破壊神ゴジラvs守護神コング   作:井上ああああ

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本作のコンセプトはコングが怪獣を倒していき、ラスボスのゴジラに挑むというストーリーになります。


第二話 運命の歯車

ゴジラ襲撃から20年が過ぎた。

 

カリフォルニア大虐殺を生き残ったジェームズは28歳の青年になっていた。

金髪の髪を前髪だけ残したアーミーカット風に切り分けた髪型と青い目をしたハンサムな青年に成長していたジェームズは、特殊部隊の一員となった。

 

 

 

 

ここ中南米の島国バルベルデでは、ロシア率いるユーラシア軍事同盟の基地の存在が確認された。

ここでは軍が廃止された代わりに、ロシア軍が軍の代わりを行う実質のロシア領になっていた。

密林の中、ジェームズは暗視ゴーグルを手に基地をみつめた。

 

 

 

「‥‥‥‥ターゲットを、確認した。」

 

 

 

そこにはいた。

ジェームズも何度もその手配書とファイルで確認した人物がいた。

彼らはロシアから来た軍事顧問団だった。

 

 

 

『標的を排除しろ』

 

 

 

オペレーターからの指令がきた。

ジェームズはハンドガンを持ち、基地内に侵入した。

彼は息をひそめしゃがんだ。

ロシア軍はアサルトライフルを構えながら、ゆっくりと歩いていた。

 

 

まずはガレージに侵入した。

窓ガラスを割り、ゆっくりと入った。

 

 

 

ジェームズは息をひそめた。

 

 

 

ガレージの守衛をしているロシア軍の兵士の二人組は何かを話している。

ジェームズに気が付いていない。

 

 

ジェームズはその内一人の背後にたった。

そして、ナイフで胸を突き刺した。

 

 

「!!!」

 

 

相棒の惨事に気が付いたロシア軍の一人が、襲い掛かった。

だが、ジェームズは素早くサプレッサーのついたハンドガンでその男の脳味噌をぶち当てた。

ロシア軍の二人は息を引き取った。

そのまま彼は直進した。

 

 

ロシア軍の兵士たちは気が付いていないようだ。

元より人命基準は乏しい連中。

仲間が死んでも、騒ぎはするが悲しむことはないだろう。

彼は死体から奪い取ったマップを手に取った。

今日の任務は将校の暗殺そして、基地の深くに隠れた秘密兵器の情報の獲得だ。

 

 

 

 

「今から向かう」

 

 

 

 

階段を駆け下りた。

どうやら情報があるのは、基地の最深部である地下四階だ。

彼は無線をとると、オペレーターに連絡をした。

 

 

 

「情報は地下四階にある模様だ、他の兵士にも連絡を頼む。俺は行って確保する。」

『了解』

 

 

 

 

ジェームズはハンドガンを構えたまま、ゆっくり突き進んだ。

そして、合間合間に会ったロシア兵は抹殺をした。

やがて、奥深くに進んだとき彼は大きな防護ドアを前にした。

どうやらカードキーがなければ奥にはめないようだ。

 

 

 

 

「まずいな…」

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

「ここでなにをしている!!!」

 

 

 

 

声がした。

ジェームズは振り向くと、そこに手配書と同じ顔写真があった。

こいつは、ロシア軍の将校だ。

声は勇ましいが、表情は明らかに動揺がみれた。

 

 

将校の男は焦りながら、そこから走り去ろうとした。

だが、ジェームズは逃がさなかった。

男の脚をめがけてサプレッサー付きハンドガンを撃った。

 

 

「あが…!?」

 

 

男の左脚に大きな穴が開くと、地面に転がった。

 

 

 

 

「‥‥ッ!!!!!!!!!??ああああああああああああ~~~!!!!」

 

 

 

ロシア軍将校は地面に転がりながら悶絶した。

 

 

 

「あのドアが開かない、開けるカードキーを俺に渡せ。」

「あ、あれはあれだけは…!!!」

 

 

 

ジェームズは困惑するロシア軍将校の口の中に銃を咥えさえた。

 

 

「いいから渡せ!」

 

 

 

将校は観念したように首を縦にふると、黒いカードキーを手渡した。

彼はそれを奪い取ると、銃を将校の頭につきつけ引き金を引いた。

そして、死体に目をくれずドアだけを注視した。

 

 

「ターゲットを抹殺した、地下にある格納庫に向かう。」

『気を付けるように』

 

 

彼は無線を使い報告を済ませた。

そして、ゆっくりとドアを開けた。

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ‥‥

 

 

 

重苦しい音をたてながらドアはゆっくりと開いた。

そこは機械設備が多く残っていた。

彼はゆっくりとそこを歩いていった。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ‥‥

 

 

再び轟音がした。

ドアが閉まっていった。

開けたままにはできないようだ。

 

