣籍降下して、ジークリンデと一緒に辺境の一領主として、スローライフ…にはなってなさそうだな。。。中央(オーディン)で徐々に高まる、帝位を巡る対立による影響で不安定化の兆しを見せつつある辺境で、心ある貴族として奔走するマクシミリアン・ヨーゼフ(2世)の領邦を訪ねるとかどうですか?(チラチラ)

「あんた、遍歴商人なんだって?ここの御領主様の話はいい土産話になるよ、これを追加で買ってくれたら話してあげるよ!」

「はは、商売上手だねぇ女将さん。じゃぁそれもくださいよ」

「毎度あり。それで土産話だよね。うんうん。ここの御領主様、実は皇子様だったって知ってるかい?先々代だかの皇子様でほんとは皇宮暮らしで皇帝になったかもしれない貴人だったのさ!

それが、こんな辺境で一領主に収まったのには訳があってね…

 皇宮で一人の侍女と恋に落ちてしまったんだ。それも平民の侍女だってんだ、許されぬ恋と言うやつだね。この侍女も大変な美人さんらしくてね?大恋愛の末に、結婚を許してもらうために皇子の地位を捨てて、この辺境領主としてオーディンを侍女と出たってわけだ。勿論、御領主様の奥様はその侍女というわけさ」

「はぇぇぇ…そんなシンデレラストーリーが現実に存在するんですねぇ…」

「だよねぇ。おまけにここの御領主様、奥様を溺愛してて、側室や妾の類は誰一人作ってないんだよ」

「それはそれは…それだけ入れ込むほどの御内儀かぁ。一度はご尊顔を拝してみたいものですね」

 …とかいう会話をしながら城下町を通るとか、ニヨニヨ妄想が酷くなる。(エモくないですかねぇ!?)

 

 閑話休題。

 書いてる側としては、「2.或る放蕩者の帰還」と「4,5.香辛料」が最高に楽しかったです!いい年こいた大人たちが無理難題を前に頭を抱えながら知恵を絞るシーンとか。激論で盛り上がり過ぎて新旧国防委員長が取っ組み合い始めるとかそういうシーンも当初は考えてました。後、学者とか専門家の客観的(or歴史観)思考による問答で世俗的思考を持つ政治家(評議員)たちを辟易とさせるシーンとか、書き足したい事が後から湧き出て、盛り上がり過ぎた…

 プロットが途中で大きく変わったのは、「7.オリオネンタリズム(Orionentalism)」でして。

 元々、最終話にのみ向かう形で、最高評議会のシーンを書いたり、X論文の内容とか、議長の対銀河帝国政策とかをダラダラ書いていたのですが、このお話を読んで下さった方が想像を膨らませて、楽しめる余地を作った方が良いのでは?と考え直し、再度プロットを変更。

 意図的にX論文の内容や議長の具体的な政策を書かない形に変更。7話がとても短くなったのはその影響です。(結果的に他が膨らんだのでダイエットできたから良かった…)

 「4,5.香辛料」の最高評議会もどのような選択もできるように、やや機会主義的な雰囲気を醸し出す形に変更。実際はもっと長い会議で色々な帝国の情報を報告してるはずです。

 「自分ならこの着目点を別の角度から見た内容を報告する」

 「もっとここをアピールする」

 「そもそもここを指摘するべきだろう」

 というような気持ちを読まれた方に、湧かせる事が出来たら私的には大成功です。”コミュニティのメンバーの一人”として、読まれた方が評議員たちに報告するなら、何を伝えるか…X論文に書くべき対抗策とは…

 それに合わせて、最高評議会議長も機会主義者の面をより強く出す形に変更。

 これでどのような選択もできるようになったのではないかな、と。

 なので、実質7話オリオネンタリズムでこのお話は完結しています。「6.海賊航路」に最終話「FOC」は私が考える()()()()()()でしかありません。プランD-引きこもりを継続する-でもフェザーンからオリオン腕に乗り込むでも何でも有り得ると思います。最高評議会での報告内容が僅かに変われば。評議員の誰かの発言次第で。ちょっとの変化で方向性はいくらでも変わると思います。

