〜弾薬のない鎮守府〜 執筆 ヤマメ 投稿 晴朗波   作:晴朗 波

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第十章

栗原「夕立は…もう少し考えさせてくれ、だが、解放の方針でいく、対策と…全員からの承諾が必要だ…」

 

古鷹「確かに…そうでしたね…すいません…」

 

古鷹は謝罪と同時に俯いた

 

だが、希望がまだあると信じて目を瞑り

 

顔を上げ、ぎこちないが笑顔になる

 

栗原「大丈夫だよ、古鷹がそういうなら俺もそうする、

 

だから気にしないでなんならじゃんじゃんと案を出して行って欲しいな、

 

俺1人じゃ出来ないことも沢山あるからさ…

 

しかも、これからは補佐として頑張って貰いたいしさ!」

 

そう言うと安心したのか古鷹の顔は更に笑顔になり、

 

いつもの古鷹のような優しい顔になった。

 

栗原「……久しぶりだな……」

 

古鷹「ん?なにがですか?」

 

栗原「ただ…久しぶりにこんな楽しくて…そして、古鷹の優しい顔を見たなってさ…」

 

こんな時間がもっと続いて欲しいなと2人は思っていたその時だった。

 

テンテカテテテンテカテテテテン

 

栗原のiPhoneの音が病室内に響いた

 

古鷹「ちょっと〜!マナーモードにしておいて下さいよ〜!ここ病院ですよ〜!」

 

古鷹は頬を膨らませて軽く栗原を叱る

 

栗原「ごめんごめん」

 

そう軽く謝罪する

 

そして、iPhoneの画面を見ると「宛先に鎮守府」と書いてあり、すぐに出ようと思い外にでようとした

 

栗原「ちょっと出るね」

 

そう言うと栗原は病室を出て廊下を走り、奥の方まで行き立ち止まると、通話ボタンを押し、耳に携帯を押し付ける

 

栗原「どうしたの?…………え?」

 

タッタッタッタ

 

栗原は走って病室に入る

 

古鷹「栗原さん!廊下を走ると危ないですよ!」

 

また、古鷹は栗原を叱る

 

栗原「ごめん!ちょっと鎮守府の方に急用ができたから戻るね!」

 

古鷹「は、はい」

 

返事を聞くと栗原は病室を急いで出て廊下を全速力で走った。

 

奥を見ると、担当の軍医がこちらに歩いてきておりこちらに気付いたのか近寄ってきた

 

軍医「栗原さんお話が…」

 

栗原「すいません!後でお願いします!それか古鷹にお話ください!」

 

軍医「しょ、承知しました」

 

そう言うとまた、走った

 

階段を下りそして、病院を出た

 

「一体なぜ…こんなときに…」

 

 

 

〜病室〜

 

コンコン

 

軍医「軍医の群勢(ぐんぜ)です、入りますね」

 

そう言うと群勢はゆっくり扉を開け入ってきた

 

そして、ベットに近寄り近くにあった椅子に座った

 

群勢「調子はどうですか?」

 

古鷹「まだ、痛みはありますが、全然体は元気ですよ」

 

群勢「そうなんですね、良かったです、そこでお話があるんですけど良いですか?」

 

古鷹「は…はい」

 

群勢「それではですね、古鷹さん……………」

 

古鷹「え?本当ですか?」

 

その頃提督は鎮守府に向け衣服の乱れも気にせず汗も気にせず風の如く走っていた

 

栗原「はぁはぁはぁ!見えた!後少しだ!」

 

そして栗原は最後の力を振り絞り鎮守府へと突入した

 

そして、執務室へ続く廊下を走る…

 

バタン!

 

大きな音と共に扉が開き

 

執務室に突入した

 

霧島「提督!」

 

栗原「敵の状況を説明しろ!」

 

霧島「はい!敵確認艦

 

旗艦と思われるル級一隻

 

リ級二隻 ホ級一隻 イ級二隻です!」

 

栗原「なぜ、こんな所に主力級の艦隊が?!索敵機能は万全だったはずじゃ?!」

 

霧島「この方角から見ると…恐らく…古鷹さんが担当する場所です!きっとその居ない場所が穴となり…」

 

栗原「クソ!今の艦娘、弾薬状況は?!」

 

霧島「はい!確認します!」

 

そう言うと霧島は受話器をとり、弾薬庫に続く番号を押す

霧島「夕張!今の弾薬数は?!」

 

