短編・中編まとめ   作:ayasaki

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呑気に気ままにPSO2~ぷそ煮コミバージョン~10話

「夏が近くなってきましたし、チームルームを渓流拠点にしませんか?」

 温泉拠点にしていたチームルーム拠点が期限切れになるのを確認したテトラは、思いつきのままにチャットで意見を出してみた。

「いいですね。梅雨とはいえそろそろ夏ですから、ボクは賛成です」

 マキノが賛成の手を上げてくれる。

「俺も特に反対する要素は無いぜ」

「了解、テトちゃん変更よろしくー」

 イチカ・みたらしも返事してくれたので、テトラは早速拠点変更をすると、同時に変更お知らせメールと共に、拠点は一気に夏らしくなる。

「へえ、渓流拠点はこんな感じだったんですね」

 早速マキノがチームルームを訪れて、景観を楽しみだす。

「水辺で腰まで浸かってから、刀を振り回すロビーアクション。……俺様かっこいい!」

 とりあえず無言でスクショとっておいて、からかいのネタにできるかな~と考えるテトラ。

「肉とビール持ってきて、バーベキュー……やべ、よだれ出て来た」

 ダメダメなおっさん思考丸出しのみたらしのチャットを聞いて、更におっさん確定する。

「その時はご飯炊きますね。飯盒ですが、やはりご飯ははじめちょろちょろなかぱっぱです」

 はじめちょろちょろなかぱっぱ? マキノの言葉の意味が分からなかったテトラ。

「? マキノ、はじめちょろちょろなかぱっぱって何だ」

 イチカも意味が分からなかったのか、疑問マークを吹き出しに入れて質問した。

「え? ご飯炊く時の常套句ですが」

「ご飯なんて水入れてボタン押すだけだろ?」

「え……お外ですよ?」

「いっちゃん、マキちゃんの言ってるのは飯盒でご飯炊くから、その時にご飯の炊き方を表す表現だよ

 

 みたらしがフォローする。

「……飯盒。聞いたことあるような?」

「……世代ですかねえ。林間学校で山に行ったら、先生監修のもととはいえ、自分達でお米洗って飯盒設置して、ご飯炊いてたんですが」

「やったねえ。待てない男子がご飯できたか確認しようとして先生に怒られてたよ」

 マキノとみたらしがしみじみと実感籠ったチャットを言う。

 みたらし19歳説。ここで敗れたり。

 テトラも理解してなかったので。

「??? 火使うほうがあぶねえじゃん。安全面とか衛生面とか考えたら、子供が外で料理するほうが変だろ?」

「言っていることは間違ってはいないんですが、何でしょうこのやるせない気持ち」

 いつもぽわぽわしてるマキノが珍しく憤慨しているように聞こえる。

「わかるよマキちゃん。自分達で体験させて間違いも経験させることで、個人の成長を促しててくれてたんだってことだよね」

「その通りです。実際に経験することが一番記憶にも残りますし、楽しい想いでにも繋がるというのに」

 渓流ののどかな風景という場所の筈なのに、イチカとテトラをそっちのけで、いつのまにか教育論みたいなものをチャットで言い出す、みたらしとマキノであった。

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