僕は彼女の食用肉   作:李さん

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注意:人の肉を食べる描写があります。


第5話 ふつくしい

 

 

この日の朝、レストランカフェ【あんていく】では新メニューの作成のため、幹部会が開かれていた。

 

オーナー、肉丸重挽(にくまるじゅうばん)(パパン)

 

シェフ、芳村朱膳(よしむらしゅぜん)

 

ギャルソン、芳村愛守(よしむらえり)

 

テスター、芳村愛成(えっちゃん)

 

肉、(にくまるじゅばん)

 

以上が秘密結社【あんていく】の幹部である(大嘘)

 

 

 

まあ、大仰に言ったが身内が集まっただけです。

そして、新メニューと言ったが、テスターがえっちゃんで、お肉が僕ある事からお察しあれ。

えっちゃんが食べるための新メニュー作りである。

 

そう、メニュー。つまり僕の肉襦袢(グミ)ではなく、芳村パパがえっちゃんが食べるための料理を作るために幹部会、もとい試食会が開かれたのだ。

 

 

事のはじめは、僕の個性【肉襦袢】と、えっちゃんの個性の可能性を検証していた時の事だ。

えっちゃんの方から話そう。

 

まず、えっちゃんと東京喰種(トーキョーグール)に出てくる喰種(グール)との違いについて。

 

※燃費の良さ

 

東京喰種の喰種(グール)はとにかく燃費がいい。一回食事するとしばらく食べなくても問題なく行動が可能、戦闘も問題なし。

 

えっちゃんは、とにかく燃費が悪い。

運動はもとより、赫子を使えばすぐにエネルギーが切れてしまう。

子供だから?成長期?だからだろうか?

きっちり三食肉襦袢(グミ)を心行くまで食べているが、それでも常日頃お腹を空かせていて、頻繁におやつとして僕の肉襦袢(グミ)を強請ってきた。

………へ?流石にあげすぎじゃないかって?

実は僕もそう思う。

たが、実は理由があるのだ。

さっき燃費が悪いって言ったが、えっちゃん1日三食の内、一食でも抜くとげっそりと結構痩せてしまうのだ。これはどういうか事なのかと考えてみても原因は解らなく、医者に診せる事も出来ないので、その場その場での対処をするしかなかった。

これには、えっちゃんではなく、芳村パパママがかなり取り乱してしまった。

またあの病的な痩せぎすに戻ってしまうのではないか?と、僕に泣きついてくるのだ。

 

あと、えっちゃん自身も可愛くお強請りしてくるので、ついつい沢山あげてしまうのだ。

 

考えてみてくれ、小さい女の子から

 

「じゅうくん、あのね、じゅうくんのグミがほしいの。いっぱい、いっぱいほしいの。………ねぇ、だめ?」

 

………このあと鼻血を出しながら、メチャクチャいっぱいあげました!

セイ!セイ!ステイ!もちつけ、もとい落ち着け!その携帯電話から手を離してくれ。

それはいけない、ワンワン(けいさつ)を呼ぶのはやめてくれ。僕はロの変態さんではない。

 

 

 

 

だって、僕はえっちゃんと同い年の5歳だもーん

 

 

 

 

因みにそんだけ食事をしてもえっちゃんは、おデブみたいに(ふと)る様子はない。

一部の女子の顰蹙を買いそうだ。

 

 

話がそれたので、次

 

 

 

※身体能力

 

腐っても喰種(グール)、身体能力はとにかく高い。特にスピード。

めっちゃ速い。こないだ「残像だ」をリアルにやられたのは驚いた。

特にえっちゃんの赫子は羽赫、羽赫は速度特化の特性と、多彩な特殊能力を持つ赫子だ。

例えば、鋭い刃や刀、盾とか、あとは電撃を放ったりとか、中には味方の傷を癒すのとか、さまざまな特殊能力を持っていたりする。

形も様々で確りとした実態型の物もあれば、モヤモヤとした形が定まらないものもある。

 

さて、えっちゃんの羽赫だが、以前僕はえっちゃんの羽赫にルビのふり間違えをしたことを覚えているだろうか?