〜弾薬庫〜

 

夕張「確認します!2〜3分お待ち下さい!」

 

夕張は妖精と非番の艦娘を連れ走った

 

〜執務室〜

 

霧島「弾薬数ただいま確認中です!」

 

栗原「分かった!今出撃可能艦娘は?!」

 

霧島「はい、今出撃可能艦娘は

 

戦艦 大和 金剛,比叡姉様

 

軽空母 隼鷹 瑞鳳

 

重巡洋艦 足柄 加古 衣笠 鳥海

 

軽巡 川内 

 

駆逐艦 吹雪 睦月 雷 響 電 暁

 

です!以下艦娘は防衛,遠征,ドックです!」

 

栗原「っく…弾薬を多くとるものばかりだな…」

 

霧島「弾薬数確認できました!その数241発分です!」

 

それを聞いた瞬間、栗原は希望を感じたのか少しホッとした

 

栗原「分かった…臨時艦隊編成を発表する!

 

旗艦金剛 二番艦に比叡 三番艦に隼鷹!

 

四番艦に衣笠 五番艦に睦月 六番艦に吹雪

 

以上この六隻でいく!弾薬数は1人20発とする!以上!」

 

吹雪「たったの…ご、五十発だけ?!」

 

隼鷹「今回は結構多めだな!よし、出撃準備だ!」

吹雪「五十で…多い?」

 

吹雪は戸惑いつつ、艦隊についていき大海原へと抜錨した

 

 

鎮守府から30キロ地点

 

 

吹雪「敵はまだ見つかりませんね」

 

まだ海に敵影は見えず、静寂に包まれていた

 

だが、油断してる者は1人もおらず海を進むに連れだんだんと警戒を高めて行っていた

 

隼鷹「そろそろ、索敵機を発艦させよう」

 

そういうと、隼鷹は巻物のような物を開き目を瞑ると指先から火のような物を出して巻物に貼ってあった紙が艦載機に変化し発艦した

 

艦載機は大海原に浮かぶ空へと消えて行った。

 

 

鎮守府50キロ地点

 

 

金剛「これだけ来たのに見つかりませんネ」

 

比叡「お姉様ここら辺で一度休憩します?」

 

その時だった

 

ツーツツツーツーツーツツ

 

隼鷹「っ?!」

 

突然、打電が来た

 

隼鷹「索敵機から打電!」

 

金剛「読み上げて下サイ」

 

隼鷹「はい、我、敵艦隊を発見ス距離艦隊から北西に30キロ鎮守府に向かって航行中」

 

金剛「オーケ隼鷹それではここから北北西に

 

40キロ向かって手前で待ち伏せデース!」

 

吹雪「ちょ、ちょっと待ってください!それだと鎮守府に近い所での戦闘になりますよ!しかも今回弾薬や燃料には制限がかけられてます!」

 

金剛「what?今回は20発も撃てるんですよ?かなり多い気がしマスヨ?」

 

吹雪『え?20発で…多い?もしかして…この鎮守府の問題って…』

 

吹雪は察したのか問いかけようと思ったが

 

金剛「へーい!隼鷹!攻撃隊を出してくだサーイ!」

 

隼鷹「了解!諸共かかれー!」

 

その掛け声と共に攻撃機が発艦して行った

 

 

数分後

 

 

隼鷹「第一次攻撃隊軽巡一隻,駆逐艦一隻撃破確認!続いてリ級中破を確認!」

 

吹雪「一回の攻撃で…そんなに…これで…軽空母…」

 

隼鷹「艦載機運用能力は正規空母にも劣らなからね〜ひゃっはー!続いて第二次攻撃隊発艦!」

 

そして、さっきよりは少し少ないが艦載機が発艦していった。

 

そして、目を凝らすと、攻撃を終え帰投してくる艦載機が見えた、発艦したときより少し減っているように見えた

 

吹雪「あれ…少し…減ってる?」

 

隼鷹「まぁ…撃墜されるからね、仕方ない」

 

吹雪「そういうの見て何か感じたりするんですか?」

 

隼鷹「するさ、だけど空母としてこれは、必ず受けなきゃいけない現実だからさ、仕方ない、

 

今は大分慣れたけど昔は未帰還機が少し出ただけでも、気持ちが暗くなって…

 

偶に閉じこもったりしてさ、怖かったんだよ、

 