 読まれた方が()()()()()()()「X論文」と「対銀河帝国政策」でもって、自由惑星同盟の未来を想像して楽しんで頂けたら本懐は遂げたもの、と思っております。

 

 

 

 

【使ったギミックとか登場人物】

〇避難星域

 前作の疎開作戦によって、疎開対象とされた星域。また疎開対象に住んでいた住人を指す事も。本伝の有名どころで言うと、エル・ファシルやパラスなんかがこの異説では疎開対象とされ、現在は無人惑星となっている。転じて、元疎開者が主流となる有人星域を避難星域と呼んでもいる。例えば、惑星パラスやその他の疎開者を多く受け入れたタナトス星域なんかがそう。

 ちなみに、この異説の設定では、同盟の行政域単位を以下のように定義している。

 星域(県)-星系(市)-惑星(町・村)

 ※()の中は分かりやすくするため日本の行政域単位で書いたが多分、米国の州制度とかが近いと思われる。

 作中では、以下のような地理設定をした。

 タナトス星域-タナトス星系-惑星マスジッド

              -惑星エコニア

 タナトス星域-(タナトス星系の)隣接星系-惑星パラース

 蛇足であるが、FOC成立前後から生じた、オリオン腕からの『避難民』や『移民(同盟政府の公式見解)』を後方星域(バーラトより後ろ)新植民星群に押し込める(移民教育です(政府発表))のであるが(白目※少し真面目に(同盟政府側に立って)言い訳すると、言語、価値観のギャップ、政治制度、同盟に来た経緯の齟齬など、とてもじゃないが、いきなり同盟社会に放り出されても受け入れる側双方が不幸になるのが分かり切っていた為、一時的に隔離してその間に準備しようとした)、後にこれらもひっくるめて”避難星域”に含めるあたり、意味や定義が複雑骨折している。(という後付け設定にして、本文中の揺らぎを誤魔化す)

 

 

 

オリオネンタリズム(Orionentalism)(X論文)

 造語です。探しても何も出てこないぞ!

 外伝のタイトルにもしてみた。名前はエドワード・サイード著オリエンタリズムをオマージュする形で造語化するのは決めていたものの、中々に据わりの良い造語ができない。

 日本語の語感優先ならオリオンタリズムあたりが気持ち良いのだが、流石に無理がある。。。

 辞書を色々漁って、Orientの元となったOriensに着目し、原義単位で分割して、Ori(昇る)-ens(在る) らしい(転じて、日が昇る⇒太陽が昇る方角⇒東方)ので、-ensをくっつければなんかそれっぽくなるんじゃね?

 Orion+ens → Orionens(オリオネンス:オリオン腕方面)とこじ付けた。ここまで来れば

 オリオネンス→オリオネント(Orionent)→オリオネンタリズム(Orionentalism)

 よし終了!……もう「X論文」でいいんじゃないかな。

 中身の元ネタは、まんまX論文。東西冷戦期に対ソ連封じ込め戦略の論拠となった論文。

 この異説での「X論文」の中身は読まれた方ごとに自由に設定してください。

 

 

 

〇FOC(フェザーン現地法人)

 もうここで解説するくらいなら感想を読んだ方が分かりやすいんじゃないかな!?(逆切れ)

 …もう、それくらい頂いた、最終話(FOC)の感想たちが、書いてるこちらが震え上がるくらいに鋭かったりネタバレだったりしたので…(まことに感想ありがとうございます)

 閑話休題(それはさておき)

 元ネタは東インド会社(オランダベースでイギリスも混ぜて西インド会社要素をトッピング)。東インド会社(蘭)の略称であるVOCが先にあり、どうにか再帰的にこじ付けられないか悩んだけど、(頭文字が)Vなんて(関連する単語)ないよ!

