「そういえば、この前昔好きだった漫画があったんでパx☆z行ったんですよ」
皐月がパチンコに行った。と言いたいのはすぐにわかる内容。しかし間の文字があれだった。
PSO2では、18禁に繋がるような名詞は、禁止ワードとなり入力後に不明用語となるのである。
「あ、禁止ワードに引っかかった」
「……別にそういう用途で言ったんじゃないんですけどね」
みたらしも何回か引っかかっているので、別に気にしてはいない。
「んでパチスロがどうかしたん?」
とりあえず引っかからないよう、言葉を変えてチャットする。
「昔も今もそうですが、大体アニメって人気期間だけ放送して、最期までは制作できないパターンが多いじゃないですか。だから、パチスロで大当たりシーンだとラスボス倒すアニメが見れるから、ファンとしてはそこだけ見たくて行ったんです」
「あるねー。私は動画サイトで見たことあるくらいかな」
「そうそう、最初から演出目当てと考えれば、お遊び感覚でやれます。……ただ酷かった」
「酷い? 私はやらないからよくわからんけど」
「タバコの臭いは覚悟していたんですが、店内が騒音としか言いようがない音量だったんで、頭と耳が痛くて……無事に演出は見れたから満足なんですが、二度と行きたくありません」
「はー、職場でも偶にパチスロで勝ったとかで、自慢してる人は元気にしてるけど」
「何回か行けば慣れるそうです。知り合いはそう言ってました」
「ほむ」
その後、好きな漫画は何だったのか、どんな演出だったのかと、みたらしと皐月は取り留めのないチャットをしていたわけだが。そこから禁止ワードに繋がる。
「実際禁止ワードってそこまで気にする事ないんですよねー。そういう会話する人間同士なら言葉変えても通じますし」
「そだねえ。まあそういう会話が冗談は冗談として受け止められて、尚且つ嫌悪しない人同士なら問題ないべさ」
「ですね。大体普段の行動見てて思いますが……みたらしさんはテトラちゃん相手だとセクハラ全開だから、問題ないと思ってます」
「……え。そんなに私セクハラしててやばい?」
「私はまったく問題ありません。むしろキャラクター作成で性癖が関係しないと思います? まずありえませんね。むしろそれをネタにしたら更に会話膨らみます」
この時点でみたらしは気づいた。もしかしてパチスロでわざと禁止ワードを入れて、こういう会話に持っていこうとしたのかと。
「……皐月さん、もしかして大概のエロ会話もおk?」
「むしろばっちこいщ(゚Д゚щ)カモーン。顔文字関連も簡単に変換されていい時代なもんだ
望まれていたのか。そうと分かれば、みたらしは前から気になっていたことを言う。
「ならば言わせてもらいましょう。皐月さん! そのキャラはカッコいいけど何で露出服着ないんだー!
PSO2だよ!?
ネトゲだよ!?
いろんな衣装あるじゃないか。可愛い衣装もエロい衣装もあるのに、胸の谷間どころか腹も肩も背中も、足さえも見せないってどういうことさー!」
「何を言いますか。みたらしさんとてジャージ服がメインで露出服は着ないじゃないですか」
「自分のキャラで露出なんていつでも見れるじゃん。下着の色も大きさだっていじくれるからどうでもいいよ」
「はっはっは。同感ですが他人のキャラクリだから見たいんじゃないですか。自分の性癖は確かにぶちこんでますが、他人に肌見せたいとは思いませんね」
「むむ、そこは一部理解できるけど~」
「大体セクハラOK同士ならロビアクはめっちゃ有効ですよ。高低差利用したり、キャラを座らせて覗けるようにしたり、ポーズ次第で疑似接触はお手の物です」
「……皐月さん、現実でそれやってないよね?」
「そのままそっくりお返しいたしましょう、みたらしさん」
その後、そういう会話で盛り上がる二人であった。
ネトゲの会話に下ネタが無い?
公共の場で言わないだけです。
そこは秘密の会話です。