でも、それを受け止めてくれたのは…正規空母のみんななんだよね」

 

吹雪「え?正規空母の皆さん?赤城さんとかですか?」

 

隼鷹「うん、赤城さんには本当にお世話になったね本当に感謝だよ………」

 

睦月「っさ!暗い話はここで終わり!ここから張り切っていきましょ!」

 

睦月の様子はまだ少しおかしい、顔は笑ってるが、

 

目が悲しみでいっぱいの目だった、

 

だがそれにみんなは気付かず、戦闘に集中した、

 

隼鷹「第二次攻撃隊より通信!戦果重巡二隻撃沈!戦艦…撃沈!よって…敵艦隊全滅とみます!」

 

金剛「Shit…私たちの出番はなしデースか…」

 

比叡「でも、弾薬を節約できたんですから良かったですね」

 

吹雪「あの…」

 

金剛「ん?どうしたんだいブッキー?」

 

吹雪「あの…今回の戦闘…弾薬に制限があったんですか?もしかしてだと…思いますが…」

 

衣笠「え?!なにも知らされてないの?!よく青葉がその話題出してたのに…知らなかったんだ、良いよ教えてあげるよ、しっかり目で見せてあげる」

 

 

〜鎮守府〜

 

霧島「………」

 

霧島は相変わらず、無線機を耳に当て静かに報告を待つ

 

ツーツツツツツーツーツーツツツツー

 

霧島「っ?!」

 

霧島は反応と同時にモールス信号を紙にペンで書き上げ、

 

解読する書き終えたのかペンを置き栗原の方に振り返る、

 

それを察したのか栗原も霧島の方を見る

 

霧島「発、敵艦隊との接触なく、隼鷹航空隊の奮闘により、

敵艦隊全滅を確認、これにて本艦隊は鎮守府に帰投す」

 

栗原「っということは…」

 

霧島「はい!作戦…成功しました!」

 

そう聞くと栗原は帽子を下ろし、下を向きため息を吐く…

 

栗原「ふぅ…良かった…」

 

霧島「もうすぐ着くと言ってますが…出迎え行かれますか?」

 

栗原「悪い…今日は今からまた、病院に行かなきゃいけなくてな…」

 

霧島「そうですか…そしたら…私が迎えに行ってますね」

 

栗原「承知した、じゃあ頼むぞ」

 

そういうと栗原は立ち上がり部屋を出て行った

 

霧島「はぁ…もう…結婚すれば良いのに…」

 

 

〜艦隊〜

 

比叡「鎮守府が見えてきましたね」

 

金剛「提督にもう少しで会えるデース!」

 

金剛の顔はもうウキウキなのか、とてもニコニコと笑っていた

 

衣笠「お!波止場に誰かいるよ!」

 

金剛「本当ですカ?!ヘーイ!提督ぅ!ただいま帰投したy…」

 

金剛が手を振っていたが手を振る手が突然止まった

 

金剛「あれは…提督じゃない……霧島…デース…うぅ…我が妹…提督がいなくても1人で私たちの帰りを待ってくれる…うぅ…」

 

比叡「お姉様、泣かないでください、お姉様を泣かせるなんて…あり得ません!提督はどこですか?!」

 

比叡は霧島に向かって大きな声で問いかける

 

そうすると返事が返ってきた

 

霧島「栗原さんなら病院に行きましたー!!」

 

金剛「wye?!提督が病院に?!」

 

衣笠「多分、古鷹のことかな」

 

金剛「ふるたかぁ?!古鷹さんは大丈夫なんデスか?!」

 

衣笠「え?聞いてなかったの?古鷹、目を覚まして、回復傾向に向かってるよ」

 

金剛「古鷹ぁ…良かったデース…」

 

吹雪「古鷹さんも提督狙ってるのに、何も思わないんですか?」

 

金剛「No!No!古鷹は私の恋敵良きライバルデース!」

 

吹雪「金剛さん…優しい人だなぁ…」

 

金剛「それなら…提督…居ないのも仕方ないデス、霧島出迎えサンキュー!」

 

そう言い、金剛はドックへ向かう

 

衣笠「じゃあ…吹雪艤装を外したら艦娘寮前の広場に来てね、

 

もしかしたら、青葉とか鳥海とかも来るかもだけどその時はよろしくね」

 

吹雪「はい!じゃあまた後で!」

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