そう、えっちゃん赫子は正に黒歴史(げっこうちょう)を赫くしたバージョンなんだわ。

背中から赫い粒子が蝶の羽のように噴出して周りにキラキラと光をバラ蒔いていた………

 

あれ?黒歴史より、G○粒子か?しかも擬似のヤツ?

 

 

そう言えばこないだ大型アスレチック施設に遠足に行った時、赫子だして赫く光ながら超高速で残像残しながら変態軌道で「たっのし~」って笑いながら一瞬で制覇してたっけ。(因みに2時で30周位してた)

 

………うん、ト○○ザムですね。ありがとうございます。

 

因みに特殊な能力等はまだ判明していない。

今現状では有るかも解ってはいない。

 

 

※頭脳

 

5歳児です。以上。

 

 

………嘘ついた。簡単に言えば天才、地頭もとてもいい。

現時点で小学3年生の常用漢字を習得しており、軽い小説ならば時間を掛けて読める位の学力を有している。算数も四則演算を習得していて、今は分数に苦戦している。

このまま行けば有名私立等は簡単に狙えるだろう。

これはとても好都合。

 

 

………僕?

前世アラ……ゲフンゲフン!失礼、まあ前世大人なので小中受験は問題ないと言っておく。

 

 

※食事

 

これが重要。

 

まず、東京喰種(トーキョーグール)喰種(グール)の食事は基本生食だ。(例外有り)

そのまま人間を襲いたべる。もしくは人肉を調達してたべる。

それが基本で。

中には美食家(へんたい)が目玉のソテーなんてのを喰ってたが、喰種全体的には食事の味等は東京喰種の作中には余り描写はされてはいなかった。

 

東京喰種の主人公は除くが

 

では、えっちゃんはどうか?

 

ここに来て、僕の個性、肉襦袢の可能性の話が出てくる。

まえに個性説明(第2話)をした時、肉を増やす以外に血液を操作出来そうと話したのを覚えているだろうか?

結果的に、血液を体外に出して操作するのは出来なかった。

残念。

だが、体内の血液を操作、変更?いや変体が正しいかな?要は血液の成分を操作できるようになったのだ。

例えば、体内の赤血球や血小板の量を増やしたり、それが運ぶ栄養の中身を変えたり、あとは故意に血糖値を増やしたりする事ができた。

………そう、血糖値を増やす。みなさま、原作【東京喰種】にて喫茶店あんていくで、店長の芳村が主人公に角砂糖をあげていたのを覚えているだろうか?

そう、出来てしまったのだ、血糖値を限界まで上げた血液を煮詰めて作った、人間が原材料の角砂糖が………

これをえっちゃんにあげたら

 

「あまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

 

と、テンションマックスで両腕を可愛くブンブンと上下に動かし涙を流し感動をしていた。

喰種(グール)とは言え、一人のおにゃのこ。

甘味には特別な感情(おもい)があるのだ。

 

これを見た芳村パパが

 

「襦袢くん、その砂糖と肉襦袢のコラーゲンを貸してもらえるかい?」

 

と要求してきたので、2つを生成して渡した。

(あ、余談だが人体の脂質やコラーゲンなどを単一で生成が可能に成りました。)

そして芳村パパはそれにコーヒーを混ぜて、なんとコーヒーゼリーモドキを作ってしまったのだ。

これにはえっちゃんも感激して「パパだいすき!」と抱きついて、芳村パパの形相を崩していた。

芳村パパ、料理チート凄いですがその顔は、だらしなさすぎです。

美味しそうにコーヒーゼリーモドキを食べているえっちゃんを、相好を崩してみていた芳村パパだが、急に真顔に戻ると僕に耳打ちしてきた。

 

「襦袢くん、相談なのだが、君の血液で塩は作れないかい?」

 

塩?んー………あかん、これ難しい。

そもそも血液に塩分ってそれほど含まれてない?

