〜弾薬のない鎮守府〜 執筆 ヤマメ 投稿 晴朗波   作:晴朗 波

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第十一章

艤装を外し寮に戻らずそのまま吹雪は広場に向かった

 

奥に2人の人影が見えた

 

吹雪「ん?あれは…衣笠さんと…鳥海さん?」

 

緑の特徴的な制服に眼鏡をつけた艦娘が見えた

 

衣笠「お、来た来た、おーいこっちこっち」

 

吹雪「お待たせしました!よろしくお願いします!衣笠さん!鳥海さん!」

 

鳥海「吹雪さんよろしくお願いしますね」

 

衣笠「んじゃ、早速向かおっか、まぁそんなに遠くない距離だから問題ないけどね」

 

そう言い、3人は歩みを進めた

 

数分ぐらい歩き、工廠施設付近まで来た

 

吹雪があまりちゃんと見てなかった工廠付近の景色を見てた時突然衣笠が歩くのを止めた

 

衣笠「ここが、格納庫だよ」

 

そこにはいくつものレンガ作りの大きな建物があったこれが、ここの鎮守府の倉庫のようだ

 

衣笠「じゃあまずここの中入ってみて」

 

吹雪「は、はい」

 

そう返事をし吹雪は倉庫に入る

 

吹雪「え、すごい…こんな沢山のボーキサイド見たことありません!」

 

そこには倉庫いっぱいに山積みになったボーキサイトがあった

 

吹雪「こんなに、沢山のボーキサイト…どこで手に入れたんですか?!」

 

鳥海「勿論、遠征ですよ、だけどこんなにあってもあまり使わないんですよね…

 

ウチは空母は少ないですから、居てもボーキサイトをあまり摂らない娘達ばかりなので貯まっていくばかりなんですよ」

 

吹雪「良いですねぇ、他の鎮守府だと、ボーキサイトが全然集まらなくて苦しんでいるって良く聞きますし」

 

衣笠「じゃあ次は隣見よっか」

 

そう言われ今度は隣の大きな倉庫に案内された

 

衣笠「じゃあ入ってみて」

 

そう言われ吹雪は中に足を踏み入れる

 

吹雪「え…?」

 

吹雪は衝撃を受け足を止めた

 

吹雪の見た先にはほぼ空になった倉庫がそこにあった

 

吹雪「え?これっ…て…まさか…」

 

衣笠「そう、ここの鎮守府は弾薬が少ないんだよ…さらに今回出撃したからもうここはほぼ空っぽさ」

 

吹雪「ど、どうしてですか?弾薬というのは1番効率良く集まる物のはずですよ!それなのに…どうして」

 

鳥海「ここの鎮守府も最初は弾薬が日本一っと言えるほどあったんですよ…それあってここ出身の艦娘も沢山居ると思います」

 

鳥海は過去のことを話し始めた

 

吹雪「そんな、余裕のある鎮守府で…一体何が」

 

鳥海「それはですね、ここに居た前提督がある大型計画を立てたんですよ」

 

吹雪「大型計画?」

鳥海「はい、それは…『大和建造』です

 

一時期、戦況が悪化し沢山の艦娘が倒れました、

 

私のお姉さん達もその中に入ってます、

 

それを打破すべく大和建造が行われたのですですが開発は失敗、

 

結果沢山の弾薬と開発資材を失うっという悲劇が起きました、

 

ですが悲劇はこれでは終わりません、

 

その数日後今度は大規模な空襲を受けたんです、

 

その時弾薬庫が誘爆、大きな損害を受けたんです、

 

復興はウチの艦娘や妖精さん達で迅速な復興は出来ました、

 

ですが、資源の弾薬だけがずっと回復せず…

 

そして、前提督は見捨てたのかは分かりませんが、私物やここにあった貴重品と提督がいなくなっており…」

 

吹雪「今に至る…っと」

 

衣笠「そこから私達の鎮守府についた名前知ってる?」

 

吹雪「い、いえ…」

 

衣笠『弾薬のない鎮守府』よ…ここは宿毛鎮守府よ、

 

それなのに、そんな…不名誉な名前付けられて、みんな悔しいのよ…

 

でも…もっと悔しいのは何もしてないのに批判される提督の方だと思うわ…

 

だから…私たちは…そんなことを言わせないのように遠征もみんな必死にやってるわ…

 

だけど…弾薬補給航路だけを潜水艦に狙われて…補給も困難になってきたのよ」

 

吹雪「そうなんですね…だから…いつも予定表は遠征ばかりなんですね」

 

沈黙の空気が続く

 

だが

 

鳥海「っさ!暗い話はここで終わり!もう、夜も暗いし帰りましょ!」

 

鳥海は手を叩き鎮守府に帰ることを促した

 

そうすると3人は鎮守府の方へ周り右をし鎮守府へと歩いた

 

吹雪「そういえば…栗原さんこんな遅くまでどこに行ってるんだろう…病院とは聞いたけど…遅いなぁ…」

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