 

 

「おい、救援を…」

 

 

 

ジェームズは無線で連絡をしようとした。

だが、無線はハウリングがひどく声が聞き取れないようになっている。

どうやら、ここは音声での通話を妨害する電波がきているようだ。

 

 

 

「クソ…」

 

 

 

ジェームズは騒音のひどさのあまり、無線を外した。

彼は黙って進んだ。

機械だけがみえる。

薄暗い。

 

 

 

その時だった。

目の間に中年男女合計二名の科学者がいた。

科学者は困惑した様子でこちらをみた。

彼は銃を向けた。

 

 

 

「ウタナイデ!!!」

 

 

 

拙い英語で科学者は叫んだ。

ジェームズは非戦闘員を殺す気はなかった。

銃を降ろそうとしたその時だった。

科学者のうちの一人が、黒い何かがみえた。

間違いなく銃口だ

彼は銃をおろしたばかりだった。

 

 

 

その時だった。

科学者の二人組のうち中年女性が、男性科学者の背後に回ると彼の腹部をナイフで突き刺した。

 

 

 

 

『この裏切者』

 

 

 

男の科学者はうめき声をあげると地面に倒れた。

ジェームズはただみているだけだった。

女は冷たい目でみつめた。

彼女はジェームズに冷たい視線を向けた。

 

 

 

 

「心配しないで、私はあなたたちのスパイよ」

「‥‥?」

「何も知らないのね、坊や。私はクラウディア・マルティネス。」

 

 

 

 

マルティネス。

完全にロシア語圏ではない名前だ。

 

 

 

 

「…ロシア人じゃないのか。」

「母はロシア人だった。でも母は遠い昔に死んだ。」

 

 

 

 

ジェームズはマルティネス博士をみつめた。

 

 

 

 

「ここにロシア軍の機密があると聞いた。」

「‥‥彼のことね。」

「彼…?」

 

 

 

ジェームズはマルティネスをジッとみた。

この女怪しい。

だが、非戦闘員は殺すべきではない。

彼は黙っていた。

 

 

 

「合わせてあげる。だけど約束して。私と彼女と彼の身柄は守ってほしい。」

「何なんだキミは…。さっきから彼とか彼女とかそういう事ばかり言ってるぞ。」

「その内わかるわ、あなたの上司にファイルを送信したばかりなのよ、メールでね。」

 

 

 

ジェームズはポカンとした。

 

 

 

 

「ついてくるのか、ついてこないのかどっち?」

「行くよ」

 

 

 

 

彼はクラウディアの後を追った。

一応念のためだ。

銃は持っておいたままだった。

二人はエレベーターホールの近くにきた。

 

 

 

 

「まだ下があったのか。」

 

 

 

ジェームズの話をクラウディアは無視した。

彼女はエレベーターを呼び寄せた。

サイレンは鳴り響くと、轟音と共にエレベーターが近づいてきた。

 

 

 

 

「あなたみたいな坊やにはわからないと思うけど、ここは昔からロシア軍が牛耳っていた。ロシアがソビエトになるころからね。連中はココを開発して地下シェルターにしてたの。昔は核兵器なんかを置いたらしいけど。それよりも物騒な物を置くことにしたのよ。」

「なんだそりゃ」

 

 

 

 

女科学者は意を決したように語った。

 

 

 

 

「怪獣よ。」

「なんだって!!!」

 

 

 

 

すると、エレベーターは到着した。

轟音とともにドアが開いた。

そこは大きな空間がみえた。

凄い寒気をジェームズは感じた。

それだけじゃないすさまじい吐き気のする悪臭がした。

 

 

 

 

 

「何だココは…。」

 

 

 

 

 

凄まじく広い。

野球場はくだらない。

ロサンゼルスにあった球場よりも大きい。

3㎞はあるんじゃないだろうか。

 

 

 

 

 

「さあ、あなたにあわせてあげる。」

 

 

 

 

 

女科学者は近くにあったブレーカーのレバーをあげた。

すると照明がついた。

その真ん中にはいた。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・!?」

 

 

 

 

ジェームズは呆然とした。

そこにはいた。

 

 

巨大な猿人だった。

毛は黒くゴリラのような見た目をしていた。

顔つきは人間を思わせる顔の形をしており、四本の犬歯がサーベルタイガーのようにとがっていた。

胸のあたりの毛は薄く、筋肉質な肌がみえた。

 

 

ロサンゼルスにあったかつての超高層ビルと変わらない大きさ、否もっと巨大な大きさをした猿人だった。

大きな怪物は両腕を拘束されていた。

 

 

 

 

 

「コレは何だ…。」

 

 

 

 

すると、猿の近くには手錠をした少女がいた。

 

 

「なぜこんなところに…。」

 

 