 妥協してフェザーンのFは諦めて”FOC”にしたけど、それでもまだこじ付けるには無理がある。悩んだ末に後世から見たら誤解したって事にしようそうしよう。

 実際の東インド会社というのは非常に歴史の長い組織(江戸時代を通じて出島の商館長の日誌とか読むと中々笑える)で、本国や現地の政争に巻き込まれたりしながら、時代によって変質していき、多くの人が認識しているアジアでの帝国主義の代理人と化していった、というグダグダ感が琴線に触れたので採用。

 今様にフェザーンをブラッシュアップするならば、国家(自治領)ではなく超巨大企業(GAFAクラス越え?)だよな…と思ったのでより企業色を強くした。

 意図して組織的統一性とか透明性を放棄している、ヒュドラ(多頭)的組織であり、意図せずして巨大化、複雑化している。同盟系(アンダーカバー)企業-同盟の各種勢力や組織がバックボーン-同士ですら、考え方、やり様は異なる(総論賛成各論異見)gdgdぶり。文章だけじゃ分かりにくい、だろうな…と思い組織概要図をでっち上げて併記してみたが、書いてる自分が見ても分かりにくい(白目)。現代企業を知る身からすると想像しづらいかもだが、経営層(トップ)の意識が統一されておらず、FOCという器の中でそれぞれの参加企業が自分にとって都合がいい時に好き勝手に動き回っており、(FOC)に致命傷を負わせない限り文句も言われない、相当にいい加減(ガバガバナンス)に見える。

 GAFAを比較対象としたが、国策会社故に利益至上主義としないから(そんなことより帝国いじめようぜ!)こそ成立する、宇宙暦時代のコングロマリットかカルテル(ふるくさくてうさんくさい)という表現が近しいのかも。

 同盟もフェザーン現地組織(地球教)も自身こそが主体であると考えているし、バイプレイヤーとして暗躍していると思ってもいる。これで何も起きないはずがなく…

 

 

 

ヨハン・ペーター(ジャン・ピエール)?(潜入工作員)

 オリキャラ。最初期プロットでは主人公だった。原作者様の初期短編集にある「流星航路」と「懸賞金稼ぎ」が好きで、それが大本にあったと思う。なお、原作者様の作品に沿わせるのであれば、宇宙放浪者の訳はスペース・ドリフターなのだが、私の趣味でスペース・ジョッキーとした。(コヴェナント脳)

 銀河帝国情報収集計画の一つであるヒューミントに参加したエージェントの一人で、オリオン腕を巡り、彼の視線から銀河帝国の風景を描く、という体で大冒険をするという。……終わる気がしなかったのでプロット破棄。

 最初のイメージでは、まんま「遠い昔はるかかなたの銀河系で…」から始まる”星の戦争”シリーズの「銀河系最速のガラクタ」の船長だった。

 でもやりたかったのは、考古学の教授なのに、遺跡を破壊したり盗掘紛いな事もしちゃう、鞭捌きが得意で全体主義が嫌いな、フェドラハットがトレードマークな御仁の冒険だった(中の人(演じてる人)一緒だ)。なんとなくキャラ造形にその名残が伺えたりそうでもなかったり。最後は宇宙海賊か遍歴商人繋がりから知った、フェザーン回廊(海賊航路はこの回廊の一部を指していた)を用いてサジタリウス腕に帰還するというプロットがあった。……どうにも終わらせる気があるのか自分でも疑わしいのでこれも破棄。

 導入部とフェザーン回廊の『再』発見者として再利用した。ただ明言はしてないので、彼でも彼女でも全くの別人でも複数人でも行く時と帰る時で人数違ってもOK。なように曖昧にしてますので、好きにお使いください。(サバイバビリティはポプランか黒猪(悪運強すぎぃ)と同等クラスと設定してあるので銀英世界でアクション物が出来そう!)

