僕は彼女の食用肉   作:李さん

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第7話 伏兵

 

 

おうじさま

 

わたしのおうじさま

 

わたしだけのおうじさま

 

わたしだけのおうじさま(ヒーロー)

 

いとしい、いとしい、わたしのだいすきな、おうじさま。

 

みんな(わたし)を、すくってくれた、わたし(わたし)の、かっこいい、おうじさま。

 

だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき、だいすき

 

ことばではなく、こうどうでも大好き(だいすき)、とあなたにつたえたい。

でも(わたし)にはできても、(わたし)にはできない

 

もどかしい、でも、もうすぐだ。

 

そう、もうすぐ会える

 

少なくても三年以内………かな

 

私と会ったら驚くかな?

 

ひょっとしたら拒絶されるかな?

 

てもね、君にはわたししか居ないんだよ?

 

君を真に理解してあげられるのは、私しか居ないんだよ?

 

私は君の事を何でも………ではないけど、君の秘密を知っているのは私だけ。

 

君の心のうちを理解できるのは私だけ。

 

あぁ!私のヒーロー!

 

私だけのヒーロー!

 

愛おしい私だけのおうじさま(ヒーロー)

 

こころのソコからは叫びたい

 

 

愛している!(だいすき)

 

待っていてくれ、直ぐに会いに行く。

そして、抱き締めてあげる。

頑張ったねと優しくしてあげる。

 

 

 

 

グズグズに甘やかしてあげる

 

 

 

 

 

 

 

★★★閑話休題(おはようございます)★★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………なんか、えんらい電波拾った気がする。

 

え?誰?誰目線?

 

え、ええ?三年以内って、三年たったら僕、何されるの?

 

夢の中とはいえ、めっちゃ怖いよ。

 

てか、感情が重いわ!

 

そんな、そんなヤンデレ……………

 

 

 

 

キライではない!

 

 

 

 

だが、会いに来るってやっぱり怖いわ。

なに、ホラー案件?

いったい誰に相談すれば良いのよ?

 

とりあえず、時間は朝6時。

んー少し早いが起きるか。

 

布団から上体を起こそうとすると、隣から「うみゅぅ」と小さく可愛い声が聞こえてきた。

 

 

 

 

なんで隣で寝ているの愛成ちゃん

 

 

 

 

あれぇー、あなたのお家、お隣ですよね?

しかも丁寧にパジャマ姿って、協力者(確定ママン)が居ますよね?!

あー、安心してください………

 

 

 

履いてま…もとい服着てますよ!

 

 

 

 

と言うか、ワイら5歳児やで?

いらん心配せんでええわ!

 

そして、えっちゃんがっしり僕のパジャマの裾を掴んでいた。

んー、起き上がれん。どーすっかな?

 

「えっちゃん、手を離して、起き上がれない。」

 

「うみゅぅ………ゃー………」

 

あらら、拒否されちゃったよ。

しゃぁない、このまま寝転がってるか。

 

しかし、我ながら、えっちゃんに気に入られてるなと思う。

いきなり隣に寝ているのは驚いたが。

なんか家族ぐるみで外堀を埋められている感がすごいが、最後はえっちゃんの判断だし、成長すれば色々と変わってくるだろう。

 

………芳村さんたちには、えっちゃんにはヒーローに成ってもらいます!て言ったが、それも最終的にはえっちゃん自身の判断だと思う。

えっちゃんの未来だし、仮にえっちゃんが他の仕事が良いと言うのであれば、それを応援するだけ。

 

理想はヒーローだが………

 

(きみは、突然ヘタレるね。そんな所も好きだよ)

 

?!

 

マジか!見てる?何処から?マジで監視されてる?!こわぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

てか、こいつ!頭の中に!?をリアルにやってくるとは。N○か?N○なのか?!あれをやった方が良いのか?良いのか?やるぞ?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きさま!見ているなッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(襦袢!ばれた!あぶないッ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつ、思ったよりノリいいな。

 

だが、こいつ、確信した。

 

 

 

僕と同じだ、こいつ

 

 

 

(ふふふ、流石だね。そのうち会いに行くから待っててね。)

 

………気配が消えたか?と其っぽい事を思っているが、んなのわかるわけないわ。

 

まあ、どっかに去ったと思うようにしよう。

 

しかし、なにもんだ?あいつ。

 

あの様子では頭の中だけで会話が成立していた。

テレパシーの個性?

だが、僕のプライベートや夢の中内容も考えると、どっかでイメージとか、知識も共有化をしてるぽくないか?