年齢は14歳ぐらいだろう。

うつろな表情をした少女だった。

銀色の髪の毛と病的なまでに白い肌、赤い目。

一件白人のようにみえるが顔つきはどちらかといえば中南米インディオ系に近い。

ジェームズがこの子がアルビノだとわかった。

 

 

 

 

「ここで何があったんだ!?」

 

 

 

 

 

その時だった。

ドアが開いた。

 

 

 

 

 

「‥‥嘘でしょ!!!!!!!!あいつらよ!!!!こんな予定じゃなかったのに!!!!!」

 

 

 

 

女科学者は叫んだ。

ドアの前には兵士が2名ほどいた。

彼らは銃を向けていた。

 

 

 

 

『侵入者だ!!!!!』

 

 

 

 

ロシア語のわからない彼でも分かった。

ジェームズはすぐさま銃を向け男たちの頭に向け弾を撃った。

男の一人が倒れた。

だが、別の男が銃を発砲した。

 

 

 

「クソ!!!」

 

 

 

 

ジェームズは横っ飛びをしながらよけるとあまったロシア兵に向かって銃弾を撃った。

ロシア兵は全滅した。

これで全員死んだ。

だが、彼はふとみると先ほどの女科学者が倒れていた。

 

 

 

 

「………!?おい、しっかりしろ!!!」

 

 

 

 

ジェームズは、女の近くにきた。

科学者は血を流し、うつむいていた。

彼は科学者を抱き起した。

 

 

 

「…ああ、私死ぬのね。でもあなたみたいな若くてハンサムないい男にこうやって抱かれて死ぬならいいかも。」

「ふざけたことを言うな!俺はまだわかってないんだぞ!」

「わかりなさい、坊や…。そして守ってあの二人を。」

 

 

 

女科学者は巨大ゴリラと少女をみつめた。

先の少女とゴリラは無事だった。

恐らくは少女を守るために女科学者は死んだのだろう。

 

 

 

 

「守る…?」

「ああ、アナ。ごめんなさい、これからは彼があなたの保護者。」

 

 

 

 

少女は黙ってみていた。

少し、眉が下に下がっていた。

まるで女科学者の死を悲しむように。

 

 

 

 

「‥‥死ぬな、まだ俺は何もわかっていないんだ。頼む死なないでくれ。」

 

 

 

 

女科学者は冷たくなっていった。

徐々に…。

命が消えていくのを感じた。

 

 

 

「ああ、どうしてあったばかりなのに…。」

 

 

 

ジェームズはうなだれた。

その時だった。

 

 

 

 

 

「いぃやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

少女の声だ。

それと同じタイミングでゴリラも咆哮をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うがあああああああああああああああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

 

 

 

 

その咆哮は獅子のように聞こえた。

ゴリラの怪物は少女の心とシンクロしているようにみえた。

 

 

ジェームズは耳をふさぎ地面に倒れた。

すると、天井が崩れていくのがみえた。

ゴリラの咆哮とそこから発する衝撃波にこの施設が耐えられなかったのだ。

 

 

 

 

「まずい!!」

 

 

 

 

彼は必至に駆け出していた。

そして、少女だけは守ろうと彼女に覆いかぶさった。

その時だった。

ゴリラの腕が動くと、ジェームズと少女を守るように掌をかぶせた。

そして、ゴリラは二人を守るように自分のところに抱き寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

彼はゴリラが自分たちを守ったことに驚いた。

だが、彼はそのまま土砂の中で気を失っていった。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アメリカ特殊部隊はロシア軍を包囲していた。

ロシア軍の兵士は降伏していた。

 

 

 

 

 

「ジェームズ遅いな」

 

 

 

 

 

スキンヘッドの黒人兵士、ダニエル・ジャクソンは言った。

複数名の同僚もうなずいた。

すると、地面に地鳴りが響いた。

 

 

 

 

「何だ…地震か!?」

 

 

 

 

すると、数km先の山が崩れていくのがみえた。

地震に連鎖するように山は音を立てて崩れていった。

 

 

 

「山崩れか!!!」

 

 

 

 

そこには300mほどの超巨大ゴリラがいた。

ゴリラは掌に何かを持っていた。

ダニエルはゴーグルを使い、それをみた。

掌の中には少女とジェームズがいた。

 

 

 

 

 

 

「おいなんだありゃ…。」

 

 

 

 

ジャクソンが呆然としていると、ゴリラは米軍兵士に気が付いたのかこちらをみた。

そして、徐々に近づいてきた。

 

 

 

 

「おい、逃げた方がいいのかこりゃ。」

 

 

 

 

だが、ゴリラは彼らに掌を近づけた。

そこでは少女を抱いたまま気を失ったジェームズがいた。

ここでジャクソンはようやく、このゴリラは人類の敵ではないことに気が付いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回以降はずーっと怪獣プロレスです
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