「偶に思うんだけどよ~、PSO2って種族少ないなって」
イチカはデューマン一択だが、地味に他の種族とかを選択することも考えた。
「そうですねえ。ヒューマン・ニューマン・キャスト・デューマンしかありませんからね」
ゼクトも同意するが、ゼクトもキャスト一択なので、そこまで気にしていない。
「ステータス平均・法撃力重視・攻撃力重視・打撃HP重視でしかないのが何かなーって思った」
「うーん、確かにそういう意味では、防御力重視・特化型・固有種族能力とかはありませんから、種族はガチでもない限り、種族差はそこまでありませんね」
その分、クラス・武器の自由度が高いので、そこでつりあいがとれている。
「実際他のゲームだとヘイト管理とかあって、エネミーの攻撃を引き受けるクラスもあるだろ? ……PSO2だとそんな暇あったら雑魚だと溶ける方が早いけど」
「ボスも同じでは? 基本このゲームのボスって全体攻撃・多面攻撃になりますから」
そう、PSO2運営も火力ゲームに近い事は理解しているので、ボスの攻撃パターンはボイスやボスアクションなどで判別して、プレイヤーに対処させるようにしている。
その為、回避しやすいクラスで参加していても、タイミングを間違えば即死攻撃・即死攻撃クラスのダメージがぽんぽん飛び交うので、気が抜けないことも多い。
「ああ、だからそこで気に為っちまったんだよ」
「気になった?」
「この前艦隊を固定で3-2-1達成しただろ。確かに面白かったしまたやりたいとは思った……が!」
「が?」
「結局皆が協力してボコるだけで、俺様役に立った気がしない!」
ゼクト、この時点で最終的にイチカが何を言いたいのか想像できてきた。
「そりゃ、死んでも速攻で月投げてくれるし、レスタ・シフタ・デバンドも確実にやってくれるから、すんげえ安心感もあるしで野良と比較にならん」
「ですねえ。そこで大体他のメンバーも皆の動きから行動を考えてくれるので、攻略速度がはやいはやい」
複数の標的がいたら、きっちり皆がばらけるし、反対に雑魚が複数いればゾンディールなどで補助することでエネミーをまとめたりもしてくれるので、攻撃箇所を一つにできるから楽である。
しかも終わった後は、楽しみながらの反省会も出来るので、次回も開催するなら確実にタイムを縮められると確信が持てる。
結果として、ゼクトは大いに楽しめた固定であった。
しかし、イチカも楽しんだことは間違いないが、そこに自己満足を入れたいのだ。
「緊急クエストでも個々で力を発揮するようなクエスト欲しいって、思ったら変か?」
家庭用ゲームとしてなら、ユーザー大満足であろう。
しかし、ネトゲにおいては多人数でゲームするので、一人だけに比重がのっかるようなクエストは非難が殺到するのである。
クリアできないプレイヤーが担当になればクリアできない可能性。またはクリアできても時間がかかり過ぎたり、その役割を常にやりたい・やりたくないという意見もある。
その為、固定PTを常に要求されるクエストならともかく、野良を考慮しなければならないクエストでは無理がある。
「うーん、ロマンはわかりますが、その希望は難しいです」
「俺様だって理屈は分かってるんだ。だけど……ここは俺様に任せろ! ってのをやりたいんだ!」
イチカちゃん中身は女子中学生。愛でたいが難しい年頃です。