「アップグレードが細かくて、攻略まとめ見ていても間違えます」
復帰勢である皐月から相談されたみたらしとテトラは納得してしまう。
「あ~確かにそうだねえ。ずっとプレイしていた方としては、ちまちま増えていったから理解はしやすかったけど、PSO2長いからねえ」
「むしろ最近復帰したばかりで、よくそこまで装備整えましたね……」
皐月の装備を見れば、15武器にS級因子はしっかりと取り付けられており、ユニットも流行りの4sではないが、汎用型能力付けされている。
また時限インストールもされているので、クエストで目立つような火力不足にはなりそうにない。
「〇〇シリーズとか、二段階アップグレードだとか、石が必要だとかで、情報を整理するだけで時間が掛かりますよ」
「その割には、オフスシリーズの交換は早かったのでは?」
皐月の武器を確認すると、オフスティアシューターを持っていたので聞いてみる。
「オフス系統は、インヴェ・ネメシスとかでしたから、引退前にもあった情報だからまだわかりやすかったんですよ」
「なるほど」
「特にアトラシリーズは有用というのはわかっているんですが、ケイオス石集めや8s前提とかがややこしくて」
「しかも、全部+35にしないといけないし、本気の能力付けは1億メセタ近く飛んでもおかしくないですよ?
「……そこは一応妥協点を見出して、報酬期間までの繋ぎと考えています。現在の最強武器であるシオン系統も妥協して7sにしました」
ロビアクで五体投地と似たような動作を見せる皐月。
それを見ながら現実でも眉間に皺をよせているのかなーと想像するテトラ。
「あれ? 14シオンも手に入れようとしたらアップグレードだったけど」
「緊急で運よく14シオン手に入ったんで、拡張して7sにしたんです」
「シオンは8s前提みたいなもんだからねえ。ガチ勢だと確実にうるさそう」
「8s……引退前は夢見てんじゃねえよと言われてもおかしくない時代だったのに」
「8sを拾ってベース武器として扱うだから、キャンペーンクエストや季節限定クエスト外すと途端に取得厳しいですね」
「とりあえず迷ったら剛撃の志入れておけば問題なし」
「……S因子一個をマイショップからだと1000万メセタ飛ぶのって……」
ガチャの闇はゲーム業界全般で見られる。
しかしPSO2において装備強化の闇は徹底的に追及すると、現実で数時間悩んで作成段階の調整と素材調達は洒落にならない。
ゲーム資金であるメセタも、システムで消化されるのは武器強化部門しかないという状況なので、その消費具合は半端ではない。
凝る人はテクニックカスタマイズでメセタが飛ぶので、一応他でもメセタ消費は可能である。
ぷそめも「テクニックカスタマイズ」
テクニックはいわゆる魔法みたいなもの。
カスタマイズすることで、威力・チャージ時間・コストカットが可能。
カスタマイズしていないテクニックとは、雲泥の差なのでテクニック職にとっては重要。
一部マイショップで5%徴収されるが、個人間トレードが出来てしまえばそれも意味が無くなるのである。
「8s素材1個で2000万メセタ……成功率は+40使っても50%……失敗したら2000万メセタがパーになる……しかし理想の能力付けにはこれが必要」
「待って! 皐月さん待って! そこまでしなくても十分強いから! かえってきてー!」
「そこまでやったら廃人仕様だから、皐月さん。妥協してー!」
PSO2における装備強化システム。
それはあまりにもとっつきにくくもあるシステムというより、メセタ食い虫であった。