………最大の懸念はえっちゃんの事。

恐らくアイツは気付いているか。

原作知ってれば赫眼見れば一発だからな。

 

「………敵じゃなければ良いがな、ほんと、マジで勘弁してほしいわぁ~」

 

考えすぎて、何だかんだて40分経ってるわ。

えっちゃん起こさんと、今日から小学生だ。

入学式に遅刻はアカンわ。

 

「えっちゃん、起きて、朝だよ。」

 

「うぅん、まだねむゅい」

 

「だーめ、起きなさい」

 

グズるえっちゃんに、心を鬼して起こす僕。

ようやく起きたえっちゃんは、目がショボショボするのか、擦りながら起きてきた。

 

「おはよう、えっちゃん。目を擦っちゃ駄目だよ。」

 

「おはようじゅうくん。」

 

起きるには起きたえっちゃんたが、完全に寝ぼけてる。僕はえっちゃん手を引いて階段を下り、一階の

洗面所に連れていく。

その前にリビングに行って挨拶をする。

 

「おはよう」

 

「ぉはぁよぉぉー」

 

「おはよう、襦袢、愛成ちゃん」

 

「おはよう二人とも」

 

「おはようございます、襦袢くん、愛成」

 

「おはよう襦袢くん、愛成」

 

リビングにはウチの両親と芳村夫妻がいた。

なんでみんな居るのと?とはもうツッコまん。

 

「顔洗ってくる」

 

「はーい」

 

えっちゃんを連れていく洗面台で顔を洗う。

さっぱりしたのか、ショボショボしていた目をパッチリ開けて、伸びを一つし

 

「めーさめたー、じゅうくんおはよ。」

 

「あい、おはよ」

 

満面の笑顔で朝の挨拶をしてきた。

それに対し、少しぞんざいな返事をしながら、えっちゃんの顔を、タオルで優しくパフパフしてあげた。(完全に独断と偏見で、パフパフがエロく感じるのはス○エニが完全に悪いと思います。)

 

洗面所からリビングに戻ると、芳村パパ以外はテーブルに腰掛け、芳村パパはキッチンで料理を作っていた。

 

僕は芳村「お義母さん」…お義母さんの隣の椅子を引き、えっちゃんをソコに座らせた。「うん、紳士。ポイント高いぞ。」この人もN○なんじゃないか?僕の内心読みすぎでしょう。恐らく母親達には一生………勝てる気がしない。

 

多少疲れながらも、僕もママンの隣に椅子かけた。

芳村パパがそれを確認すると、料理を運んできた。

流石一流シェフ。みんな料理の香りを嗅いだだけで空腹を覚える。

 

そう皆だ

 

当然その皆の中にえっちゃんも入っている。

正直、この人の能力をなめていた。

 

僕たちの目の前には、肉団子のスープがあり、えっちゃんの目の前にも同じものがある。

当然、えっちゃんの目の前のスープは99%僕の肉襦袢で出来ている。

けどそのスープからは僕たちの料理と同じ香りが漂っていた。

 

その正体はハーブ

 

この人、ハーブの調合で人の肉の匂いを消す………ではなく、他の香りにまぜ混ませる。

そんな離れ業をやってしまったのだ。

えっちゃんのスープに掛かっているハーブはほんの少し。

えっちゃんが嫌悪感や嘔吐をしないギリギリを見極めて、他の料理の匂いでまぜ混ませて、完全に目立たなくさせてしまったのだ。

 

芳村パパ、ホントにパないです。

 

「美味しそうね、芳村さんありがとう。さあ、食べましょう、いただきます。」

 

「いただきます。」

 

えっちゃんが笑顔でスープを食べていた隣では、若干、顔を青くしたお義母さんがスープを啜っていた。

実は、お義母さん、えっちゃんと同じスープ食べている。

切っ掛けはこないだの試食会。

娘だけを特別に違う食べ物を食べて寂しい想いをさせるのは、違うのではないか?とお義母さん発案のもと、家族で食事するときは娘と同じモノを食べると宣言したのだ。

お義母さんの個性は【吸収】、それが毒であり、人の肉であろうとも、食べれば栄養として吸収してしまう個性。

そう、現状でえっちゃんと同じ食事をしても生きていける唯一の人なのだ。

だからと言って、人の肉を食べて平気かとはまた話が違ってくる。

味も匂いも倫理的にも、お義母さんは普通の人と何ら変わらない。

食傷気味でも、懸命に食べている。時々「パパの料理美味しいね。」と、えっちゃんに微笑み掛けるのを忘れない。

これが母の愛なのか、強さなのかは解らないが、その精神の強さには頭が下がった。

「ママ、パパの料理美味しいね。」

 

