とはいえ、これが最終章です
コングとアナたちはそれぞれの愛情を傾ける相手をみつけた。
そこからしばらくの平穏が続いた。
コングとメスのエイプ、そしてピーターとアナ。
彼ら二組のカップルは時間をとっては、お互いに愛し合っていた。
しかし、世界の状況は次第に悪くなっていった。
大西洋、地下深く。
ここでは、かつて巨大な文明アトランティスがあった。
この文明は、その40万年前、地上を支配していたが…彼らは多元世界を行き来する実験を行ったことで宇宙にある上位種である銀河列強に滅ぼされ、海底に消えていった。
その残骸の中で、ゴジラはすやすやと寝ていた。
だが、彼は目を見開いた。
何かが来る…。
ゴジラは自身の縄張りである地球が何者かに攻撃されていると知った。
その身をワニのようにくねらせながら、ゴジラは地上に浮かんだ。
すると、彼は巨大な巨大な隕石が迫ってくることに気が付いた。
彼はすぐさま、大西洋を横断した。
その存在に気が付いたアメリカの艦隊がゴジラを何度も何度も攻撃した。
だが、ゴジラにとってその攻撃はもはや何の意味もなかった。
やがて、ゴジラはアメリカ最大の都市であったニューヨークに到着した。
この地は、以前彼よりも大きく強い別のゴジラにより破壊されていたが、何度かの復興を行い現在ようやくその復興のめどが立っていたようだ。
ゴジラは、ふとニューヨークをみた。
摩天楼が並んでいる。
その摩天楼を睨むように、ゴジラは一瞥すると軽く青い背びれを光らせた。
「助けてええええええええええええええ!!!」
「ゴジラよおおおおおおおおおお!!!」
人々の悲鳴が聞こえた。
名も知らぬ小型生物のさえずりはゴジラを苛立たせるには十分だった。
やがて、ゴジラは巨大な青白い熱線をはくと半径30㎞周辺を文字通り炎で包んだ。
人々は焼けただれ、呻き声をあげ倒れた。
ゴジラはニューヨークの真ん中に立つと、上空を似らんだ。
何かが来る。
そして、ゴジラは熱線のエネルギーを溜め込むと、口から解き放った。
ドごオオオおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!
この熱線とともに放たれた、巨大な轟音と衝撃波がニューヨークの街を包んだ。
ニューヨーカーは我さきに逃げるが、その巨大な衝撃波に包まれると魂ごと浄化していった。
ゴジラの放った熱線はやがて、大気圏を越えていった。
そして、やがて、地球を越えて太陽系を抜け、木星の近くにあった巨大な隕石にぶちあたった。
巨大な隕石を貫くと、そのまま木星を貫いた。
巨大な熱線の光は、木星を貫き破壊した。
やがて、隕石の中に身を隠していた『それ』は…たまらず外に出てきた。
カナカナ…コロコロ…。
電子音にも似た声をあげ、それは巨大電気エネルギーの物体から姿をだした。
それは、金色の龍にも似ていた。
以前の彼の主は「ギドラ」と名付けた。
身長666m・翼長3000mの黄金龍は宇宙空間に輝いた。
ギドラは、かつての主の依頼もあり、アトランティスを滅ぼしたこともあった。
しかし、その後、主に不満を抱いたギドラは等々主すらも殺害。
それ以降は宇宙の星々を破壊しながらまわっていた。
この度、地球に来ようとしていたが…どうやら先客がいたようだ。
ギドラは巨大な念力を使うと、木星の残骸をかきあつめ100mほどの小惑星の群れに変化させると地球に向けてほうりなげた。
地球にいるゴジラは、その攻撃に気が付いた。
彼はまたもや熱線のエネルギーをためると巨大な光とともにはなった。
その光線は、花火のように打ちあがると一気に飛び跳ねていった。
その閃光は再び大気圏外に飛んでいった。
そして、複数のフレアーのように輝くとそれは、地球を襲おうとしていた小惑星たちを飴細工のように破壊していった。
ギドラは微笑んだ。
なるほど、地球にいるやつはかなり強いようだ。
この次元、あの地には我らのような怪獣はいないはず。
だったら次元間を越える実験をまた行ったわけだ。
彼は巨大なフォースフィールドで全身を覆うと、すぐさま地球へ向かった。
