短編・中編まとめ   作:ayasaki

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呑気に気ままにPSO2~ぷそ煮コミバージョン~20話

「……よし。よし。あともうちょっと」

 真剣に画面上のキャラを動かして、必死に回避と隙を見て回復と攻撃を繰り返す。

 そして、何度目かのPAが決まる。

『……お強いですね』

「おっしゃああああああ!」

 テトラはファレグを倒して、ステージ3を初めて突破したのである。

 しかし、慎重になり過ぎたので累計時間は10分を超えていた。だがまずは初めてファレグを倒せたことにテトラは喜んだので、自然とガッツポーズが出てしまった。

「うう、ようやく一つの山場を越えれた。これでSは無理でもクリアが出来そう」

 回復禁止のステージオーダーの為、オーダー未達成だがそこはそれである。

「さあ、次はルーサー・アプレンティス・クローム。

 こっちはルーサーから倒せばいいから、とにかく乱戦に巻き込まれないようにすれば!」

 ……無事にステージ4を突破。

 こちらは特に苦戦することなく、オーダーも達成。

 尚且つ時間は12:30.

 ステージ5のヒューナルを素早く倒せれば、Sクリアも出来そうとテトラは考える。

「いやいや、焦っちゃだめだ。狙うのはいいけどヒューナルは即死攻撃もあるんだから」

 自分に言い聞かせるテトラだが、出来ればクリアしたい。

 とりあえずきっちりと補助を行い深呼吸。

 集中力を高めて突入した。

 そして、

『よき闘争であったぞ』

 徹底的に被弾を避けて、食らったらすぐに回復を繰り返しながらもクリアであった。

「……15:18

 

 クリアは嬉しい。だがあまりにも微妙なクリアタイムに凹みたくなった。

 戦っている間は時間を気にする余裕は無く、とにかく死なないほうを優先していたからしょうがないといえばしょうがない。

 それでもクリアは出来たことは喜ばしいのだから、次回は悪かった点を改善出来ればSクリアは可能と自信をもつテトラ。

 オーダー自体もステージ1.3.5は達成できていないが、クリアしたという実績こそが喜ばしいのだ。

「テトちゃ~ん、どうだったー?」

 フレンドリストから状況を見ていたのだろうか、みたらしが早速声をかけてくれる。

「Sはいけませんでしたが、何とかクリアはしました。ただ15:18が悔しくて」

「おお。おめめ。クリアできたんなら大丈夫だよ。

 それに一度クリア出来たら、気分も大分楽になるから問題ないべさ」

 みたらしとしても、頑張っているテトラだから少しずつ結果が出てきていることを理解している。

 だからこの調子で挑戦しているなら、今日明日にでもSクリアは出来ると見込んでいる。

「そうですね、ただファレグもそうなんですが、ヒューナルの即死攻撃ともいえる衝撃波に怯えちゃんですよ」

「ああ、なるほど。あれだけは食らったらやばいからねえ。出来ればその時にタイミング合わせて無敵時間発動させるのがいいよ」

 無敵時間を利用して攻撃を回避するのは定番である。

「ええ、次回はそれ考えてやってみます。今回はとにかくクリア優先でしたから」

 そういうテトラの表情は明るい。やはり目に見える結果が出せたのが嬉しいのだから。

「そうそう、テトちゃん頑張ってるもん。大丈夫さー」

「そしたら次はマウスです。……この前は28分だったので気が重いです」

 18分以内が遠く感じるが、エキスパ達成のために突き進むのである。

「慌てちゃ駄目だよ。テトちゃん。まずはエクスからだよ」

 みたらしは言えない。

 エクスもマウスも実装初日にSとったことを。

 エクスで9分台・マウス16分台でクリアしたことを。

 装備もレベルも違い、尚且つオーダー全部達成したうえだということを。

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