晩御飯も食べ終わり、お風呂も済ませた千春。
そして祖母であるツルの部屋をのぞくと、いつものようにPCを立ち上げてPSO2にログインしていた。
「っぷ! 何をしているんだか」
背中を震わせながら笑っていたのだ。
それを見た千春は自分の部屋に戻って、PSO2に慌ててログインする。
そこからマキノを探すとチームルームにいたので、早速移動。
すると、
「裁判長、既に互いの主張は述べている。これ以上の議論は不要と言わせていただきます」
「意義あり。先程新たな傍聴者が来られた。ならば裁判員制度の一環として、ドルチェさんの意見も聞かねばなりません
「弁護側の意見を採用します。これによりみたらし氏の処遇は仮といたします」
「うあああああ。私は無実だ~」
カオスだった。
「( ゚Д゚)」
今回のSGスクラッチで実装されたロビアクを使って、吊るされているみたらし。
そのみたらしを挟んで、スーツ服に近い衣装を着るゼクト・皐月。
裁判長役にマキノ。
そして被害者テトラ。
傍聴役としては猫の宮・イチカであった。
「……ええと一体これは……」
「では改めて被告の罪状を説明する」
ドルチェとしては状況がさっぱりわからない。
しかし、役どころになりきっているのかゼクトが説明。
「被告みたらしは普段より、テトラに対しセクハラを日常的に行っている。これにより被害者であるテトラは下着を覗かれ、必要性の無いロビアクを強要されることもしばしば。
尚且つこれをスクリーンショットされることで、後の脅迫材料としていることは明確である。
罪人であることは明白である。裁判長これは疑いようのない事実である」
「意義あり! 裁判長彼の意見は偏った見識からの主張である。弁護側からの主張も聞いていただきたい」
「弁護側の主張を認めます」
マキノも何だかんだでいつものゆるゆるな服装ではなく、ちょっと厳格そうな衣装。
「裁判長感謝いたします。では検察側の意見についてですが、これらについては全て事実無根であることを申し上げます。
被告みたらしとテトラは普段より仲が良く、尚且つロビーアクションはあくまでも本人の意志が無ければ行動することはできません。
また、スクショについても協力する意志が無ければ、目的にそったスクショが撮れないことも明白。
ならば、脅迫になるとは言えない。これにより被告であるみたらしに罪は無いと言わせていただきます」
なんだろう、この即席演劇。
どう突っ込めばいいのかわからないため、ドルチェは傍聴するしかなかった。
「テトちゃ~ん。私達は親友なんだー。そんなつもりはなかったんだよ~」
みたらし、ある意味ノリノリである。
「みたらしさん、あなたはいい友人でした。ですがSGスクラッチでロビアクをあっさりと揃えたのがいけなかったんです」
時折、みたらしはロビアク解除されるともあるが、すぐに鎖ロビアクするので深刻ではない。
「ですね~。SGスクラッチであっさりとロビアク4個とも入手? 羨ましすぎますね」
「SGスクラッチなんて、40回やろうとしたら1万円以上の出費だぞ。1個当たるだけでも大当たりと言えるのによう。20回で全部揃うってどういう確率だー
・ぷろ煮メモ「SGスクラッチ」
SGを使用するスクラッチだよ。普段のスクラッチ品は売ることも交換することもできるけど、SGは40個集めないと好きなアイテムに交換できないよ。
しかも、40回だと現金だと1万円超えるので、容易に課金するのも気が引ける。
だんだんわかってきた。
これはある意味、みたらしへの出荷演劇であった。
そしてロビアクを使って、アドリブによるお笑いチャット演劇ということである。
PSO2。
時折、ロビアクだけで遊べるゲームであった。