火星を飛び越えると、すぐさま月に近づいた。
そして、青い星地球に近づいた。
彼は目をつぶり、敵を探した…そしてみつけた。
ギドラはすぐさま、大西洋に向かっていった。
ゴジラもそれを追いかけ、ニューヨークを後にして大西洋に向かっていった。
やがて、ギドラは全身から反重力のエネルギーを解き放つと巨大な竜巻を生み出した。
そして、全身から放つ巨大な電気エネルギーをに身にまとった。
高さ5000m、広さ6000mの巨大な竜巻で身を覆うと大西洋を横断した。
それは、敵をしとめるためのものだった。
凄まじい泳ぐスピードで、ゴジラは大西洋を抜けた。
ニューヨーク近辺からすぐに、大西洋の真ん中に到着した。
ゴジラは海の中から鎌首のみをあげ、ふと、竜巻をみた。
そして、熱線を放った。
熱線はゴジラの攻撃をはじいた。
グルゥ…。
ゴジラは白い目を細めた。
どうやら、ただの熱線では通じないか。
すると、ゴジラは口にエネルギーをためこんだ。
竜巻の中にいたギドラはゴジラを細切れにしようと、竜巻をぶつけようとした。
‥‥‥‥‥しかし、状況は芳しくなかった。
グアアあああああああああああああああああああああああッおおおおおおおおおおおおオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴジラは口から巨大な咆哮を放った。
それは衝撃波と鳴り響いた。
それは、一瞬で5000mに呼ぶギドラの竜巻を破壊した。
中にいたギドラも衝撃波の余りの威力に驚いた。
ゴジラはようやく侵略者をみつめた。
金色に輝くギドラは、三つ首と黒い目を使い、ゴジラをみた。
両者は睨みあい、数分の沈黙が流れた。
最初に動いたのはギドラだった。
ギドラは巨大な電気光線をゴジラに向けてはなった。
バリバリバリッ!!!!!!!!
水の中にいるゴジラに電気はよく通るはずだった。
ゴジラは、その電気エネルギーを吸収していた。
これでは分が悪い、そう考えたギドラは海のなかにとびこんだ。
そして、接近戦を敢行した。
蛇のようにギドラの首は絡みつき、食らいつきそこから恐怖の精神エネルギーを放った。
グアアああああああああッ!!!!!!!
ゴジラは苦悶の表情をあげた。
そして、ギドラは反重力フィールドで身を覆うとゴジラの体をつつみながら天に浮かび上がった。
そして、天から浮かぶと大気圏外に飛んでいった。
青い地球がみえた。
そして、そこからギドラはゴジラを落とした。
ギドラはただ落とすだけではなく重度の念力と重力の波動を放ち、ゴジラの全身を包んだ。
その重力の波動は地球の数倍以上の重力が押し付けられた。
ゴジラの体は地球空間に向けて放たれた。
グアアああああああああああああああああッ!!!!
ゴジラの悲鳴がこだました。
そして、イギリスロンドン近くにゴジラはふってきた。
「ゴジラよ!!!」
それもむなしく、巨大なゴジラとともにやってきた巨大な重力の衝撃とともに一瞬でロンドン塔は押しつぶされた。
それだけでなく、ロンドンの街は一瞬で巨大なクレーターに変わった。
それをみたギドラは勝ち誇ったように微笑んだ。
カナカナカナ‥‥コロコロロ‥‥!!!!
電子音のような咆哮を響かせ勝利を確信した。
だが、その時だった。
ロンドンの残骸とともに、何かが浮かび上がった。
ゴジラだ。
倒したはずのゴジラは、生きていた。
「‥‥‥ッ!!!!」
ギドラは少し驚いた。
すると、起き上がったゴジラはなにごともなかったように起き上がった。
そして、ギドラは怒り狂い素早く動いた。
素早さにおいてはギドラの方がゴジラより上だった。
だが、ゴジラは気が付いていた。
眼を白く輝かせた。
彼はようやく思いだした。
故郷にいるゴジラ族の長である皇帝が言っていた。
かつて、多元世界を支配していた黄金の龍族。
それが、こやつ。
ゴジラは巨大な重力フィールドとともに、すさまじいスピードで襲い掛かるギドラを避けなかった。
やがて、両者はぶつかりあった。
ごオオオおおオオン!!!!!