うーん、循環系、リンパ?かな、でも効率悪いな。

 

「血液から塩を生成するのは難しいです。ですが他の方法で生成する事は出来そうですが、時間がかかります。あと、作ってもご期待に添えられる物ができるかは不明です。」

 

「そっか、でもダメ元で作ってもらえるかい?」

 

わかりました、と伝えて試行錯誤に取り組む事にした。

 

芳村パパの考えていること、おそらくえっちゃん用の食事を作ることだろう。

僕達はもうすぐで小学校に入学するする事になる。

芳村パパはその事で、頭を悩ませている。

それは、給食だ。

普通の小学校に給食があるが、えっちゃんはその出された給食を食べることが出来ない。

しかも、給食というか昼食を食べないと、えっちゃんが痩せてしまって、あらぬ疑いを掛けられてしまう。そこからえっちゃんの秘密が漏れるかも知れない。

流石に看過できない。

芳村家と肉丸家でえっちゃんの将来を話している時に、昼食についての理想はお弁当。

給食ではなくお弁当制の私立小学校に通うこと。

しかも僕も通える女子校ではなく共学制の小学校。

学力については先程の検証で二人とも問題なしと思ったのて問題は無いだろう。

 

 

ならば、お弁当の中身はどうしようかと、ここで冒頭に戻る。(長い)

 

場所は【あんていく】の地下にある秘密キッチン。

完全防護シェルターで、防音は当然、特殊フィルター付きの空気清浄器を完備した防臭も完璧な部屋だ。

 

さて、料理を作るのは芳村パパと、芳村マ「お義母さん」………芳村マ「お義母さん」

 

お、お義母さん、声に出すのは今は勘弁してください。あと、地の文章にツッコミを入れないでください。

 

「フフフ、まあ、良いわ。今はね」

 

こえぇぇぇぇぇぇぇぇ

 

改めて女性の怖さを確認した所で、料理を作るのは芳村パパと、お、お義母さんだ。

芳村パパは料理プロなので問題は無いが、お義母さんの料理を僕は食べたことがないから未知数だ。

 

「さて、先ずは愛成の味覚と好みを調べようか。襦袢くん、肉襦袢を生成可能な限り種類を出してもらえないか?」

 

芳村パパの要請より可能な限りの種類を出した。

赤身肉、フィレ、霜降り肉、肝臓、肺、目玉、脂身、皮膚、………流石に消化器系は病気が恐いから出すのはやめた。

 

まず、生肉は流石に普通の人間が食べるのは辛いので赤身を焼くことにした。

 

部屋の中には人肉の焼ける独特の臭いか充満する。人が嗅いだだけで思わず嫌悪感を催す臭い。

ウチのパパンが思わず口もとを覆い眉をひそめる。

 

芳村家の人達はその様子はなく、真剣に料理に取り組んでいた。

その途中、えっちゃんに変化がうまれる。

 

「良いにおーい」

 

芳村パパのフライパンに乗る肉襦袢の臭いを嗅いでヨダレを垂らしはじめたのだ。

あれ?ひょっとしてえっちゃんって、美食家(へんたい)並みに食の許容範囲広いのかな?

だが、娘のその様子に、芳村夫妻は喜色浮かべる。

 

「愛成、いくつか焼くから、みんなで食べ比べてみようか。」

 

「たべくらべ?」

 

「どれが美味しいかみんなで食べて決めるのよ。」

 

「わぁ、うん!たべくらべする!」

 

えっちゃんが楽しそうに笑顔になる。

最近は1人で僕の肉襦袢(グミ)()べていたので、家族全員でテーブルを囲むことはなかった。どこかで寂しさを覚えていたのだろう。

子供にとって、両親のコミュニケーションは人格形成にとって重要なファクターだ。家族で食卓を囲むこと、それだけでえっちゃんは楽しいのだ。

 

「♪~♪~♪~」

 