 

 

 

〇コーネル・ヤングブラッド

 やらかした。

 最高評議会議長を二期歴任した。パトリシオ政権以降、順調に大物化して、最盛期はヨブ様並みに影響力を保持し、適当な子分を議長に自分は委員長として、タンデム体制でパトリシオ路線(国力涵養)下でバランスを調整しつつも、同盟軍の強化と国防委員会の勢力伸長に腐心していた。自身の総仕上げとなるべき政策の一つであった第八次宇宙艦隊改編計画に失敗(長期政権の弊害や、冷や飯を食わされ続けたヤングブラッドの対立者たちを軽視したのも敗因の一つではある)して、派閥の崩壊と影響力が激減したのもあって、収拾をつける事ができずに中央政界を退かざるを得なかった。そのやり口から、警戒されて引退後も監視されているし名誉職で飼い殺しはパトリシオ元議長に倣うような。

 また、そのやり口も法的に制限されるようになった。もし、未来でヨブ様が政界に登場しても、本伝のような事(アイランズ委員長代理)が出来なくなってる可能性が高いのでどうしましょう。

 

 

 

〇オルトリッチ・レイノルズ

 姓はオリジナル。苦労人兼便利屋。元統合作戦本部長で退役大将。

 正史との年表を整理すると、元帥量産帝の大親征後間もない頃に退役していると思われる。ひょっとすると同盟崩壊待ったなしの大親征時代に軍トップを勤めるとかいう修羅場を経験しているかもしれんと思うと色々と感ずるものがある。

 この異説では(統合作戦本部長)在任記録を更新した。便利すぎるのが悪い。

 ヤングブラッドとは疎開作戦以来の付き合いとなる。

 同期や同世代の軍人からすると恐怖の対象。

 嫌がらせのつもりで左遷させたら、人材を掘り当ててきたり、トラブルを押し付けたら思わぬ形で解決してシンパを増やして帰ってくる。当代一の実力者である大物政治家(ヤングブラッド)(国防委員会の親分)と面識もあって仲も悪くないので、やり過ぎると睨まれて(軍人として)終わる。

 尚、仲良くしても(オルトリッチの)トラブルに巻き込まれるので実力が無いと自分だけ沈むので良し悪し。

 途中からもう手が付けられなくなり、さっさと軍トップに座って頂き、宜しくやって頂く方が同盟軍も幸せになれる、と判断された。政治信条的に煙たがっていた国家元首にすら半分本気で慰留されるくらいには名物本部長であった。

 

 

 

〇グエン・ヒエップ・クアン

 現職統合作戦本部長で大将。オリキャラ。

 本伝のグエン少将の一族ではない。グエンというのはベトナムでは凄く多い姓名らしい。田中、鈴木みたいな感じ。

 オルトリッチ派閥ではないが近過去の偉大な先輩ではある(未だにオルトリッチシンパが統合作戦本部にも国防委員会にも多数いるしで)ので恐縮している。

 ※オルトリッチはもう退役済みで(高級)軍人生活に辟易としていたので、院政だとか大御所政治なんてする気も無いし、軍関連の名誉職すら断っている。

 現職国防委員長であるボリス氏とは仲が良い。ボリス氏に絆されたという設定。

 同盟軍の強化政策復活に向けて国防委員長と二人三脚で頑張ってたら、「大穴」が開いてる事を知らされてどえらい苦労を背負いこんだ。フェザーン回廊の軍事的な工作や、イゼルローン回廊への対策やら、以後の同盟軍の基本戦略の構築を背負い込んで、多分過労死に一番近い同盟軍人。

 

 

 

〇ボリス・ワーウィック

 現職国防委員長。オリキャラ。40代という設定。

 惑星パラス出身で、疎開先の惑星パラース選出の下院議員。疎開させられた避難星域の政治的連帯の旗頭の一人で疎開解除に向けて頑張ってたら「大穴」が開いてる事を知らされてどえらい苦労を背負いこんだ。今回の異説では、同盟の対銀河帝国政策の方向性を決める重要な決断のきっかけを作ってしまった。

 素人臭さが抜けない政治家のイメージで作ってみた。ちなみに、この人に関しては名前にも姓にも役柄の意味を込めて設定してある。

 ボーナスとして、原作のとある人物の祖先という裏設定もあったりして、その子孫がとある『事件』に関与するとかしないとか。

 

 

 

〇最高評議会議長

 オリキャラ。プロットを変更した際に性格も性別も変更された。結局名前作らなくてもどうにかなりそうだったので、役職名のみとした。そういや女性議長って出て来なかったよな…と思い、女性にしたら、イイ感じに性格が定まりだしたのでそのまま行った経緯がある。