そして、凄まじい衝撃波が響いた。
崩壊したロンドンの街をさらにゆるがした。
ギシャアあああああああああッ!!!!!
悲鳴がこだました。
土煙の中、立ち上がっている怪獣がいた。
それは、ゴジラだった。
キングギドラは苦悶の声をあげ、地面に悶絶していた。
純粋な体当たりの合戦はゴジラの勝ちだったようだ。
悶絶するギドラをみながら、ゴジラはまず左の首に食らいついた。
ぎぎゃあああああああああああああッ!!!!!
ギドラは悲鳴を上げた。
赤い血がしたたり落ちた。
やがて、ゴジラの強靭なアゴは一瞬でギドラの首の肉を食いちぎった。
左の首は一瞬で絶命した。
さらに、余った腕で右の首の首をつかむと怪力とともに引き千切った。
ギドラは何もできなかった。
ぎゃあああああああああああああああッ!!!!!
宇宙から来た侵略者は、ただ悲鳴を上げた。
残されたのは真ん中の首だけだ。
ゴジラはあまった左の首を咥えると、おいしそうに呑み込んでいった。
ぎあ、ぎあ・・・・ぎあ・・・・。
ギドラの目には今まで感じていなかった恐怖が浮かんだ。
震えあがりギドラは逃げようとした。
だが、ゴジラは飛び上がる寸前のギドラの尾に噛みつくと、海の中に飛び込んだ。
そして、引き摺って行った。
大西洋をギドラは横断した。
徐々に他の首が再生していった。
大西洋の中でギドラはゴジラの体に絡みつき、噛みついては重力や電気、さらには恐怖の精神エネルギーの波動を放ったが効果はなかった。
もはや、ゴジラの細胞がギドラの攻撃への耐性がついていたようだ。
ゴジラはもうギドラにあきたのか、かつてリオデジャネイロがあった地に到着した。
そこはゴジラが南極を破壊したことでおきたセカンドインパクトによる災害でほとんどが水没していた。
キリスト像のみが残っていた。
ギドラはゴジラに抵抗をしていたが、ゴジラは鬱陶し気に噛みつくと、そのままリオデジャネイロの残された残骸に何度も何度もぶつけた。
やがて、南米大陸中に巨大な地震が襲った。
ギドラの体はもうボロボロだった。
黄金の皮膚は崩れ、エネルギーがむき出しになっていた。
があ、があ・・・があ・・・・。
ギドラは息を絶え絶えにしている。
やがて、ゴジラは口から熱線を放った。
その熱線はギドラの体にぶつけると、ブラジルから一気にアンデス山脈の先エクアドルに向かって放った。
ギドラの体は南米大陸をゴリゴリと削りながらアンデス山脈に突き刺さり、エクアドルに押しのけたれた。
ギドラは何とか再生すると、怒りに全身を震えさせた。
生まれて初めて恐怖に追い込んだこと。
苦戦させたこと、怒りに満ちたギドラはその念力で巨大な竜巻を生みだした。
先ほどより大きい大きさ・広さ揃って8000mの竜巻は一瞬でエクアドルを破壊し、凄まじい台風や低気圧の群れを生み出しながら、ゴジラへとむかっていった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ‥‥‥!!!!!!
光の速さで動くギドラは一瞬で竜巻で南米各地を破壊しながら、ゴジラを迎え撃った。
念のためギドラは巨大な念力でゴジラを拘束した。
しかし、ゴジラはもはやギドラなど相手にならなかった。
ゴガッ!!!!!!!!!!!!!!
巨大な衝撃波を口から放った。
するとギドラの念力は一瞬で破壊された。
そして、その衝撃波はまたギドラの竜巻と巨大な低気圧を丸ごと破壊した。
そして、ゴジラの背びれが青白く光った。
ギドラは再び恐怖で襲われた。
その反面だったゴジラは笑顔だった。
楽しくてしかなかった。
弱った存在が泣き声をあげながら命乞いをしている様子を。
そして、もっとひどく殺したいサディズムに身を燃やした。
ぎ、ギアあああああああああああッ!!!!!