えっちゃんが珍しく少し音の外れた鼻唄を歌っている。その様子にこの場にいた全員(パパン以外)が笑顔を浮かべた。

パパン、台無しだよ。

 

芳村パパは幾つか肉をミディアムで焼いて、肉を休ませたあとに、薄切りで切り出し、皿に一枚づつ並べた。

 

「肉丸さんはどうしますか?襦袢くんは?」

 

「わ、私は遠慮します。襦袢は?」

 

「僕はいただきます。」

 

そう答えると僕の前にもお皿が置かれた。

取り敢えずパパン、台無しだよ、いろいろと。

まぁ、無理もないが。

 

「では、」

 

「「「頂きます。」」」

 

「いただきます!」

 

………取り敢えず芳村夫妻は、目の前にあるお肉にではなく、僕に向かって頂きますをするのは止めていただきたい。

 

えっちゃんが、お肉を食べると同じ肉を芳村家人達も食べる。えっちゃんは美味しそうにお肉を食べるが、芳村夫婦は若干顔が青い。

僕も食べるが、改めてえっちゃんとは味覚が違うのだろう。独特な臭みが口の中に広がり、美味しいとは言えない。

えっちゃんはみんなで食べる食事がとても楽しいのだろう、満面の笑顔て美味しそうに食べている。

僕は根性で肉を飲み込むが、芳村夫妻はじっくりと味わい、えっちゃんの味覚を理解するために咀嚼する。

そこに子を思う親の強さを感じた。

一通り焼いた肉を食べ終えたら、どれが美味しかったのか、えっちゃんに評価をしてもらう。

 

「愛成、どれが美味しかったのか?」

 

「コレ!」

 

えっちゃんが指差したのは、僕が初めてえっちゃんにあげた【A5霜降り肉】だった。

 

「それは全体的に脂が入っていたお肉だね。」

 

「確かに、このお肉は他のお肉と比べて凄く食べやすかったわね。」

 

「フム、次は色んな焼き加減をためしてみようか。」

 

この試食会は夜遅くまで続いた。

パパンは臭いに耐えきれなくなり先に家に帰ったが、僕は最後まで試食会に付き合った。

 

えっちゃんは、皆と食事はよっぽど楽しかったのだろう。沢山食べて、ソファーの上でお義母さんの膝を枕にして、満足そうに寝ていた。

お義母さんは愛おしそうにえっちゃんの髪をゆっくり撫でていた。

 

「可愛い寝顔。」

 

そう呟くお義母さんに洗い物が終わった芳村パパ(試食会中にお義父さんと心のなかで思ったらなぜか殺気を向けられた。)はお義母さんの隣に腰掛け、その肩を抱いた。

 

「そうだな、今日の試食会は大正解だったな。」

 

僕は、その様子を向かいのソファーに腰掛けホットミルクを片手に眺めていた。

 

(あぁ、美しいな。)

 

喰種のストーリーはどれも悲劇ばっかだった。

しかし、この目の前には優しい風景が広がっていた。穏やかな日常。親子の時間。この時、かかわって良かったなと、素直に思えた。

 

時刻は夜の10時に成ろうとしていた。

 

流石にこの時間まで起きているのは、この体では厳しい様だ。さっきから目がショボショボして眠い。

その様子を見たお義母さんは

 

「襦袢くん、寝てしまって大丈夫よ。後で肉丸さんが迎えに来てくれるから。」

 

その言葉がトドメだったのだろう。遂に睡魔に負けて目蓋が落ち掛けていた。

 

芳村パパが毛布を持ってきて僕を横してくれる。

 

「お休み、襦袢くん。」

 

「お休みなさい、襦袢くん。ありがとう。」

 

 

僕の目が閉じて、意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字報告多謝

報告や自身で気づいた所は随時修正はしていく予定。
しかし作者自身このサイトを使いきれてなく、苦戦中
誤字報告再び見るのどうやるのかわからない。

あと、仕事中の休憩時に書いているので、文字の繋がりや、場面の繋がりが、ガチャガチャにってる時があります。
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