 ベースは”鉄の女”とあだ名された英国宰相。もっとも、ほとんど原型は残していない。

 ポピュリスティックにその場その場で立ち位置を変える事で生き残り、出世し、ついには最高評議会議長にまで上り詰めた女傑。なので、本格派政治家を自任するヤングブラッドとは相性が非常に悪かった。(第八次宇宙艦隊改編計画頓挫の裏側で色々画策していた一人でもあったのもあって、ヤングブラッドとの関係は”心温まる休戦交渉中の敵味方”(なにかのまちがいで死ねばいいのに)くらいの間柄)

 作品内では必要があってポピュリスト的に振舞わせたが、本質ではない(という設定)。市民の動向に敏感であり、市民のニーズと同盟の今の方針(国力涵養)が矛盾しないようにしつつ、自分の立場をより強固にさせる事(初めて有効性のある対銀河帝国政策を打ち出した)が出来るのだから相当に有能(という設定)。

 

 

 

〇フェザーン男爵

 オリキャラ。特に固有名無くとも困らんやろ、という事で役職名のみ。

 帝都オーディンの貴族界で無視できるが目障りな感じの厄介者の中から「条件にあった」者を選び出して叙爵させた。

 初代はさておき、二代目以降は、自身と家を守る事のみを本分とする、”立派な操り人形”である事が求められており、生まれた時はともかく、爵位を継ぐ段階では皆似たような感じになっているので個人の名前も必要なし。角を矯めて死ぬような畜牛(フェザーン男爵)に存在価値は無い。次の牛持ってこい。

 良く言うと、本伝より多少近視眼的で少し金銭に溺れるマリーンドルフ伯フランツ。悪く言うと、行動力を取り上げられたランズベルク伯アルフレットくらいが家宰達(FOC)からすると理想とされている。

 

 

 

〇レオポルド・ラープ

 名前だけ。

 本当に便利だな。とりあえずこいつの名前だしておけば、「あ、これは終わった」と思わせる事ができるんだから。

 正史ではフェザーン自治領初代自治領主(ランデスヘル)に成り上がったが、今回の異説では、幽霊現地法人(FOC)の事務局長から始まり事務総長にまで組織を巨大化させただけ。代わりに、多分正史より長生きはしてるんじゃなかろうか。

 規模は正史より小さいが自治領-国家-と言う枠組みに縛られない企業な上、商いに関してはサイオキシン含めて無制限無遠慮に派手に取り扱っているので、正史以上に混沌としていると思われる。国家並みとはいかなくとも、フェザーン自治領では持つことの出来なかった「あれこれ」を持つことが出来るので、それが地球教にとってどう影響するのかが気になる所ではある。

 なお地球教は間違いなくオリオン腕の先、サジタリウス腕に”何かしらの存在”を感知している。でなければ彼、ラープを送り込まない。FOC成立時点においては双方の利害(銀河帝国の弱体化)が一致しているため、気付かないふりをしつつ自分達にも都合がいいように組織(FOC)を肥大化させ、実権と同盟の実体を把握しようと努めている。サジタリウス腕が出来た事をオリオン腕が出来ない理由はない…

 

 

 

〇社会秩序維持局

 地の文だけじゃ面白くないし、帝国側の視点が欲しくなったので、登場。うーん、便利ry

 同盟の存在がオリオン腕で明るみになった時、関係各所から吊し上げ(物理)られそう。

 ちなみに、この異説では同盟の手が辺境域を中心に伸びているので、同盟人を取り調べて廃人とかにする(虐待)と、間違いなく(現地組織経由で)報復される。それでなくても辺境の民からの恨みは抜群なので構成員の殉職率だけで言えば、(対同盟)戦時の帝国軍以上に危険な職場なのだ。(白目

 本伝のラング先生かミヒャールゼン提督並の優秀な人材でないと、定年まで(文字通り)生き残れないんじゃなかろうか。

 




 ここまで読んで下さった方はまことにお疲れさまでした。
 銀英伝二次の盛り上がりに僅かなりとも加担できたら本懐です。(本当にありがとうございました)
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