悲鳴を上げると、ギドラは空中高く浮かび上がった。
大気圏外に向けて逃げていった。
だが、ゴジラの熱線は一瞬でギドラの体を貫いた。
それはただの熱線ではなかった。
文字通り魂を消滅させる熱線。
圧倒的な理不尽と非科学的・合理的な精神エネルギーで満ちていたそれは、不死身のギドラの魂を抹消させるには十分だった。
そして、熱線は一瞬でギドラを死滅させた。
だが、熱線の恐ろしさはそれだけではなかった。
ギドラの体は大気圏上で爆破した、それとともに、ゴジラの熱線は巨大なフレアーになり、世界中に火の玉がふってきた。
まるで死の花火のように…それは火の雨となっていった。
アフリカで暮らすアナとコングにもそれは降りかかった。
彼女は悲鳴を上げた。
火の雨が降ってくる。
ピーターはアナを連れ、ツリーハウスから逃げ出した。
「あ…!!!」
アナが逃げた後だった。
ツリーハウスは炎の雨の餌食になった。
彼女のツリーハウス。
それは以前、この地に逃げてきた際に出会った老人が譲ってくれたものだ。
「‥‥‥‥‥。」
彼の思い出が、炎上していく。
無情にも…。
アナは握りこぶしをぎゅっとつくり、怒りで震えた。
そんなアナをピーターは手を取り何とか炎の雨から逃げていた。
コングは雌と戯れていたが、そんな場合ではなかった。
コングも雌を連れ海に逃げていった。
見ると複数の野獣や怪獣が逃げている。
怪獣にも人間にも平等に死を与える理不尽、それがゴジラなのだ。
コングはふとピーターとアナを見つけると二人を掌で包み、ともに逃げた。
そして、コングは海の近くにやってきた。
コング・アナ・ピーター・雌エイプは、海の近くでみた。
アフリカ大陸が燃えている。
炎上している。
もはや、この地に生命体は生きつくことはないだろう。
炎と放射能の地獄のみが残る。
それと同じ頃
巨大な残骸となったギドラが、空中に落ちてきた。
数少ないのこったリオのキリスト像に、そのギドラは落ちてきた。
ゴガアアアアあああああああああああ!!!!!!
ギドラは、もはや魂すらなかった。
徐々に魂が失われたギドラはただのミイラになった。
そして、体が化石化していくと…消滅していった。
ゴジラは勝った。
体に少し傷がついた。
そして、咆哮をあげた。
グルウううううううううううあああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオン!!!!!!!!!!!
その咆哮をアフリカの地にいたアナとコングは聞いていた。
コングは、大西洋を睨んだ。
アナも同じだった。
破壊神にして怪獣の王ゴジラ。
あれが生きていれば、この地上は破壊しつくされる。
縄張り意識の強いゴジラが地上に興味を覚えている間は、利益があるかもしれない。
だが、ゴジラの強い放射能と戦闘力は地球を破壊しかねない。
そして、地球に興味を覚えなくなれば…どうなるか。
アンは怒りに震えた。
「…あの家、燃やしたのね…アイツ。」
アナは一言だけ言った。
ピーターは思わず彼女をみた。
そして、抱きしめた。
「…アン。」
「私たち、生きている以上アイツから逃げられないんだ。」
アナの言葉にコングも何かを決めたようにうなづいた。
「‥‥ピーター、私たちゴジラと決着をつけるわ。」
「え!?」
「元々、ジェームズと約束したの。私たちのやり方で人々を救うって…もうこれしかないわ。」
ピーターは目を見開いた。
コングをみつめた。
彼も、アナと同意見のようだ。
彼はただただ茫然とするしかなかった。
「でもね、ピーター。私に約束してほしいことがあるの。」
アナはピーターをみつめた。
そこには決意をした笑顔があった。
ゴジラとコングの最後の戦いが幕を開けたのだった、