「そうね、美味しいね。」

 

ソコには普通の親子の会話が有った。

たとえ、それが嘘で有ったとしても、親子の愛は確かにソコに有った。

 

 

 

 

★★★★★★閑話休題(しょくじのあとのはみがき)★★★★★★

 

朝食のあとは、着替えて入学式に出席するため小学校に向かう。

 

僕たちは見事に【私立黒革小学校】に入学することが出来た。

今日はその入学式だ。

黒革小学校は徒歩で行くには少し遠いが、

お弁当制と私服登校、何より部活動は自由(最悪帰宅部でもOK)もいうのがとても魅力な学校だ。………お金は結構掛かるが、だが自由度が公立校よ比べると段違いだ。ただ、必要なのは学力の維持。

この学校、学期末テストがあり、60点がボーダーでそれ以下は赤点。

小学生から学力云々とこれ如何に?と思うが、この学校はバリバリの進学校らしく、噂では4年生位から脱落者が続出するそで、その時期には転校する子も多くなるそうだ。

あかん、怖くなってきた。えっちゃんはともかく、僕は少し勉強が必要かも。

そもそも小学生にうまく勉強出来る子がどれだけ居るのか、僕はまあ、特殊だけど、普通の小学生に集中して勉強しろと言うのが難しいと思うが………

 

まあ、それだけ家族や周りが一丸となって支えるのだろう。………たぶん

 

兎に角、今日から小学生だ。

 

学校には今日は車で肉丸家、芳村家全員で一緒に行くようだ。それで朝は皆で朝食を食べていたのか。

 

えっちゃんは淡いピンクのワンピースドレスで、僕は紺色のフォーマルな一張羅で二人ともきまっていた。

 

「えっちゃん、かわいいね。」

 

「ありがと!じゅうくんもかわいい!」

 

「おうふ、ありがと」

 

えっちゃんの返しに、ビミョーに複雑になりながら笑顔で返した。

 

「愛成、ソコはかわいいではなく、カッコいいの方が良いわよ。」

 

「うみゅぅ? じゅうくん、カッコいいの?」

 

ごふぅ、お義母さんのフォローはありがたいが、傷が広がった。「あらあら、ごめんね」と小さく謝ってくれるが、大丈夫です。女の子の【かわいい】は男の【カッコいい】とほぼ同じだって聞いたことがあるから(迷信)

 

じみにダメージを受けつつ、車に乗り込む。

 

「えっちゃん、学校、楽しみだね。」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★閑話休題(にゅうがくしき)★★★

 

 

 

 

 

さて、なぜ校長先生の話は長いのか。

みな考えたことあるか?

 

実はアレ、台本が有るらしい。

 

国や教育委員会から「これ話してね」と通知が来るそうで、殆どの校長先生は、このガイドラインに沿ってお話をしているそうなのだ。

 

ただ、昨今ソレで倒れる生徒も居るので結構問題視されてはいる。だが、御上の指示なので校長先生も従うざるをえないそうだ。

 

………中には、わざと話を長くしている人も居るみたいだが………

 

では、私立黒革小学校の校長先生はどうか?

壇上では黒いスーツの眼鏡をかけた、痩せている気難しいそうな男性。恐らく校長先生だろうか?

 

 

「皆さん入学おめでとう。

皆さんは今日から小学生です。

学業に励んでください。」

 

 

………以上。

産業、じゃなく三行で終わった。

 

(入学式

校長の話ながい

とも思ったが三行だった←イマココ)

 

誰が今北産業で説明しろって言った?!

いきなり入ってくるな!てか、居たの?!

 

突然の脳内乱入に慌てて辺りを見回したが、えっちゃんが退屈なのか、船を漕いでいる以外は怪しい人物はいなかった。

くそ、なんだこいつ。テレパシーを飛ばしてくるなんて。周りの様子を見るに、僕しか聞こえてない?

プッシーキャッツと個性まるかぶりじゃん。

 

 

(因みに似て非なる個性だよ)

 

 

………あっれぇ、ひょっとして、これからもちょっかい掛けてくる予定?

 

 

 

(そのとぉぉぉり!)

 

 

 

………勘弁して。

 

僕は少し未来が暗くなった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

第7話 伏兵(ゆかいはん)

 

 

 




暫くは日常が続く予定。

新キャラの正体………バレバレですね。
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